週に一度少女マンガ倶楽部なるネット配信を行っておりその中で一冊は毎回オススメの少女漫画を紹介しております。
そして毎日毎日少女漫画をウキウキ読んでいて、
面白い本は面白い本を必ず呼んでくれるものですから、
オススメしたい漫画は溜まっていく一方。
いつの間にか季節は冬に差し掛かっております。
ですが、塞き止められていた先月分の漫画熱を受け継ぎ、ぜひ秋に読んでいただきたい漫画を本日ご紹介させていただきます。
秋といえばなんですか?
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして芸術の秋・・・
最も日常的に触れる機会が少ないからこそ、この季節だけでも芸術に触れたいですよね。
今回の漫画はコチラです。
さよならソルシエ
穂積
全2巻
こちらは、先日月刊フラワーズにて「うせもの宿」を完結させたの鬼才・天才・果たして何者なのか・・・作家・穂積先生の作品です。
ちなみに「うせもの宿」完結巻の3巻は3日後12月10日に発売されるようです。私は浮足立っています。
この作品は「うせもの宿」の、1作前の作品です。
穂積先生は、
処女作「式の前日」1巻オムニバス
「さよならソルシエ」2巻完結
「うせもの宿」3巻完結
と、現在6冊の本を世に刊行しておりますが、
初の作品集「式の前日」から、このマンガがすごい!大賞の2013年オンナ編で見事2位に輝き、
翌年2014年度のオンナ編では「さよならソルシエ」で1位に輝くといいう
とんでもねえ新人として旋風を起こし続けている天才です。
さて、この「さよならソルシエ」ですが、
先にお伝えしとくと、恋愛的要素はひとつもありません。
誰かを好きになって、何か障害を乗り越えていくといった既成の少女漫画の流れは一切組んでいません。
この作品の中に描かれているものは、
絵画に魅了された人々の生き死です。
そして、そこに翻弄されながらも真実とは何かを訴えてくる兄弟の愛です。
さて内容なんですが、
画家のゴッホをご存知ですよね。
フィンセント・ファン・ゴッホ。
彼は今でこそ、こんなにもたくさんの作品を残し、炎の画家として世界的に有名ですが、生前1枚しか作品は売れなかったらしいです。
なぜ、そんな画家が死して名を残すようになったのか・・・
今回のこの作品は、
史実には残っていない、こんなこと実際にあったのかもしれないと思わされる穂積先生が描いた、
炎の天才画家・ゴッホが誕生するに至るまでの話です。
分類でいうと、秦の始皇帝誕生までを描いた「キングダム」や、徳川家光以降将軍は女性だったのではを描いた「大奥」などが一緒でしょうか。
こういったスーパー面白史実漫画は、
実際に史実に残っている部分は受け継ぎ、史実では描かれていない空白の時間を切って拡げていくので、
本当はこうだったんじゃないか、
実際にこれが全ての事実なんじゃないか、
と思わせてくれる何重にも興味を惹かれる作品になっています。
まず、こちら、ゴッホの話はもちろんなんですが、物語全体が、二人のゴッホの話で進んでいきます。
二人のゴッホ、一人はもちろん、天才画家フィンセント・ファン・ゴッホ。
ただ彼は、作中、現代に伝わっているような、孤独で狂気に満ちた作家とは程遠い、絵を描くことが大好きなただの穏やかな青年。
そしてもう一人のゴッホというのが、そのフィンセントの弟に当たるテオドルス・ファン・ゴッホ、通称テオ。
天才画商と名されている彼は、この時代の芸術に変革をもたらしていきます。
また兄の才能を100年愛される画家になれると確信し、
兄を慕う一方で、欲もなく世の中に自分の才能を広める気のない兄に対し愛憎入り混じる複雑な感情を抱いています。
テオの視点から、兄フィンセントが今私たちが知りうるゴッホになるまでを描いていくのですが、
この2巻のあいだでもう永久的に鳥肌、立ちっぱなしです。
史実のここに繋がるんだーで鳥肌。
テオの確固たる物言いに鳥肌。
作中の登場人物たちの熱さに鳥肌。
作者の発想力に鳥肌。
最後の最後まで魅了されっぱなしの作品となっております。
みなさん、 一度は見たことがありませんか?
ゴッホの自画像を。
その自画像のなかには、実はそれはゴッホ自身の自画像ではないんじゃないかと言われているものもあります。
もう一度表紙を見てみましょう。果たして、あの自画像は誰の自画像だったのか・・・
読書の秋であり、芸術の秋に!是非読んでほしい珠玉の一冊です。
人は悲しさ、であったり、嬉しさであったり、心が大きく動いた時に涙が出てきます。
この、さよならソルシエで流れてくる涙は一体どの感情が起こした涙であったのか。
是非みなさま多種多様な感情に襲われてください。
圧巻される想像力のなかにある、繊細な表現による心の描写、是非体感してください。
私にとっては1冊2000円しても買いたい、出会わせてくれたことに感謝と敬服の一冊です。
さて更新をしていないあいだに、閲覧数が飛躍的に上がっていました。
今後ともどうかよろしくお願い致します!
1500!
