まさおレポート

バリの風景 少し驚く

昆布をたわしで洗う 2010-03-10 

ご飯を炊くときに一切れの昆布を入れて炊くとうま味がでる。日本にいるときには味噌汁のだしにも昆布を使うのでご飯を炊くときにまで入れるとヨードの取りすぎになる。従って入れなかったのだが、バリでは味噌汁を滅多に作らないので、ご飯に入れて炊くことにした。

そこで我が家の執事シシにその旨伝えておいた。炊きあがったご飯には昆布が入っているのでそれで安心していたのだが、ある夜、はっとひらめくものがあった。ひょっとして昆布を洗って入れているのでは無かろうか。翌日シシに尋ねてみると、やはりごしごし洗って入れていた。あーあ、これじゃあ昆布のうま味成分を全部洗い流したカスを煮ているようなものではないか。

洗ってはいけないと教えると怪訝な顔をしている。説明するとわかったみたいだが、どの程度の理解かはわからない。今日はシシが別のハウスキーパーさんにご飯を昆布を入れて炊くように教えたらしい。ふとみるとハウスキーパーさんも同じようにきれいに洗い上げている。再び、あらってはうま味がなくなると教える。やはり怪訝な顔をしている。やれやれ。

食い逃げ 2010-03-19

外出したので昼食はバビグリンを食べに行った。食べ終えるころ、隣のロシア人カップルが食べ終えて外へ出た後で店のスタッフが追いかけて行った。なにやら言い合っているうちにロシア人カップルはバイクで去っていった。残されたスタッフは涙ぐんでいる。どうやら金を払わなかったか、少ししか払わなかったらしい。

食い逃げかもしれないが、あるいは出された料理に不満があったのかもしれない。しかしそれにしてもビールもしっかり飲んで、満足に金を払っていかないとは。

機関銃の警護 2011-09-26

マンデリン銀行に口座開設の手続きにいった。ジャラン・テク ウマーにある支店を探し当ててロビーに入るとなかから機関銃を抱えた兵士が現金輸送の男を警護して出てきた。カーキ色に塗られた機関銃が何気なくこちらの足元に向いたときは嫌な感じがした。兵士の持つ機関銃は警官のピストルに比べて圧倒的な威圧感と恐怖感を日常生活の市民に抱かせる。しかしバリの人は慣れているのか特にその兵士や機関銃に注目している風は無い。

機関銃を持った兵士など先進国では空港内で見かけることがあるが市内では経験がない。日本では空港内でさえ見たことがない。ところがバリに住んでいると機関銃を持った兵士を日常として目撃することがある。かつてメガワティが大統領選挙中にバリを訪れてオベロイホテルに宿泊した時もその車列と遭遇したことがある。車列の前後には機関銃を持つ多数の兵士が小型トラックに乗り込んでいて威嚇するように銃の先を地面よりやや上方に向けていた。スタンバイ状態の機関銃が何丁も目前にあるのは実に不気味なものだった。

一年前にはカルフールの店内で機関銃をもった兵士に遭遇したことがある。これもリラックスした買い物気分が一瞬で緊張状態になったことを記憶している。

偽札騒動 2011-11-18 

最近はランチを食べ歩いている。正確には自転車なので歩いているわけではない。タンブリンガン通りにあるGRASS HOPPER というカフェでナシゴレンを食べて支払いをする段になってハプニングが起きた。店内でスタッフがオーストラリア人のオーナーと支払った10万ルピア紙幣を見ながらなにやら相談している。「これは偽札です。ほらこの部分が他の紙幣と違うでしょ。触ってみても感触が違うでしょ」そういわれても何のことかわからない。このお金は近所のATMで出したお金だよと説明するが「私も2回偽札をつかまされた。最初はATMで2回目は両替商で。すぐに銀行に飛んで行ったが、書類をいっぱい書かされたけど、本物に変えてくれたわ」と言う。

確かに、ある部分が他のお札とデザインが違っている。他のお札は何も印刷されていないところが、この札は不規則な小さな輪がいくつも描かれている。他のお札で支払いを済ませて銀行の窓口へいき、これは偽札だと言われたがと見せるとクールな表情でなにも問題が無いという。じゃあ、この小さな輪はなんなんだと聞くと、今年発行された新札だと言う。腑に落ちないのでどこが本物のポイントなのかと聞くと、偽札チェッカーに通して見せてくれた。金額の部分が本物は蛍光塗料らしきものが塗りこんであるのか、青白く光る。これで真札であることは間違いない。それにしても驚いた。

