今夜も力うどん after

他場所で2,000記事達成、閉鎖とともにこちらへ引っ越し。ミュージシャンMaysicoが綴るその後のいろいろ

見かけ倒し

2023-03-05 19:24:33 | いろいろ

このところ、またこれから、
実技試験とか、受験勉強みたいなこととか続いていく。
超進学校(高校)に行きながら、自らの意志で大学に行かなかった自分にとって、こういったことを一定期間、しかもまとまってやるのは高校受験以来かも。
もちろん、オーディションは何度もあるけど。

今日はひとつ、朝からその一つに臨んだ。
そこそこできたと思うし、その後のことは相手が決めることなので後は神の味噌汁(笑)(神のみぞ知る)なのだが、一方で思ったこと。
もっともっとできたはず。そこそこといっても結局不甲斐ないくらいかも。
完璧くらいのことができたはずなのに。
そして、これまで反省というものをしてこなかった自分を分析素材にしてみる。
まず、やはり甘い。そもそも頭が悪いことを忘れていた。
人一倍くらいの努力では足りないことを思い出した。何事もね。
まさに過去の栄光、地元では有名な進学校に行ったという自惚れ。
それだって、泥臭くこれでもかくらい勉強したからこそだった。

逆に言うと、実力的に過分の進学先をゲットできたのだから、頑張れば自分ならやれる!との妄想?のもと、作戦は綿密にで実施している。
しかし、これにオツムがついていかない。
言い訳のひとつはやはり年齢。いや~、理解と記憶にこれだけ時間がかかるのだね!
そしてその抜け落ち具合もすさまじい。
果たして目標の断片くらい達成できるのかは疑問だらけだが、もうやるしかない。
頑張る期間があまりに長くなるとつらすぎてリタイアしてしまうかもしれないから、イッキ、イッキ。
それにしてもアタマが悪いなあ、自分。
今日の一言は、見かけ倒しの自分を再発見!
頑張れ自分。為せば成る?はず(笑)

ということで!週末と火曜日はサックス教室をやっています。

アレイアミュージックウェブサイト
https://areiamusic.com/feature/


Spring is here

2023-03-01 09:00:10 | ミュージックスクール

3月がやってきた。
三寒四温の日々とはいえ、確実に春の足音が。
日の入り時間が遅くなり、どこからともなく花の香りが。
今は梅か。

世の中はかなり厳しい。
正直、政という機能はよくならないし、本当に今更こんなことが必要なのか?と首を捻ることばかり。
従わないと困りますよ、もういいかげんに協力してくださいとの主旨のお達しも。
確定申告においても、はじめてそのお達しを伝えられた。
一生懸命健康保険料を払っていて、医療の権利は憲法で護られているはずなのに、差をつけるという。
違憲のはずなのに、自信を持ってそうアナウンスする。
インボイス制度もついに、の時がやってきた。
本当にそうなのだろうか?(そのことが必要なのか?)と探していたら、消費税についてのしくみを誤解しているという記事を見つけ、熟読して納得。
さまざまな実証や意見などを見聞きして、よく考えて自分自身で行く方向を選択していくことを続けたい。
駄々をこねていることとは違う。少なくとも納得できるまでは。

3月は実りを目指しての精一杯のひと月。ベストを尽くして頑張ろう。

主宰している音楽教室のホームページです。
習い事の場ではなく、結果”マジ”に泥臭く音楽をやっている...
そんな方々に支えられ27年目のシーズンを歩いています。
レッスン室は麻布十番、赤羽橋駅が最寄り駅です

アレイアミュージックウェブサイト
https://areiamusic.com


インストミュージカルとバックバンド@Younger Than Yesterday YOKOSUKA

2023-02-24 15:52:00 | ライブ

ライブ、コンサート。
長いコロナ禍にも負けず、演奏を続けてきたミュージシャンの皆さんに敬意を表します。
ミュージシャンは音を出して、演奏してこそ。

明日のリハーサルに向けて、日中の自己練習を終えて楽器を磨いていたらエネルギーが湧いてきました。
あと2年半で還暦を迎えますが、自分の青春は60歳からと思っています。
練習って素敵。

