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matsuodaの下山部(goo版)

teacupからの避難場所。更新はたまーに。ほぼ過去ログ倉庫です。

DH-UR705-3D

2020-10-26 23:03:00 | MTB
 シマノの12mmスルーアクスル用ダイナモハブDH-UR705-3Dを購入しました。

 どうもシマノは15mmスルーアクスル用のダイナモハブは作らなそうなので、購入決定までずいぶん考えました。
 たまたまセール品を見つけたのがきっかけで購入を決定。といっても下準備はそれなりに進めていました。

 最近乗っているバイクの主力は29erのKONA HONZOと700CグラベルバイクのSOMA Wolverine3.0です。どちらもフロントフォークは15mmスルーアクスルとなっています。(スルーアクスルは以下"TA"と書きます。)
 なので15mmTA用のダイナモハブとしてShutterPrecisionのPD-8Xダイナモハブで前輪を組みました。通勤ではダイナモのおかげで電欠しないのでかなり気に入って使っていましたが、チューブレス仕様にしたこともあり、シーラントが入っているのでタイヤ交換(グラベルタイヤ←→MTBタイヤ)が少しおっくうです(^^;)。

 そこでぜいたくにももう1輪組もうと考えたわけですが、シマノのダイナモハブがやはり安価でお手頃、しかも性能がかなり向上しているらしい。これは使うべきでしょう。

 と考えていたものの、表題のハブは12mmTA用。待っても待っても15mmTA用のダイナモハブは発売されず(泣)。パーツの分解図を調べると15mm軸にできなくもなさそうですがかなり大変そう。そんな苦労はしたくない。

 また、グラベルバイク用に購入していたホイールセットのフロント軸が12mmTAで、今のところ対応するフォークがありませんorz。こちらは使わずしてお蔵入りなんじゃないかと考えていました。


 そんな折、たまたまebayで15mmTA用フォークエンドを12mmTAフォークエンドに変換するアダプタが販売していたので購入しました。これを使えばグラベルバイクの15mmフォークエンドを12mmエンドに変換し、12mmTAハブが使えるのです。これはいい。
 これでお蔵入りなフロントホイールがひとつ使えるようになりました。

 しかもようやく表題のシマノ12mmTAのダイナモハブを使うめどがたったわけです。うむ、素敵。

 今後はグラベルバイクは12mmTAで使い、MTBは15mmTAで使います。
 もちろんそれぞれダイナモ付きホイール、ダイナモなしホイールがあります。
 なんてぜいたく。
 
 さらに15mmTAハブは「ハブ軸15mm穴→12mm穴スペーサー」を入れることで12mmTAハブとして使うこともできます。

 もう読んでいてわからないでしょう(笑)。
 ホイールのやりくりがとても便利になったというお話でした。


 ちなみに、表題のシマノDH-UR705-3Dダイナモハブですが、比較的軽く回りますし発電能力(効率)も高そうです。PD-8Xよりは回転が軽い感じがします。いいですね。
 ダイナモハブは30km/h超くらいだとかなり抵抗に感じますが、それ以下だとそれほど気になりません。

 自分で発電した電気でライトを点ける。なかなかいいですよ。




胎内平 MTB エンジョイパーク

2020-09-05 00:00:00 | MTB
胎内平MTBエンジョイパークは2020.9.5(土曜日)からオープンです。
この土日は私も現地でご案内します。

ホームページはこちら↓
https://trailtrotter.wixsite.com/tainaidairamtb

なおパーク内を走る場合は年間登録パスが必要になります。
(年間登録パスは1年度有効、登録料は500円です。なお今年度に限り来年度末まで有効。)
登録は以下で受け付けておりますのでまずはご登録ください。
※登録の際に個人賠償保険(またはそれ相当)に加入していることが条件となっておりますのでご注ください。(自動車保険のオプションでも可)

・ロイヤル胎内パークホテル
・自転車の店サガミ
・サカモトサイクル

走行時には、ヘルメットと熊鈴を着用、登録パスを携帯ください。
熊もニホンカモシカもニホンザルも棲む自然豊かなフィールドです。初夏にはアカショウビンもやってきます。
走り疲れたら木陰の中でハンモックに揺られて過ごすのも心地よいです。


