光陰矢の如し～ドップラー効果？

「露と落ち露と消えにしわが身かな　難波のことも夢のまた夢」
豊臣秀吉が６３歳で生涯をとじたがその間際でつくづくと感じ入ったのかもしれない。過ぎてみるとまことに短く感じ儚い自分の人生であったということであろう。
今度はこの過ぎていく光陰を物理の世界で考えてみると、救急車の音をよく聞いていると向かってくるときは、音が高く聞こえ、去っていくときは確かに音質が低くなる。
これがいわゆる、ドップラー効果のいたす仕業らしい。
救急車が向かってくるときより去っていくときの時間の方が短く感じるのもドップラー効果といわれているが人生に置き換えてもこのドップラー効果に似ているところがある。
２４時間先を待つ感覚と２４時間過ぎた感覚では明らかに短く感じる。
先の未来に対しては時間が豊富に感じるが過ぎてみると少なく感じる。
娘が２ヶ月前に出産準備で里帰りして出産して２ヵ月後に又帰って行った時も孫が生まれるまでは長く感じたが生まれた後の２ヶ月は光陰矢の如く早かったが・・・未来と過去の時間感覚の差～ドップラー効果のいたす仕業から、相対性理論で宇宙に発展展開していくと宇宙膨張説にたどり着くらしいが（凡人の自分の頭では理解の範囲を超え、ほろ酔いで考えていると頭がこんがらかってきますのでやめます）・・・「いつまでもあると思うな親と金」といわれているがこれに「時」を加えてみたい。何億光年と云う天文学上の宇宙単位で「とき」の計算を考えるとほんのまばたきの一瞬を生きたに過ぎない・・・露と消えにし儚い我がみなれば。