
ハンガリーの数学者エルデシュは住所を持たずホームレスで世界中の数学者に寄宿し、問題を解く手伝いをして、覚醒剤を医療用に嗜みながら83歳まで生きて死んだ。
時々この種の人をこの世に送ってくるようだ。日本では西行や芭蕉、山頭火がその系列かな。あるいは良寛なども入るか。岡潔もどこか共通する。
釈迦の在世の頃にサンガが生まれた。修行者たちは自身は涅槃に入るために修行一途に入り、周りが衣食住の世話をするというシステムを釈迦が作り上げた。
どこかこの種のシステムを思わせる世界にエルデシュは生きたようだ。
そういえばタンポポのスープで晩年を生きた数学者もいたな。
日本では歌や俳句で放浪する、西洋では数学で放浪する、根底に共通するものが違う形で現れるのが面白い。