又四郎夢日記

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ファンタジーっぽい実話6~騎士の鎧は走れない?~

2013-12-08 17:23:26 | ファンタジーっぽい実話
最近、ワルキューレロマンツェなるお色気騎士アニメ?を観ているのですが、そういえば騎士について書いてなかったなあ・・・と思ったので、今回は騎士の話です。

騎士といえば、あの独自の鎧のイメージがあるので、鎧についてお話しましょう。
日本の鎧は走る事ができますが、騎士の鎧は走れないとされています。実際には、騎士の鎧も最終形態の物が走れないのであって、古い形式の物は走れるようです。一般的なイメージとして、騎士の鎧は重いと言われていますが、馬上試合用の特殊な鎧以外は、日本の鎧と同じくらいの重さです。重さがそれほどでもないなら何故走れないのか?それは最終形態の騎士の鎧は、鎧の隙間を限界まで小さくしているからだと考えられます。隙間が小さいと言う事は関節の可動範囲が狭いという事なので、走れないのはその為でしょう。

騎士の鎧は倒れたら起き上がれないという話もありますが、これは半分正解、半分間違いのようです。中世文化の研究をしている団体の人が書いた記事を読んだことがあるのですが、それによると仰向けでは確かに起きられないそうです。しかし180度回転してうつ伏せになれば、起き上がれるんだとか。これは実際に鎧を着用して実験した結果です。

ある時期までは走れる鎧を使っていたのに、最終形態の鎧が走れないほど防御重視になったのは何故なのか?という疑問が出てきますよね。恐らくその理由は、騎士が騎兵を重視していたからだと考えられます。徒歩での戦闘もありましたが、騎士の花形は馬に乗って槍を持って突撃する事です。馬上ではもともと動きは制限されますし、自分が走らなくても馬が走ってくれますから、動きを極端に制限する鎧でも問題なかったのでしょう。