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まさおレポート

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ダヤックの名刀がバリの刀名人の手によって蘇る。

2019-02-10 | 日常の風景・ニュース

すでにこの刀を買ってから10年近くなる、そしてバリから帰国して既に4年が経つがこの刀はバリの倉庫に眠っている。行くたびにチェックはしているがやはり手元にないと錆がついてきて手入れが必要になる。持ち帰りたいがしかし問題はどうやって日本に持ち帰るかでいつも諦めることになる。2011-07-09に加筆。

2年ほど前に購入したこの刀はカリマンタン島(ボルネオ島)のダヤック族のもので、なじみの駕籠屋の親父から譲り受けたものだ。黒錆がかなりひつこく付着していて、その錆を落とそうとめったやたらと砂などでこすっていたら錆は取れたが細かい傷だらけになってしまった。細かい無数の擦り傷が入ってしまい、砥石で磨いても刀特有の冷たい光が出てこない。まあ素人がこすったためで仕方がないかとあきらめていた。

あるときビラの知人との話のついでに刀を研ぐのは実に難しいという話をしていたら、その話を覚えていてくれて、後日たまたま彼のもとに遊びに来られたカップルの旦那さんが実はバリ島で一人しかいない刀鍛冶だということを教えてくれた。刀を研ぐ話をして2日後に彼の部屋にバリ最高の刀鍛冶名人が現れる。どう考えてもできすているほどの話だ。何らかの力でこの二振りの刀がバリの刀鍛冶名人を招き寄せたような気がした。

刀鍛冶氏にこのダヤック刀は研ぐに値するものか尋ねてみた。彼の答えは、ビーズで出来た鞘は後で土産物らしく拵えたものだが刀身はなかなか良いものだという。購入した値段を言うと、とてもそんな値段で買えるものではないらしい。刀鍛冶氏の顔つきをみて信用した私は早速この2本を研いでもらうことにした。

2日後に研げたとのメールが紹介してくれた知人に入って、添付写真をみると光りすぎていてよく刃が見えない。今日やっと研ぎあがった刀身をみてその見事な出来栄えに感心した。写真では冷たい光を表現できていないが黒錆はきれいに落とされ、無数にあった細かい疵は消えて刃特有の光を放っている。とても満足した。

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