3月3日に横須賀のYounger Than Yesterdayで、
インストミュージカル 燃えがら姫~シンデレラアナザーストーリーの5回目のライブ上演、
そして同チームで、横須賀在住のシンガーソングライターたかまつなおきさんのバックバンドを務めます。

燃えがら姫は初演より全てフルサイズで上演してきましたが、今回は初のダイジェスト版。
だれもが知るシンデレラの物語をベースにしているので、途中からでも可能なのです。
案外知られていないのは(シンデレラもそもそもいろいろなバージョンがありますが)
意地悪な継母と娘ふたりがやってきた後、お父様が旅先で突然亡くなってしまったこと。
「実の父親がいるのに、なぜイジメを容認していたのか?」
素朴な疑問をお持ちの方も多いでしょう。
仕事柄、父は不在がちだったから説もありますが、父は亡くなってしまった説もあるのです。

とにかくそれを機に、シンデレラへの差別が激しさを増す。
そこからライブ上演します。
出会った王子様と結婚することは有名ですが、本作ではその後の人生を私なりに加筆しています。

添付映像のように、ストーリー内のセリフをメロディ化し作曲、
映像に同期した字幕が出る方式ですが、どうぞ音楽を通してのストーリー感をお楽しみください。
セリフのある登場人物と同じキャスト数(演奏者)がいることもありますが、多くはひとり。
今回も吹き手は私ひとりです。

そして同ライブの主催者、主役はたかまつなおきさん。
ギター1本で、熱いパッションの歌を唄い、奏でます。
バンドとのライブが初とのことで、事前に何度も東京まで足を運んでいただき、
時間を過ごすことができました。
音楽ルーツも、スタイルもまるで違うたかまつくんと私(たち)ですが、
結果、このライブはカバー曲なしの2ステージです。
映画館だった場所をライブハウスにした素晴らしい場所、Younger Than Yesterday。
かつてとてもお世話になった場所です。
平日ですが、どうぞ皆さまお運びいただけると幸いです。

アレイアミュージックウェブサイト
https://areiamusic.com


しくだい again

2023-02-19 19:31:41 | ミュージックスクール

今日のレッスンのヒトコマ。
まずは自作のThe Scale Running Vol.1から2つ。
私はテナー、M子はアルト。
もちろん、アルトの生徒さんの時はアルトを吹けばいいのだが、
時にテナーで実施する。
同じ教本を見て同時に吹くときは、私がアルトのキーにあわせて吹く。
つまり楽譜を移動度で読みながらということ。
サックスという楽器はドを押しても実音でドは出ない。
そういう楽器を移調楽器といい、管楽器の多くはこれ。
アルト、バリトンはinE♭(ドを押すと実際はミ♭が出る。)
テナー、ソプラノはinB♭(ドを押すと実際はシ♭が出る。)
だから、通常はそれぞれにあわせた教本が存在する。
が、自作のスケール教本シリーズは付属のカラオケのバリエーションを用意して
テキスト(譜面)は1種類。
難点は、今日のように違う移調楽器が同時にやる場合は、どちらかがあわせないといけないこと。
難点と言えばそうだが、この訓練は脳みその普段使っていないところを開拓し、
けっこうなトレーニングになる。慣れてしまえば何ということはないけれど。
ちなみに、私は目の前にある譜面の半音上のキー(調)で吹くとか、
そのあたりのことはオッケー。
一応楽隊屋なので当然ではあるが、この点はスタジオの仕事などでさらにスキルアップしてきた。
そんな経緯で、レッスンのときは私があわせてきたのだが、今日はそこを突破。
M子にその役を振ってみた。
題材が難しいにも関わらず、長年サックスを続けているM子は挑戦OK。

続いての課題。
ここからは過去のブログを引用したい。
---------------------------------
タイトル:しくだい

しくだい→もちろん”宿題”のコドモ言葉みたいな。
主宰するAreia Music Councilでは、昨年からひとまず12回シリーズで、プリント理論講座をやっている。
毎回、アタマをひねって企画を考えて問題を作りつつ、来月2月でVol.9、だいぶきたな。
次に何をしようというポイントがアタマにできれば、あとは作るだけなのだが、毎回そこに至るまではなかなか難儀だし、実際作るのも教材を作らねばならぬので、まあね(笑)
いやいや、愚痴じゃないですよ。めちゃっくちゃ大変だけど、私は大変さを楽しむドMみたいなところもあるから。
アンド、”大変でない仕事などないのですよ!”と言われてはっとしたレッスン室のオーナーからの言葉が座右の銘というか。そうなんです、その通り。
(でも周りの人は、いえいえ、メイシコさんはドSですよ!と反論するだろうなっ。コワイじょおうさまの称号は相変わらずだし!)

