2024年2月12日に28周年を迎えたサックス教室。
小さな教室だが、長い年月の中多くの方々との出会いと別れを続けてきた。
2007年頃だったか、大学を卒業して間もない長身のMちゃんが入ってきた。
3~4年ほどの在籍後、結婚をきっかけに教室を離れていったが、彼女のケッコンの縁はひいては私が連れてきたともいう。
ほんとうに偶然。まるで映画のようなストーリーで、教室の伝説のひとつかもしれない。
彼女と夫となった人は、一般的な話でいえば、エリートで華やかな世界の方。
結婚早々アメリカへ、帰国して数年、再び4年間のアメリカ生活を経て一昨年帰国していた。
その間もメールやLINEで時折連絡を取り合い、可愛いお嬢さんふたりと教室に遊びにも来てくれた。
素晴らしい快晴の土曜日、レッスン前に教室近くで久々の再会をした。
朝9時集合!!麻布十番というオシャレな街だっちゅーに、朝早すぎてナントカバーガーへ。
2児の母には見えない相変わらずのスタイルの良さ、がっつり食べる印象はなかったが、Mちゃん「朝から食べますよ~フルセット!!(でもこの後、また実母とランチ)」だと。
いいぞいいぞ、ということで二人分の食事と飲み物を豪快にテーブルに並べ、おしゃべりがはじまった。
Mちゃん、今話題の大谷翔平夫人に似ている。
当時からいつも自然体で気負うことなく生きていた彼女だが、17年の年月を経て、完璧に自分の言葉で、考えで実に楽しく豊かな時間を作ってくれる女性に成長していた。
特にアメリカでの主婦&母として、「やるしかない」生活で、逞しさや知恵、幸運に感謝すること、ギャグに変えることなど、枚挙にいとまないさまざまなことを身に付けてしまったようだ。
でもそれは、経験をする受け手の感性あってこそ。
レッスン開始の12時ギリギリまで、Mちゃんの話に耳を傾け、お互いの会話のキャッチボールをしたのだった。
「今度はランチですね!!」
書いてしまえばなんということはない。
しかし私がどれだけの幸せな気分をもらったか。
そのことを書いておきたかった。
嬉しかった。