又四郎夢日記

ニコマス紹介や、雑学、雑記など。

ファンタジーっぽい実話3~SLG的戦いとRPG的戦い~

2013-11-20 16:57:29 | ファンタジーっぽい実話
中華が明国の時代、北方では遊牧民と戦っていました。この北方の戦いは、何千、何万、何十万という数に頼った人海戦術であり、ゲームに例えると、信長の野望や三国志といったSLG的な戦いをやっていた事になります。そんな北方に対して南方では、倭寇(わこう)との戦いがありました。この時代の倭寇は、日本人よりも中国人の方が中心だったようですが、倭寇との戦いでは人海戦術が使えなかったようです。その理由は、倭寇が少人数で神出鬼没に襲撃してくるからです。こうなると、明国としても少人数で対応するしかないので、ゲームに例えるとドラゴンクエストやファイナルファンタジーのようなRPG的戦いだったと言えるでしょう。

それに加えて、明国には問題がありました。その問題とは、兵士が弱いという事です。精鋭がいなかった訳ではないでしょうが、基本的には弱兵の国でした。弱兵でも人海戦術が使えればともかく、数に頼れない倭寇との戦いでは苦労したようです。その解決策として、民間から戦士を募集しています。RPG風に表現すると、正規兵が使えないので民間から勇者を募集したという事です。この時に募集に応じた勇者の中には、少数民族の戦士が多かったようです。RPG的に表現すると、蛮族戦士と言ったところでしょうか。他にも少林寺の武僧などがいたようです。RPG的には僧兵(モンク)ですね。

SLGにしてもRPGにしても現実とは違いますが、それらの元ネタは現実にあったりするので、意外と現実と一致する部分もあるようです。

日本における戦いの話は、なぜなに古流武術の第四章第六章に書いてあるので、興味がある方はご覧下さい。