女性が男も顔負けの見事な放尿 2012-02-20

先日娘の誕生日にバリのウブドから15キロほど離れたエレファントサファリパークに向かったときに、車中からある光景を目にした。バリの女性の年齢は読みにくいが恐らく60代と思われる村の女性が車の往来がかなりある道端で男も顔負けの見事な放尿をやってのけた。当人の表情は一向に平気で、立小便などごく平凡な日常のふるまいの一環なのだろう、ほんの少しサロンをたくし上げているだけだ。往来の人も車も特段の関心を払っていない。こちらは車中から男も顔負けのその女性の尿の描く放物線に、車が通り過ぎる数秒間見とれていた。筒を持っている男性は手で方向をコントロールできるが、女性も前に向けて放尿できるのだ、コントロール可能なのだと感心する。

記憶はいきなり60年近く昔にさかのぼる。我が家の向かいにあった幼馴染のけんちゃんの家の便所は庭にあり、小便は男も女も外から開いた便器にする。けんちゃんのオバアサンやおかあちゃんまで便器に尻を突き出して器用に用をたしていた光景までが蘇った。それにしても記憶とは実に神秘なものである。その庭の風景や臭いなどが一体どのような仕組みでおさめられているのか。

サヌールのスーパー「ハーディーズ」にいくとキャッシャーの丁度上に大型スクリーンがあって、プロジェクターから1930年代と思しき時代に撮られた8ミリ映像が映し出されている。長い年月で映像は劣化しているが、往年のバリが眺められる貴重なフィルムをデジタル化してエンドレスで流している。それを見ると当時の女性はほとんどがトップレスで街をあるき、買い物をし、ダンスを踊る。ゴーギャンの描くタヒチ島の女性と同じで西洋流の胸を覆う文化はまったくない。今でもバリの村では時折上半身裸の老女を見かける。ここでも又、過去の記憶が蘇る。子どもの頃近所に毎日スピッツを連れて銭湯に通う女性がいた。これも記憶のなかでは60代後半だろうか。夏になると上半身裸で大きな乳房を丸出しで銭湯を往復する。つまりたかだか半世紀前の日本ではバリと変わらない生活スタイルが残っていたのだが。

バリの階級異聞 2012-06-02

旧知のイダ・バグースが久しぶりにやってきた。彼の名が示す通りにブラフマナに属する。「あなたはなぜ僧侶にならなかったの」と尋ねてみた。最初はブラフマンはハードワークだからと理由にもならないことを言う。儀式のときに聖水を振りかけるのが何故そんなにハードワークなのかとつっこむと「私の妻はウェイシア階級だから私は僧侶になれない」と初めて聞く理由をあげる。そんなことがあるのかといままで本で読んだこともない話を聞いて私は好奇心を刺激される。

つまりブラフマナ階級の娘と結婚しなければ僧侶になれないのだと言う。ダユーという名前を持つ女性を嫁に迎えなければブラフマンになれない。「アユならこのホテルのレセプションにいるよ。バリでたくさんのアユを知っているけど」と次の話を促すように質問をすると、アユではなくてダユーだという。女性はダユーがブラフマナ階級を示す。

「私の遠い親戚にはブラフマンになるためには妻の階級が障害になるという理由で妻を刺殺した男がいる」と驚きの発言をする。妻を刺殺した男は刑務所に入っていたがその後、ダユーと結婚して僧侶になったかどうかはバグースも知らないという。

インドではときおりスードラ階級の青年がシャトリアの娘にラブレターを出しただけでリンチにあい、殺されたとかインドのカーストにまつわるすさまじい話がニュースになる。バリではそんな階級にまつわる悲劇は絶滅したとおぼろげに考えていたのだが、実はまだそんな話が生きていると聞いて実に驚いた。