少々の少女マンガ紹介と、日常、告知等のブログ
中村涼子『THE挑戦。』→http://ameblo.jp/haramikarubi
ほぼ毎週月曜22:00ごろから SHOWROOMにて
『別冊・少女マンガ倶楽部』
紹介youtube→別冊・少女マンガ倶楽部ページ
Twitterもやっています!
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そして毎日毎日少女漫画をウキウキ読んでいて、
面白い本は面白い本を必ず呼んでくれるものですから、
オススメしたい漫画は溜まっていく一方。
いつの間にか季節は冬に差し掛かっております。
ですが、塞き止められていた先月分の漫画熱を受け継ぎ、ぜひ秋に読んでいただきたい漫画を本日ご紹介させていただきます。
秋といえばなんですか?
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして芸術の秋・・・
最も日常的に触れる機会が少ないからこそ、この季節だけでも芸術に触れたいですよね。
今回の漫画はコチラです。
さよならソルシエ
穂積
全2巻
こちらは、先日月刊フラワーズにて「うせもの宿」を完結させたの鬼才・天才・果たして何者なのか・・・作家・穂積先生の作品です。
ちなみに「うせもの宿」完結巻の3巻は3日後12月10日に発売されるようです。私は浮足立っています。
この作品は「うせもの宿」の、1作前の作品です。
穂積先生は、
処女作「式の前日」1巻オムニバス
「さよならソルシエ」2巻完結
「うせもの宿」3巻完結
と、現在6冊の本を世に刊行しておりますが、
初の作品集「式の前日」から、このマンガがすごい!大賞の2013年オンナ編で見事2位に輝き、
翌年2014年度のオンナ編では「さよならソルシエ」で1位に輝くといいう
とんでもねえ新人として旋風を起こし続けている天才です。
さて、この「さよならソルシエ」ですが、
先にお伝えしとくと、恋愛的要素はひとつもありません。
誰かを好きになって、何か障害を乗り越えていくといった既成の少女漫画の流れは一切組んでいません。
この作品の中に描かれているものは、
絵画に魅了された人々の生き死です。
そして、そこに翻弄されながらも真実とは何かを訴えてくる兄弟の愛です。
さて内容なんですが、
画家のゴッホをご存知ですよね。
フィンセント・ファン・ゴッホ。
彼は今でこそ、こんなにもたくさんの作品を残し、炎の画家として世界的に有名ですが、生前1枚しか作品は売れなかったらしいです。
なぜ、そんな画家が死して名を残すようになったのか・・・
今回のこの作品は、
史実には残っていない、こんなこと実際にあったのかもしれないと思わされる穂積先生が描いた、
炎の天才画家・ゴッホが誕生するに至るまでの話です。
分類でいうと、秦の始皇帝誕生までを描いた「キングダム」や、徳川家光以降将軍は女性だったのではを描いた「大奥」などが一緒でしょうか。
こういったスーパー面白史実漫画は、
実際に史実に残っている部分は受け継ぎ、史実では描かれていない空白の時間を切って拡げていくので、
本当はこうだったんじゃないか、
実際にこれが全ての事実なんじゃないか、
と思わせてくれる何重にも興味を惹かれる作品になっています。
まず、こちら、ゴッホの話はもちろんなんですが、物語全体が、二人のゴッホの話で進んでいきます。
二人のゴッホ、一人はもちろん、天才画家フィンセント・ファン・ゴッホ。
ただ彼は、作中、現代に伝わっているような、孤独で狂気に満ちた作家とは程遠い、絵を描くことが大好きなただの穏やかな青年。
そしてもう一人のゴッホというのが、そのフィンセントの弟に当たるテオドルス・ファン・ゴッホ、通称テオ。
天才画商と名されている彼は、この時代の芸術に変革をもたらしていきます。
また兄の才能を100年愛される画家になれると確信し、
兄を慕う一方で、欲もなく世の中に自分の才能を広める気のない兄に対し愛憎入り混じる複雑な感情を抱いています。
テオの視点から、兄フィンセントが今私たちが知りうるゴッホになるまでを描いていくのですが、
この2巻のあいだでもう永久的に鳥肌、立ちっぱなしです。
史実のここに繋がるんだーで鳥肌。
テオの確固たる物言いに鳥肌。
作中の登場人物たちの熱さに鳥肌。
作者の発想力に鳥肌。
最後の最後まで魅了されっぱなしの作品となっております。
みなさん、 一度は見たことがありませんか?
ゴッホの自画像を。
その自画像のなかには、実はそれはゴッホ自身の自画像ではないんじゃないかと言われているものもあります。
もう一度表紙を見てみましょう。果たして、あの自画像は誰の自画像だったのか・・・
読書の秋であり、芸術の秋に!是非読んでほしい珠玉の一冊です。
人は悲しさ、であったり、嬉しさであったり、心が大きく動いた時に涙が出てきます。
この、さよならソルシエで流れてくる涙は一体どの感情が起こした涙であったのか。
是非みなさま多種多様な感情に襲われてください。
圧巻される想像力のなかにある、繊細な表現による心の描写、是非体感してください。
私にとっては1冊2000円しても買いたい、出会わせてくれたことに感謝と敬服の一冊です。
さて更新をしていないあいだに、閲覧数が飛躍的に上がっていました。
今後ともどうかよろしくお願い致します!
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