まさおレポート

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量子力学の真髄は、東洋哲学に行きつく メモ

2021年04月11日 14時18分14秒 | 小説・映画・音楽

以下 単なるメモです。

https://blog.goo.ne.jp/westeast16/e/da8b4b0c01aed24aa64fe5c6af2fdfb9


さて、量子力学の登場です!

数々の天才が現れますが、そうそうたるこれらの人たちは、東洋に関心を向けて

いるのです!

その言葉をいくつか紹介しましょう♪

●ニールス・ボーア


ニールス・ヘンリク・ダヴィド・ボーア
Niels Henrik David Bohr
1885年10月7日 - 1962年11月18日
デンマークの理論物理学者
量子論の育ての親として、前期量子論の展開を指導、
量子力学の確立に大いに貢献した。

ノーベル賞受賞者
受賞年: 1922年
受賞部門: ノーベル物理学賞
受賞理由: 原子構造とその放射に関する研究

 『ウィキペディア(Wikipedia)より』

「原子物理学論との類似性を認識するためには、

 われわれはブッダや老子といた思索家がかつて直面

 した認識上の問題にたち帰り、大いなる存在のドラマ

 のなかで、観客でもあり演技者でもあるわれわれの位置を

 調和あるものとするように努めねばならない。」

              (N.ボーア)

●ハイゼンベルグ


ヴェルナー・ハイゼンベルク
Werner Karl Heisenberg
1901年12月5日 - 1976年2月1日
ドイツの理論物理学者
行列力学と不確定性原理によって量子力学に絶大な貢献をした。

ヴュルツブルクに生まれる。
ミュンヘン大学のゾンマーフェルトに学び、ボルンの下で助手を務めた後、
1924年にコペンハーゲンのボーアの下に留学。
ボルンとパスカル・ヨルダンの協力を得ながら、1926年に行列力学(マトリックス力学)を、
1927年に不確定性原理を導いて、量子力学の確立に大きく寄与した。
1932年にノーベル物理学賞を受賞。
後年も場の量子論や原子核の理論の研究を進めた。
第二次世界大戦中はドイツの原爆開発にも関わったとされる。
1946年 - 1970年にマックス・プランク物理学研究所の所長に就任。

ノーベル賞受賞者
受賞年: 1932年
受賞部門: ノーベル物理学賞
受賞理由: 量子力学の創始ならびにオルト、パラ水素の発見

 『ウィキペディア(Wikipedia)より』

「戦後、日本からの理論物理学の領域ですばらしい貢献が

 なされたことは、東洋の伝統的な哲学思想と、量子論の

 哲学的性格との間になんらかの関連があることを示して

 いるのかもしれない」
 
             (W.ハイゼンベルグ)

 ハイゼンベルグは、インドの著名な詩人タ・ゴールに

「インド哲学」を学び、その内容が「量子力学」の真髄

 に通じていることに気がつき、理論を完成させたといわれます。


●シュレデンガー


エルヴィン・ルドルフ・ヨーゼフ・アレクサンダー・シュレーディンガー
Erwin Rudolf Josef Alexander Schrodinger
1887年8月12日 - 1961年1月4日
ウィーン生まれ
オーストリアの理論物理学者。
波動形式の量子力学である「波動力学」を構築した。
量子力学の基本方程式であるシュレーディンガー方程式や
シュレーディンガーの猫などにより一般にも広く知られている。

1906年にウィーン大学に入学して物理学を学び、
1921年にチューリヒ大学教授に就任。
ド・ブロイの物質波の概念を元にして、
1926年にシュレーディンガーの波動方程式を導出して
波動力学を展開。
ついで、波動力学がハイゼンベルクらの行列力学と
数学的に同等であることを証明して、
量子力学の確立に大いに貢献した。
また、シュレーディンガー方程式を解くことが、
ボーアの量子論の結果を完璧なものにした。

1927年にベルリン大学教授。
1933年にノーベル物理学賞を受賞。
1944年「生命とは何か」によって分子生物学への道を開く。
1958年には「精神と物質」によって人間の精神世界の解明に
とりくんだ。科学の多くの領域に足跡を残した20世紀の巨人である。

ノーベル賞受賞者
受賞年: 1933年
受賞部門: ノーベル物理学賞
受賞理由: 新形式の原子理論の発見

『ウィキペディア(Wikipedia)』


「西洋科学へは東洋思想の輸血を必要としている。」

「西洋科学の構造に東洋の同一化の教理を同化させることによって

 解き明かされるだろう。

 一切の精神は一つだと言うべきでしょう。

 私はあえて、それは不滅だと言いたいのです。

 私は西洋の言葉でこれを表現するのは適さないということを認めるもの

 です。」

 「宗教は科学に対抗するものなのではなく、むしろ宗教は、これと

  かかわりのない科学的な研究のもたらしたものによって支持されも

  するものなのであります。

  神は時空間のどこにも見出せない。これは誠実な自然主義者の

  言っていることであります。」

           
           (シュレデンガー『精神と物質』)