だいぶ内容が進んできたけれど
Vol.1はこんな感じで(小さいので画像クリックしてみてくださいね)


あとは、
”これをどう説明しますか?”とか
”この答えを導くのに、どういう経路を使いましたか?”とか・・・
辟易(へきえき)する問題がうじゃうじゃ。
いつも言うことだが、決して万人受けはしないだろうな。
でもね(笑)自分で作りながら、”もし自分がこう訊かれたら、どう答えるかな?”との視点で
作ってるから、何が大変って最後に、自ら回答を作るとき!
もう、何でこんなこと訊いたんだろう、みたいなね。

音楽は、しっかり技術があって、練習できていて、アイデアがあって、それについでに才能みたいなものがあればいいなってことだろうが、自分のキーワードはマルチチャンネル、みたいなこと。
もちろん、演奏しているときは、音を出すということがすべてで、周りからきこえてくる音に反応し、
こうやって苦労してプリントまでやって身につけた?理論など超越し、五感が一番、みたいな状態なのだ。
でも、譜面に書かれていないアドリブみたいなことをやるシチュエーションにおいては、
特に、こういった状況をトーナルセンターとすれば、その上でいつもマルチにチャンネルをあけている。
そうとしか言えないような気がする。
いろいろなことを同時に考える?いや、感じる?いや、行うみたいなことをやるのだけど、
時間は止まっていてくれないから、その瞬間に自分にとって一番都合のよい経路を選択する、
みたいな部分があるのですよね。
ムズカシくなってきたからこのくらいにして。
まあ、そんな願いをこめて、自分自身にも”しっかりしろ!”の叱咤激励をこめてやっているプリント講座なのです。

音楽には無縁の方も、また年頃のコドモさんとか、ちょっとばかり仕事に行き詰っている方とかも是非やってみてください!!!


あ~長くなったけど、そんなプリント講座を受講しているスクール生のひとり、
スクール生といってもね、妙齢の方ですよ(笑)。私もそうだけど。
毎回、メールに添付して回答を送ってくる際の文章が面白すぎ。
全部履歴をとっておけばよかった。
このセンス、すっごいんだから。ウチのメンバーは最高。
-----------
(夏の頃)
せんせい、やっとしくだいおわりました。
だからプールに行ってもいいですか?
-----------
せんせい おげんきですか
しくだい遅くなってごめんなさい
今わたしはおにのお面を作るのにいそがしいです。
Sお兄ちゃんは顔がおっきいので、おっきいお面
ままはしわがいっぱいなので、つるっとしたお面
ぱぱは顔がくろいのでこわいお面
あと、よく遊びに来る 背がおっきくてえへへって笑うとあぶないRKおじちゃん
泡の飲み物飲んであははって笑うとおかしな、Kamiおじちゃん、とKYさんていう
おじちゃんの分もつくるのでいそがしいです

Re:
Mちゃんはおもしろいね。
とてもおもしろい子だから、クルマにのっけてゆうかいしてもいいかな。

Re:Re:
ゆうかいして、いっしょにおんせんがいいな
ごはんはおっきいおにくをなべにぱしゃぱしゃして
食べるとおいしいってあのおかしなおじちゃん達が言ってたよ。
せんせいは、ぱしゃぱしゃした事ありますか?