胎内平 MTB エンジョイパーク よろしくお願いします。

Marzocchi Marathon Race 2005

2020-03-15 23:04:00 | MTB
 コロナウイルスの影響で海外からの部品が届かない状態となっているのでREBAのメンテナンスが進みません。

 仕方ないので26インチバイクの別のフロントフォークのメンテナンスを行いました。Marathon Race 2005です。

 おさらいがてら、マニュアルを検索してきて確認しました。

 Marathon Race(2005年モデル)はデュアルエアのフロントサスペンションフォークです。(ストロークは85mm)
 体重を支えるポジティブエアのほかに、沈み込みのしやすさを加えるネガティブエア、そして沈み込み特性を調整するプログレッシブエアの、3つのエア調整の種類があり、エアバルブ数は4箇所になります。(プログレッシブエアはすっかり忘れていましたが...)
 それぞれの調整と調整箇所を備忘録的に書き出しておきます。(なお下記の値は私の乗車体重を想定した場合です。)

・ポジティブエア 右横 2.4気圧くらい
・ポジティブエアとTST 左横 2.4気圧くらい
 右よりちょっと低めにするみたい
 (TSTとは走りの特性に合わせた作動特性の調整です。私はまず使いませんが。)
・ネガティブエア 右真ん中 10気圧くらい(←相当に高いです。)
・プログレッシブエア 右下 1.0気圧くらい

 空気圧調整のほか、以下の2つの調整ができます。
・リバウンドダンパー調整 左下ダイヤル
・TST調整 左上ダイヤル


 オイルの量などは以下を参考にさせてもらいました。
http://marzocchiworkshop.blogspot.com/p/oil-quantitys-and-levels_858.html
https://mtbhowto.com/oil-volumes-marzocchi/

・オイルの種類 SAE 7.5w
・オイルレベル 右20ml 左40ml

 マルゾッキ純正のGoldenSpectroオイルでは、7.5wの粘度は26.1cSt@40Cとありました。(検索ってほんとに便利ですね。)
 ヤマハのフォークオイルで調合するとすると、G5:G15=58:42
 今回使う量として60mlを作るとしたら、34.8ml+25.2ml となります。

 なんとか分解してキレイにして、シール類をチェック。とくに問題はありませんでしたので交換なし。(交換部品も用意していませんでしたが。)
 粘度の低いベルハンマーグリスを組み立て時に使用して組みなおしました。今回、伸び切ったときにカツカツと音がするのが気になっていたので、手ごろなOリングをしかるべき場所に挟んでみました。少しでも改善するといいなぁ。

 調製したフォークオイルを適切量注入して組み立て完了。

 エアは標準的なガイドラインを参考にして、
・ポジティブエアはサグが出る2.4気圧(ちょっと高めかも。) 
・ネガティブエアはポンプで加圧できる6.0気圧(これ以上は無理。)
・プログレッシブエアは1.0気圧(とりあえず。)
・リバウンドは走りながら調整するのでとりあえず全開から2,3クリック閉め。
・TSTは使わない。

 こんな感じです。組み上がってさっそく軽く乗ってみたところさすがスムーズに動いて快適です。エア調整はもう少し詰めていきたいですね。

 カツカツ音は少し減りましたが、やはりどこか当たるようです。と、走りながら考えていたのですが、ネガティブエアの空気圧が高いため抜けやすいというのがひとつの要因のように思います。それと、私がピョンピョンと楽しくフロントを浮かすクセがあるため、伸び切ってしまうのが拍車をかけているようです(^^;)。
 2005年当時の一般的なXCバイクはフロントタイヤを浮かせて走ってはいませんでしたからね。(最近のワールドカップコースはジャンプするコースになってきましたね。)

 時代背景からすると、SIDに対抗して軽量第一でストロークが短く、まだサグの概念が弱かった頃のXC用サスですから、このへんは割り切る必要があるでしょうね。
 REBAはストロークも余裕があるし、サグも十分取れると思います。

REBA(3)

2020-03-10 23:07:00 | MTB
Rochshox REBAの整備の続きです。

分解
 オーバーホールの準備として清掃して分解します。

 使う道具はこれくらいですね。


・24mmソケット、10mmソケット、バルブコア抜き、六角レンチ一式
・写真にありませんがプラハンマーとかも。
・ダストシール取り付け用に塩ビパイプ
・ピッキングツールはシールリングの取り外し用。千枚通しでも可。
・スナップリングプライヤーは専用品が高価なのでニードルノーズペンチの先端を削って作りました。
・あとはオイルと油脂(グリス)、パーツクリーナーとかウエスとか。

分解手順
 手順は整備マニュアルのとおりなので省略します。
 清掃はウエスと長い棒、歯ブラシなどのブラシを使って汚れを落とし、内部は使用済みオイルなどで共洗いしながら拭き取ります。仕上げにパーツクリーナーなどで吹き上げてキレイにします。
 内部パーツに傷があると困るのですが、幸い困るような傷はありませんでした。

