又四郎夢日記

ニコマス紹介や、雑学、雑記など。

岡山の超人荒木要平

2013-12-27 17:30:48 | 岡山
幕末の備中国(現在の岡山県西部)に、荒木要平(あらきようへい)と言う武芸者がいました。中国一(中華ではなく中国地方)の剣客とか、七つの流派の免許を持っていたので、荒木の七免許とか言われた人です。この人は、両手両足を使って動物のように走る四足走法ができたそうです。ある日、備後国(現在の広島県東部)の鞆(とも)の浜で、二足走法で普通に走る人達と競争をする事になりました。結果は、荒木が決勝点に着いた時、二足走法の人達は半分までしか到達していなかったそうです。

この話は別名義でやっているもう一つブログ、なぜなに古流武術にも書いたので、あちらには書かなかった話もしましょう。荒木は若い頃に剣術の試合で金的を責められて不覚を取ったので、股間を鍛えました。その話が有名になり、鴨方(かもがた)の庄屋である塚村貞次がやってきて、金玉の力試しをさせてほしいと言ってきました。荒木はこれを了承したので、フンドシ姿の六人の若者相手に力試しをする事になります。力試しのやり方は、先頭の若者が荒木の股間を掴み、ほかの人たちは前の人の腰に手を回して数珠つなぎになって、玄関の上にいる荒木を引きずり下ろしたら若者チームの勝利という方法です。

こうして金玉引きが始まりましたが、若者たちの方が引かれて行きます。途中から庄屋も加わって七人で引きましたが、結果は荒木の勝利でした。