娘の運動会に行ってきました。
今年はまだ小学校の改装途中で、グラウンドがありません。近くの小学校のグラウンドを借りての運動会です。
3回めともなると親としては退屈だったりしますが(^^;)、アランゼミに参加してる私が最近注目しているのが徒競走です。
めいめいの走り方を見ていると、面白いことが分かります。
1-2年生の走りは、未完成ではありますが、身のこなしは本能的で合理的です。
3-4年生の走りは、非常に不安定です。
5-6年生の走りは、個人差が大きくなってきます。
私なりの分析をしますと、
低学年は1歳くらいの頃からのバランス能力を使っており、体力や筋力もまだ少ないので、効率の良いバランスがとれています。わりと二軸だったりします。
これが中学年になると、力のある子が筋力で走ったり、つま先で蹴ったりしているのを見かけるようになります。また高学年など、より速く走る人の視覚情報から刺激を受けることもあるでしょう。自分もなんとか努力したいと考え、いろいろと試行錯誤をしているのが伺えます。残念ながらこの努力のベクトルがバラバラで、的を射ている子も入れば、まったく見当外れの子もいるのです。大抵、自己流でやっている子は後者です。
高学年になると、運動をやっている子とそうでない子の差が歴然としてきます。運動していない子は身のこなしが全体に鈍いです。運動している子は素早いのですが、この中に巧い子と、力任せな子が混ざってきます。
こうやって俯瞰してみると、中学年くらいまでのうちに良い方向へ導いてやるのが、その後の運動能力の発達に非常に影響してくるなぁ、というのが分かります。高学年では、その子がどういった要素で速く走れているのかをよく分析し、よりよい方向に伸ばしてやる必要があるでしょう。
徒競走を見ていると、わずか12年たらずだけれど、人間の歩き走りってのは、けっこう個人差が激しいものなのだな、というのが見て取れます。これが大人になれば、どれだけリセットが必要なのか、窺い知れるというものです。(アランゼミではそういうことをやってきたわけで。)
閑話休題。
リレーは運動会の花形ですが、最近はクラス全員で走るようです。そうすると速い子と遅い子の比較もできます。「この子は速いな」と思う子のほとんどは、ピッチが速いです。ストライドで稼いでいる子は、距離が伸びるとピッチがどんどん落ちてくるので、追いつかれてしまいます。
小さいお子さんがいる家庭では、まずはピッチを速くする方向で育てていかれると良いと思います。
自転車はケイデンスを上げるには良い道具なんですが、市販の状態だとギヤ比が高めなので、かなり落としてやるといいです。バランスがとりにくくなるので、バランス練習になりますし、最高速が落ちるので飛ばし過ぎたりできませんし、回したければ回させればいいのですから。
なんてことを考えたり。
あとは運動会定番の種目について、コオーディネーション的要素で分類してみたりしているとなかなか面白いですね。
たとえば玉入れ。
定位 玉とカゴの位置関係、周りの仲間との距離の把握。
分化 カゴに玉をいれる力加減。
連結 玉を拾う、カゴの位置を確認する、球を投げる、という動作の連結。
さらに、拾うときのしゃがみのバランスとか、反応とかがありそうです。
リレーのバトンパス
定位 仲間が走ってきたときに自分が走り始めるタイミング
反応 バトンを受けたら加速を始める
連結 走る動作とバトンを受ける動作の連結
分化 バトンを受けるまでは徐々に加速する
リズム化 慣れてくると一連の動作をリズムとして形成する
こんな感じでしょうか。
ダンスとか地元の民謡なども、定位とか、リズム化とか反応とか。
いろいろと面白い要素が詰まっているなぁ、と思ってみていました。
おまけ
昼休み時間中に発生したつむじ風。

レジャーシートを舞い上げていきました。
フェンスの遥か高くまで舞い上げられて、どこか遠くへ行ってしまったものもありました。
(つむじ風と竜巻って、違いは何でしょうか。)