なははは。

アレイアミュージックプリント講座。現在も開講中。
奇跡的にご興味をお持ちの方はご一報を。

アレイアミュージックウェブサイト(レッスンコース紹介)
https://areiamusic.com/course/


偉人って肩書より、何をした人か?-中村哲さん

2023-02-17 21:13:36 | いろいろ

私が世界一尊敬、敬愛、文句なしに大好きだった中村哲さん。
2019年12月4日、長年活動をされていたアフガニスタンで凶弾に倒れ亡くなった。
と同時に不謹慎な言い方だが、とても不思議なことが起こった。

私が中村哲さんと出会ったのは30年以上前だと思う。
当時日本キリスト教海外医療協力会から派遣され、パキスタンのペシャワールを拠点として、
ハンセン病の治療に携わられてまもない頃だったと記憶している。
私も哲さんと同郷の福岡出身。新聞の片隅だったかで目にした記事にあった哲さんのお顔を見たとたん、一目惚れ)してしまったのだ。
”この方は圧倒的に何か違う”と。
その後、非力すぎるペシャワール会の一会員として、先生が帰国されれば講演を聞きに行き、
著書もいろいろ購入し、年数回送られてくる会報に掲載される哲さんの筆力と人間味溢れる文章にシビレテきた。

しかし、どんなにブログに書いても、SNSで紹介しても、基本見向きもされなかった。
自分という一般人の非力さゆえに他ならないが、長年書いてきたこのブログでもそうだった。
他の記事に比べての閲覧数の少なさ。
それがことさらSNSとなると、哀しいくらいだった。
もちろん世の中には自分の人生を賭け、国際貢献にまい進している方はたくさんいらっしゃる。
それはもちろんなのだが、中村哲さんが何を考え何をやってきたのか。
そのことに注目してほしいことが心からの願いだった。
しかしなかなか振り向いてはもらえなかった。

そんな中で、先生が突然この世を去られたとたん、嘘のように俄かに騒がしくなった。
騒がしくなったという言い方さえ、不謹慎であることも十分承知している。
しかし、これまでほとんど注目されなかった中村哲という人物が、国の英雄的存在として、
一気にクローズアップされることととなった。
メディアでも取り上げられ、とりわけTVでは特集番組が再三放送もされたから、
今やその名前は、多くの方が知るところとなっただろう。
長年のファンとして、またその活動に深く共感してきた者としては、嬉しさと同時に
考えてしまうこともあった。

生涯を捧げアフガニスタンに尽くした偉大なる医師。そんな風に報道されていた。
哲さんの偉人としての姿を後世に伝えるため、書籍や絵本も作られた。

では、中村哲さんは何をしたのか?
その、”何”というところに具体的なクローズアップがどのくらいされただろうか?

洪水と干ばつを繰り返し、作物を作れなかったアフガニスタンの広大な土地に用水路を建設。
大地を蘇らせ、数百万人の人々がこの地に戻り自給自足を果たせるようになった。
そしてその面積を拡大し続けてきたということ。

さらにもっととんでもないことは、用水路事業を政府その他一切の援助を受けず、
たった2,3億円の寄付金で成しえてきたこと。
毎年繰越金まで作って、いざという時に積み立ててきた資金で飢餓線上にある多くの人々に食糧援助をしたこと。
さらにさらに、用水路建設の設計図は、建設などズブの素人だった医師である哲さんが作ったこと。
そのために、苦手だった高校の数学の教科書で、微分積分を勉強したこと。(どれだけ素人だったか)

何よりも!!さらにさらに、すごいこと。
試行錯誤の上最終的に選んだ工法は、
福岡県の筑後川に江戸時代に作られた山田堰をヒントにした、斜め堰というものだったいうこと。
AIやテクノロジーが人間の存在をも不要にする勢いの今、江戸時代の工法で成功に近づいたこと。
クナール川という激流を制するには?
考え続けた先生が気づいたのは故郷の川。
最新だからいいのか、古いからもうダメなのか。
ここには何が必要か、何が要らないか。
その経緯を知ってほしいのだ。
いや、そここそを報道して知らしめてほしいのだ。

私は哲さんのファンだからでもあるが、
哲さんの発想、考察、推理、設計、実践、試行錯誤、失敗、
挑戦、勇気、忍耐、、、すべての経緯が面白くて、土木技術の本まで買ってしまった。
世界貢献と言ってしまえばそれまでだが、これは心躍るロマンだったのではないだろうか。

あなたがいなくなってしまって、本当に寂しい。