アスレチックス戦で始球式を務める、マリナーズを今季限りで退団する岩隈久志投手。捕手役はイチロー＝シアトル（共同）
米大リーグ、マリナーズを今季限りで退団する岩隈久志投手（３７）は２６日、本拠地シアトルで行われたアスレチックス戦で、イチローが捕手役を務めた始球式に登場した。家族が見守る中、ファンには拍手を受け「このまま（試合で）投げたかった。こういう日を用意してくれたことに感謝でいっぱい。その気持ちを込めて投げさせていただいた」と語った。
イチローに「お疲れさま」と声を掛けられ、大型スクリーンには２０１５年のノーヒットノーラン達成時の映像が流された。１年目の１２年に救援からスタートしたマリナーズでのメジャー生活を「戸惑いはあったが、何でもチャレンジしていこうという気持ちだった。そこから先発にはい上がる気持ち、ローテを守る強い気持ちで取り組めたのがいい経験」と振り返った。（共同）
エンゼルス 4-1 レンジャーズ
エンゼルスの大谷翔平投手は25日（日本時間26日）、本拠地レンジャーズ戦に「4番・DH」でスタメン出場し、6回に同点打を放った。4打数1安打1打点ながら、4-1での勝利に貢献した。試合後にはダグアウト前でヒーローインタビューを受け、「すごくいい形で得点できた」と振り返った。
【動画】バットを折りながらも技ありの一打！ 大谷翔平が低めの難しい球をセンターに運んだタイムリーヒット！
第2打席は好機で痛烈な打球を打つも、相手の好守などもあって凡退していた大谷。6回に待望のタイムリーが生まれた。1死三塁でトラウトが敬遠され、一、三塁で打席に入ると、左腕ペレスの低めのスライダーをバットを折りながらセンター前に運ぶ同点打。大谷の技ありのタイムリーで同点に追いついたエンゼルスは、この回4点を奪って逆転に成功した。
エンゼルスは25日（日本時間26日）、大谷翔平投手が右肘靭帯再建手術（通称トミー・ジョン手術）を受けると発表した。今季終了直後にメスを入れ、投手としての復帰は2020年になると見られる。マイク・ソーシア監督は試合前に「適切な判断をした」と話した。
一般的に、トミー・ジョン手術を受けると投手としての復帰までに12～14か月を要すると見られている。2020年までメジャーのマウンドに立てない可能性が高い。一方で、DHであれば4～6か月程度で復帰できると医師が証言しており、来季開幕に間に合う可能性もある。二刀流の完全復活は2020年となりそうだ。
ソーシア監督は来季に向けて「医療スタッフからの情報を待っている。当然のことだが、投手としての復帰よりも先に打者として復帰することになる。執刀医からの情報を得て、リハビリがどのように進んでいくか見極めていく」と話した。
エンゼルス ５―４ レンジャーズ
打球速度182キロ、メジャー自己最速打球で1点先制
１回、２１号ソロを放ちベンチで迎えられるエンゼルス・大谷＝エンゼルスタジアム（撮影・リョウ薮下）
エンゼルス５ｘ－４レンジャーズ（２４日、アナハイム）エンゼルスの大谷翔平投手（２４）はレンジャーズ戦に「３番・ＤＨ」で先発。一回の第１打席で８試合ぶりの本塁打となる２１号ソロ弾を放った。ＭＬＢスタッツキャストによると、大谷の２１号の打球の初速度は１１３マイル（１８２キロ）で、これまでメジャーで放ったホームランで最も速い打球となった。チームは延長十一回、サヨナラ勝ちを収め、連敗を５で止めた。
米大リーグ公式サイトはこの日、「大谷は自身のキャリアで最も強力なホームランを放った」と見出しを打って、「２４歳のジャパニーズスターは一回に飛距離４２８フィート（１３０メートル）のソロ弾を放って、エ軍の５－４の勝利に貢献した」とこの日の活躍を伝えた。この日の試合まで、ここ最近２２打数３安打と苦しんでいた大谷はレ軍先発・サンプソンから一回の打席で、自身メジャー最速となる初速度１１３マイル（１８２キロ）を計測した２１号ソロ弾を放ったとし、レ軍相手には今季１５試合で５本塁打、打率・３２７と勝負強さを発揮していると伝えた。
さらに同サイトは、大谷は右肘の損傷で約１カ月故障者リスト入りしたにもかかわらず、打者としてここまで打率・２８０を残し、投手としても５１回２／３イニングを投げ防御率３・３１をマークし、ア・リーグ新人王の最有力候補に浮上したとした。大谷と新人王を争うのは、ヤンキースの２人、打率・２７６、２３本塁打のグレーバー・トーレス内野手（２１）と打率・２９８、２５本塁打のミゲル・エンドゥハー内野手（２３）になると予想した。
アストロズ ６－２ エンゼルス（２３日＝日本時間２４日、ヒューストン）
１回、空振り三振に倒れベンチに戻るエンゼルス・大谷＝ヒューストン（共同）
エンゼルスの大谷翔平投手（２４）はアストロズ戦に「３番・ＤＨ」で出場も、４打数無安打３三振。打率は・２８１となった。２番手で登板した田沢純一投手（３２）は２／３回を振安打無失点（１三振、１四球）。チームは２－６で敗れ、５連敗となった。
アストロズ １０－５ エンゼルス（２２日、ヒューストン）
アストロズ戦の４回、一直に倒れるエンゼルス・大谷。投手バーランダー＝ヒューストン（共同）
アストロズは先発バーランダーの１１三振など１５三振を奪い、今季のチーム奪三振数をメジャー新記録の１６１５とした。従来は昨季のインディアンスの１６１４奪三振だった。
エンゼルスは４試合連続２桁失点で、球団ワーストを更新した。（共同）