どしゃ降りの信号待ちで少女は 2012-12-30

本日のバイパスは突然のどしゃ降り。交差点に現れた5,6歳の女の子が信号待ちする人々に金を乞う。親か胴元は隠れてみている。いつも見かける光景だが、どしゃ降りの日は辛い。戦後の日本でもあったであろう光景。浅田次郎の「降霊会の夜」、実の父親が少年を当り屋にさせ、輪禍で殺す話を思い出す。

13歳の少女が結婚して妊娠 2013-01-31

Bali dailyによると13歳の少女(まだ小学生だという)が39歳の既婚男性と結婚(バリは夫人を何人でも持つことが合法)し、妊娠中だと言う。バリでも是非をめぐって議論が沸き起こっている。なかでもバリらしい議論だと思ったのはバリ・ヒンドゥの判断が求められたが明快な答えが得られなかったという。男子の場合は14歳というのがバリ・ヒンドゥとして明文化されているが女子の場合はなにもかかれたものがないという。

ポリスにタクシーを止められて 2013-02-07

タクシーで買い物に行ったときのこと、とあるコーナーで警官が交通取り締まりをおこなっていた。警官が手を振りタクシーが停められて警官がドライバーにライセンスなどを確認している。そのうち少し離れた場所に運転手だけが連れて行かれた。5分たっても帰ってこないので見に行こうとタクシーを降りて数歩歩くとドライバーが帰ってきた。どうしたのだと聞くとどうも一旦停車を怠ったらしい。渋滞でのろのろ運転だったので一旦停止違反にこちらは気がつかなかったが、それで違反チケットを切られたという。

その場でキャッシュを5000円払うか、後で警察に出頭して1500円払うかの選択を迫られたという。この選択はどう考えてもおかしい。うわさに聞いていた交通取り締まりだが、バリで初めて遭遇した。

シートベルト不着用2013-06-07

昨日ウブドに出かけたが途中でポリスの検問があった。いつもは止められたことはないのだがこのときは止められた。最初は運転手がツーリスト用のライセンスを持っていないとクレームをつけたがキタス(バリ在住証明書)を見せると今度はシートベルト不着用とのクレームが。2段構えのクレームに500円を支払うことに。まいりました。

ネズミ取り2013-06-17

このところ滞在ビラの部屋に夜半ネズミが出没して食料品を喰い散らかす。どこからネズミが入るのかと部屋中を丹念に調べると穴が二つ見つかった。一つはキッチンで、工事ミスでネズミが行き来できるくらいの隙間が空いていた。他の一つはテレビのアンテナ線の引き込み口でこれが完全に外れていてやはりネズミが行き来できる穴が空いている。

早速出入りできないように穴を塞いだがキッチンの穴はみごとに破られていた。木で蓋をしたのだがこれを歯で削り隙間を作って蓋を下に落としていた。こちらの甘い対処を見透かされてネズミの勝ちとなった。被害を調べるとジャガイモが少し齧られていた。

今日はキッチンの穴を木でしっかり塞いでその上からボンドで厚紙を貼り付けた。これで少々齧っても容易に木は落ちないはずだ。さてこの勝負はどうなるか。

ネズミ君はやはりしたたかだった。その後も夜な夜などこからともなく出没を続けている。バリ人のスタッフに相談すると例外なくネズミ取り器をすすめるがどうも気が進まない。ネズミ算というくらいで増えているネズミ君たちを一匹、二匹捕まえても次から次から来るのだろうからきりがないと考えている。穴を塞いでお引き取り願うのがベストだ。

今朝は新たに隙間を発見した。隙間を噛み開けて身の丈が出入りできるようにしてある箇所を発見したのでスタッフに頼み硬い板で塞いでもらう。さて今晩はお出ましになるかどうか。

バリのトイレはシャワレットがない 2013-07-25

日本からバリに来て気がつくことの一つにトイレ事情があります。一流ホテルでも日本のようなシャワーレットが皆無です。TOTOなど日本の製品は多く使われているのだがシャワーレットはない。その代わりに手の届くところに小さなシャワーがあり、挟みこむと水が出てそれでお尻を洗い流す仕組みになっています。もう一つのタイプは右横についている栓をひねると水圧でノズルが飛び出してきて水が飛び出す仕組みになっています。シャワレットに似ていますが電動ではなく水圧で動作するところが異なります。

