又四郎夢日記

ニコマス紹介や、雑学、雑記など。

ひびたか古流武術講座最終回『文明論と武術』

2015-01-08 22:41:14 | ひびたか古流武術講座
ひびたか古流武術講座最終回『文明論と武術』 自作(又四郎P)


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歪氏


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自作(又四郎P)

今回でついに最終回を迎えてしまいました。最後のお話は文明論としての武術です。どんな文化も文明の中から生まれますので武術だけが例外という事はありません。古武道(古流武術)というものを理解するには文明論をある程度は知っておく必要があります。実践派(実戦派)の人達はこういう事を軽視しがちですが、そういう事をしていると歴史捏造、オカルト、似非科学に騙されるので、面倒でもある程度は勉強するべきです。こういう勉強は胡散臭いものから身を守る護身術であり、現代日本では武術の技よりもこのような勉強の方が護身術として実用性が高いと言えるでしょうね。

ああ、そう言えば数日前から二十四節気の小寒になりましたね。小寒については如月千早 72の季節『小寒編』如月千早 72の営み『小寒編』をご覧下さい。

ひびたか古流武術講座第四十六回『治世の武、乱世の武』

2015-01-01 16:15:27 | ひびたか古流武術講座
ひびたか古流武術講座第四十六回『治世の武、乱世の武』 自作(又四郎P)


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あけましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいします。
さて、今回のテーマは治世の武と乱世の武です。治世は平和な時代、乱世は戦乱の時代ですね。スポーツと違って古武道(古流武術)は治世であれば無敗も可能ですが、乱世ではそうもいかない事情があります。武術というと乱世のものというイメージを持っている人も多いようですが、武術にとっても治世の方が理想的だったりします。無敗問題に限らず、治世の方が時間をかけて武術の鍛錬と研究ができるという理由もありますし。

歴史を観ると戦乱によって武術の基礎が生まれ、ある程度平和になってからそれが発達するという仕組みですね。平和が長く続くと趣味で武術をやっている人達のレベルは下がりますが、一部の専門家は平和な方が進歩するとも言える訳です。

ひびたか古流武術講座第四十五回『忍者』

2014-12-25 17:13:38 | ひびたか古流武術講座
ひびたか古流武術講座第四十五回『忍者』 自作(又四郎P)


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今回はフィクションの世界では定番となっている忍者のお話です。忍者というものは歴史の闇に生きた人達なのでよく分からない事が多いのですが、江戸時代になるとそれなりに忍者自身が記録を残しています。動画で説明しているようにどこまで信用して良いかという問題はありますが。今は亡き私の師匠は甲賀流忍術の先生にあった事があるそうです。師匠によるとその忍者の先生が『ワシの親指をひねってみろ』というのでひねったら、親指が曲がって手首の辺にくっついたそうです。師匠によると『生まれつき柔らかいのか忍術なのか分からん』との事でした。この先生は有名な人で戦前は日本軍の学校で忍術の講義をした事もあり、忍術の他にも武術の本を出版したりもしています。

ひびたか古流武術講座第四十四回『歴史捏造』

2014-12-19 17:24:23 | ひびたか古流武術講座
ひびたか古流武術講座第四十四回『歴史捏造』 自作(又四郎P)


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今回は現代、それも主に外国の歴史捏造です。日本でも捏造はありましたが最近は減少しています。その理由は動画でも説明しているように近代化と捏造しなくても伝統武術があるからですね。近代化する前は歴史捏造の意味そのものが現代とは違ってきます。世界の王家は神々や神話の英雄の子孫という事になっていますが、これだって捏造といえます。寺社にしても有名人を創始者としていたりしますが、実際は違うというのはよくある話です。近代より前の歴史捏造は基本的にはこれらと同じ発想です。

昔の捏造は神話、伝説の類という事ですね。しかし科学が発達した時代を生きる現代人が同じ事をやってしまうと、これは歴史捏造という事になります。

アテネオリンピックの前にテレビで現代のパンクラチオンが紹介されていました。その番組に出演していたギリシャ人は現代になって作ったものであり、日本の柔道から取り入れた技もあると正直に説明していました。これを観て私は『パンクラチオンは嘘ついてない!』と清々しい気持ちになりました。ところがアテネオリンピックが終わってからテレビを観ていると、またギリシア人が出てきて現代のパンクラチオンについて語っていました。今度は古代ギリシア文明から続く格闘技であるという嘘をついていました。ガッカリしましたね、あの時は。

ひびたか古流武術講座第四十三回『一騎当千』

2014-12-11 16:46:04 | ひびたか古流武術講座
ひびたか古流武術講座第四十三回『一騎当千』 自作(又四郎P)


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今回は戦場の豪傑が何故活躍できたか?というお話でした。宮本武蔵は多数の敵と戦い方について、魚を追い回すようにしろと言っています。これをサバンナに置き換えると肉食獣が草食獣の群れを追い回す光景に一致しますね。少数しかいないとはいえ、肉食獣のような豪傑、武芸者が出てきたら兵士や一般の武士は怖かったでしょうね。

新陰流では多数の敵との戦いについて、二人を相手にして一方に対応したらすぐにもう一方へ向き、これを繰り返すがこのやり方は初心者用の鍛錬であり、実際は違うという解説があります。本当のやり方は武蔵の説とほぼ同じですね。