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風の松原散策 

1700年前後から地元の人々が飛砂防止の努力を続け「風の松原」となった場所を毎朝散策した画像と記録である。

折れたクロマツ

2008年08月17日 | 散策記録・お知らせ
いこいの広場近く、フィールドアスレチック内のクロマツが1本倒れていた。前回ここを通ったのは15日早朝。その時はまだ倒れてはいなかった。

昨日一昨日は強風が吹いたわけではない。それなのに折れたのはどうしたことだろう。


この様子では「折れた」というよりも「裂けた」という方が適切。

倒れた木の上の方は枝がたわわに茂っている。


この折れたクロマツの全体像は


写真左側に折れたクロマツの幹が聳えている。裂けた位置は地上5メートル以上。クロマツの傾きに幹が絶えきれなかったのだろうか。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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枯れ上がりマツの終焉 (カシワくん)
2008-08-19 17:18:00
これだけ細く高木になったマツは、ゆすった反動だけで折れる可能性があります。能代の木高研に詳しい人が多いのですが、ヤング率といって材のたわみの限界を測る係数があります。この原則に従えば、一般に幹が太いと折れにくく、細く高木になったものはそれだけ折れやすくなります。このヤング率は材の種類によってそれぞれ異なります。このように、当初マツは密植林しますが、その後の間伐が遅れますと、このマツのように枯れ上がった高木となり先の方だけに葉が付く状態になります。スギなどでは、用材として経済価値部分を多くするためにこのように仕立てます。しかし、ことはこれだけでは済まないのです。ここは防風林なのです。林内全般がこのような仕立になっております。したがって、今後も弱体化した失敗した防風林であることに変わりありません。風向きにもよりますが、大風がふいたときは集団で倒木する事態が予想されます。かつて熊本でもそんなに強い台風ではなかったのですが、スギ林が大規模に倒木しました。最近では秋田でも台風で多くの植林スギが倒木しました。間伐の仕方で防ぐ方法はあります。先進的な林業家は既に行っておりますが、それは風をどの方角からでも木々がお互いによりあう構成で、形が三角形にして倒木しないようにするものです。こういった面から「風の松原」を観察した方はいままでおりません。こんど林内を散策するときは、こういった面をご覧下さい。多くに木々が危険な状態にあることがわかります。今後の対策として、林床にカシワやケヤキなどの広葉樹を入れるか、またはマツの針葉樹とあわせた複層の道が考えられますが、国はいまのところ能代に関しては試験林としては考えておりますが、このような予算をつける気配はありません。
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