レッドソックス 5-2 ツインズ
12年ぶりの地区優勝がかかった大事な一戦に先発した、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手。このところ数試合よりシャープな投球で7月3日以来となる8イニングを投げきり、8奪三振、2失点の内容で9月3日以来の15勝目(12敗)を挙げた。
テリー・フランコナ監督は「今日のダイスケはブルペンでの投球練習から気合が違った。目にも投球にも自信がみなぎっていた。ストレートはいい角度で来ていたし、球に力があった。スピードを抜いた球もいくつか投げわけ、打者をあざむいていた。我々が知っている力を存分に出してくれた」と、手放しでほめたたえた。
シーズン前半のようなピッチングが戻った松坂について、ベテランのマイク・ローウェル三塁手は「レギュラーシーズン中に、先発として満足できる投球をしたかったはずだが、その通りにできた。長いイニングを投げ切ったし、プレーオフに向けて弾みがついただろう」とコメント。またテオ・エプスタインGMは「いい内容だった。山あり谷ありの1年目だったと思うが、最後に勝利の凱歌を挙げることができてよかった。これでレギュラーシーズンをいい形で締めくくることができたはずだ」と語っている。「僕はレギュラーシーズンで1位になった経験がないので、最高にうれしいです。こういう日に投げられてうれしい」 感無量だった。ヤンキースがまさかのサヨナラで負けた。その瞬間、レッドソックスのクラブハウスでは、喜びが一気にはじけた。選手たちは頭からシャンパンを浴び、何度も手で目頭をぬぐった。松坂のレギュラーシーズンはこれで終わった負けが多いのが気に入らないが、松坂が日本投手の1年目では最多となる15勝目を挙げたことについて、感想を求められたイチローは「そういう(数字そのものの)評価をされることを、あいつは好まないだろうから」とやんわりかわした。
「ただ、1年間ローテーションを守ったことが評価されるべきところでは」とも。私も同感である!