何故だと深く気に留めることもなく、単にバリ人の習慣の問題かなと考えていたのですがある滞在者に教えて頂いてなるほどと思いました。

水が硬水、つまりカルシウムや鉄分などのミネラル分が多く、シャワレットではすぐに穴が詰まったり故障になるという。確かにわが滞在ビラの水道水のミネラル度合いを測定すると450PPM程度ある。(これを半透膜浄水器で15PPM程度にして飲用に使っている)とても飲料水のレベルではないが日本の誇るシャワレットもとても耐えられたミネラル含有レベルではないのでした。

ヘルメット不着用 2013-09-11

ケバヤの女性が二人乗り ウバチャラ(バリの祭事)につき、ヘルメット不着用でもとがめられない

バイクトラック 2013-09-11

ときおり見かけるバイクトラック。

オンスという重量単位 2013-10-13 

日本ではオンスという重量単位はあることは知っていても何グラムに相当するのかなど一時は覚えてもすぐ忘れてしまっている。せいぜいプロボクシングのグローブの重量でしか耳にしないが12オンスのグローブと言われても頭で換算などせず聞き流している。

バリではスーパーで胡椒その他の香辛料はオンスで表示されている。さらにビーズやスパンコール、スワロフスキーなどもオンス単位で売られているので頭で換算することになる。ところがウェブで確認してみると3種類のオンスがあるという。これはやっかいだ。果たして胡椒とスワロフスキーは同じ1オンスでも同じ重量だったのだろうか。

①Avoirdupois Weightでは1オンスは28.3495グラム アメリカやイギリスでは宝石、貴金属及び薬品以外の重量単位として使われている。胡椒とスワロはこのジャンルに入るのかどうか。胡椒も薬品に準じる気がしてくるし、スワロも宝石に準じたものに入れてもおかしくない。おそらくどちらも1オンスは28.3495グラムだと思うのだが意識的にチェックしたことはない。

②Apothecaries Weight  薬剤用衡量の単位で1オンスは31.1035グラム。

③Troy Weight 金、銀及び宝石の衡量の単位で1オンスはは31.1035グラムだが他の単位の呼称が違うものがある?ますます複雑だ。

この②に注目すると、アポテカリーズ・ウェイトとある。薬剤用の1オンスだがバリでは薬局の事をアポテックと呼ぶ。なるほどラテン語からきた言葉だったのか。

駐車料金を徴集 2013-10-22

バリにはいたるところに駐車料金を徴集して回る男がいる。スーパーマーケットや銀行、街中の道路沿いなど車を止めようとすると必ずだ。彼らはその駐車場に雇われた男たちだと考えていたのだが、あるときドライバーが「彼らはプレマンだ」といって少し怖がる風を見せた。プレマン?初めて聞く言葉だとドライバーに再度聞くと説明を避けた。釈然としないままにときが過ぎた。

先日の在バリ日本領事館からの連絡用メール通信には次のような記事があった。

社会団体組織間の抗争
 デンパサール市、バドゥン県、タバナン県等を本拠とするバリ島の社会団体組織の間の抗争事件がこれまでも散発的に発生していますが、10月14日、デンパサール市北部のウブン(Ubung)地区において、「Laskar Bali」及び「Baladika」所属員同士の抗争事件が発生し、3台のオートバイが破壊される事件が発生しました。なお、これらの組織は、駐車場料金やみかじめ料を徴収し、Preman(暴力団)と呼ばれる所属員で構成されています。(在バリ日本国領事館より)

ここにもpreman=プレマンについての言及がある。しかも暴力団との注釈が入っている。プレマンを暴力団と書きながら、その彼らの所属する組織は社会団体組織であるとなんだか歯に衣を着せた物言いである。多少の遠慮があるのかなと思いながら読んだ。

そのつぎの日の新聞バリ・デイリーには上記の抗争事件に絡んでバリ州知事が社会団体組織の規制には乗り出さない旨の声明を出したと記事に出ていた。なかなかタッチ―なものらしいとぼんやり理解した。

税金

3%しか税金を払っていない バリ島の住民のうち、3%しか所得税などの税金を納付していない。ホテルやレストラン、店などからとる。

 

 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「バリ島 地震・事件・病気・イベント・危機管理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事