 写真の上のほうにあるのがエアスプリング、下のほうにあるのがモーションコントロールダンパー(低速コンプレッション)とオイルダンパー(リパウンド)です。

 ダストシールの下にフォームリングがあるのですが、こちらは細かな泥が入り込んでいました。ボトムケースの脱着メンテだけでも年に一度くらいはしたほうが良いでしょうね。

モーションコントロールダンパー
 分解前、ロックアウト(コンプレッションダイヤル)がちゃんと働いていませんでした。オイル量が少ないとか、何か部品が壊れているのか、取り付けが悪いのか、いろいろと考えられます。

 ともあれ、モーションコントロールダンパーを取り出しました。


 ダンパーはほとんど分解できないようになっています。キレイなので分解は不要でしょう。
 このダンパーは2005頃に登場して現在も少しずつ改良されて使われているようです。安くて壊れにくくて性能がよい、ということなのでしょう。

 モーションコントロールの役割は低速コンプレッションのダンピングと、ブローオフです。(かなり調べましたよ。)
 低速コンプレッションは、ペダリングなどによる荷重変化でのぴょこぴょこを抑えるものです。多少の入力があっても作動しないようにできます。
 コンプレッションの調整はオイルの流れを制限することで調整します。この調整量がダイヤルで操作できます。
 ブローオフは、コンプレッションで制限したオイルの流量を開放するものです。制限したままだと大入力があったときに部品が壊れてしまいますから、リミットを越えた力がかかった場合に解除する機能です。

 このダンパーの面白い点は構造にあります。
 下についている半月状のパーツは、(青色のダイヤルを)回転させることでオリフィス(オイルの吐き口)の開口部の大きさを絞るはたらきをします。

 わかりにくい写真で恐縮ですが、こちらが全開状態。


 こちらが全閉状態です。



 横から見ると半月は浮いていて隙間があります。この隙間も別のダイヤル(金色)で調整でき、隙間ゼロまで調整できます。


 オリフィスの開口ゼロ、隙間ゼロにすると、コンプレッションの制限が最大となり、ほぼロックアウトになります。
 面白い点はここからで、作動中に大きな力がかかると蛇腹っぽい部分が7-8mm縮み、半月パーツと隙間が生じます。隙間ができるとオイルは流れ、ブローオフするということになります。


 使い方としては、コンプレッションをかけて不用意な作動を抑えつつ、ガツンときた場合はブローオフが働いて衝撃を緩和する、その後はまた機能復旧する、というような感じでしょうか。(まあ私はこういう使い方は必要ないですが。)
 入力に応じて勝手に調整をしてくれるのでモーションコントロール、という名前がついているのでしょうね。


REBA(2)

2020-03-09 22:55:00 | MTB
Rockshox REBAのメンテナンスの続きです。

とりいそぎ2011モデルのメンテナンス用パーツを取り寄せ中です。
 このほかに必要となるのがフォークオイルですが、純正品は高価なのでなんとか普及品で済ませたいと考えました。

 探して見たらロックショックス のフォークオイル の硬さ(粘度)の情報が見つかりました。(事実確認はしていないのであしからず。)
RS oil 2.5wt = 10.80 cSt
RS oil 3.0wt = 14.00 cSt
RS oil 5.0wt = 19.90 cSt
RS oil 10.wt = 38.00 cSt
RS oil 15.wt = 42.80 cSt

 「cSt」というのはセンチストークスという単位で、ある温度での動粘度を数値化したもののようです(知りませんでした)。上記は40℃での動粘度みたいですね。

 ロックショックスのフォーク作動油として使うのは主に5wt、フォームリングとかシール部品など部分的に使うのは15wtです。
 15wtは流れにくさを狙っているだけでしょうからだいたい合っていればいいとして、5wtは極力合わせたいです。硬すぎても柔らかすぎても故障リスクが増えますからね。(それでも純正オイルは高いから使わない方向で。)

動粘度の計算サイト
https://www.momentive.com/ja-jp/fluids-basic-tools
 調合の参考にするために見つけました。液体の動粘度は対数率で計算するみたいですね。このまま鵜呑みで参考にします。
 ヤマハG-05(17.7cSt)とG-15(47.3cSt)をまぜて19.9cStにする場合は88:12。
 カワサキG-05(17.9cSt)とG-10(33.9cSt)をまぜて19.9cStにする場合は83:17。

ヤマハのオイルを用意しました。G-5とG-15。
 ある程度多めに作っておいてもいいかなと思いますので、300-400mlくらい作ります。量が多い方が割合もずれにくいです。