 シュレデンガーも、著書の中で、「量子力学」の基礎に

 なった彼の波動方程式が、東洋の哲学の諸原理を記述

 している、と語っています。

 ボーアは後半生を、東洋の哲学の研究に没頭しました。


 思想的にはショーペンハウアー哲学やインド哲学に深く影響され、

 その世界観はマッハ哲学やハイデッガー思想と関係しています。


3人とも、ノーベル賞を受賞した、科学に燦然とその名が

輝く学者です。

以前は「東洋に科学はない」と一般に考えられており、

「東洋哲学」は迷信のかたまりと信じられていましたが、

時代は大きく変わってきています。


また、「東洋哲学」を西洋に伝えたカプラはハイゼンベルグについて次のように語っています。

 
 フリッチョフ・カプラ
 (Fritjof Capra、1939 年 2 月 1 日生まれ)
 オーストリア出身の米国物理学者
 1966 年ウィーン大学で理論物理学の博士号を取得。
 分子物理学とシステム理論の研究を行い、
 『タオ物理学―現代物理学の先端から「東洋の世紀」が
 はじまる』を始めとする科学の意味について大衆向けの書を著しました。

「量子力学の真髄は、東洋哲学に行きつく」と確信し、それに関する

 小論文を書き、多くの物理学者に送りました。

 ほとんどの学者に無視されましたが、敬愛するハイゼンベルグからは、

 力強い激励の返事がきました。

 そして、のちにカプラはハイゼンベルグとの感激の対面を果たすのです。

「机をはさんで彼の前に座ったとたん、私は感激を覚えました。

 まさに、目の前にいるのは、今世紀最大の知的巨人の一人なのだ、と。

 でも、彼は威厳の誇示も、威圧感も、かけらほどもなく、私は不思議な

 安らぎを感じました」(カプラ)

 実はカプラは、このときはじめてハイゼンベルグが「東洋哲学」の

 影響を強く受けていることを知ったのです。

 ハイゼンベルグは、このときカプラに、その昔、インドの著名な

 詩人ラビンデラナート・タゴールの客人として少しの間インドで

 過ごしたことや、そのとき知った「インド哲学」が「量子力学」の

 完成の参考になったこと、などを語りました。

「過去数十年の間に、日本の物理学者たちが物理学の発展に対して

 大きな貢献をしてきたのは、東洋の哲学的伝統と「量子力学」が、

 根本的に似ているからなのかもしれません。」(ハイゼンベルグ)

 これに対してカプラは

「私の知っている日本の物理学者たちは、

 西洋人以上に東洋哲学に対して否定的だ」

 と言って笑いました。

 1972年のことです。

さらにカプラはいいます。

「神話的で儀式的なヒンドゥー教に較べ、仏教は明らかに心理的である。

 ブッダは、もっぱら人間のおかれた立場、苦悩と不満に満ちたその

 存在に関心をもった」


「物理学と神秘思想のつながりは単に興味深いだけではなく

 きわめて重要なものである。

 それは現代物理学の成果が科学者がたどるべき二つの大いに

 異なる道を切り開いたことを示している。

 極端な言い方だが、二つの道とは、

 ブッダへの道と核爆弾への道である。

 どちらの道を選ぶかは、個々の科学者の肩にかかっている。

 科学者と技術者の半数近くが軍のために働き、すべてを

 破滅するますます巧妙な手段を開発し、その限りない

 巧緻(こうち)と創造性を浪費している時代にあっては、

 ブッダの「心ある道」が強調されすぎることはありえない  と

 わたしには思われる」


「デカルト哲学の分割と機械論的な世界観は古典物理学と

 科学技術の発展という効用をもたらしたが、同時に文明を

 そこない多大な損失をもたらしたのである。

 20世紀の科学は、デカルト哲学の二元論と機械論的な

 世界観を源とし、その世界観に支えられてはじめてここまで発展

 することができた。

 ところが、科学はその分裂を克服し、初期ギリシャや東洋思想に

 みられた合一の思想へと立ち戻りつつある。

 いまや、われわれは、あらたな局面を迎えていると言えよう」(カプラ)


「原子物理学の発見によって示された人間の理解力は

 かならずしもこれまで知られていなかったわけではない。

 また、べつだん新しいというわけでもない。

 われわれの文化にも先例があり、仏教やヒンドゥー教

 では中心的な位置を占めていた。

 原子物理学は、いにしえの知恵の正しさを例証し、

 強調し、純化する」(J.R.オッペンハイマー)

まさに西洋哲学は2回のパラダイムシフトを経て、東洋哲学に帰結

せんとしているのです!!

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1 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-05-12 03:58:10
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。

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