プロ野球、日本シリーズも終わった。
勝負とは、とりわけ プロフェッショナルとは時に残酷なものだなあと思う。
時々刻々と変化し行く状況に適切な判断をしてゆかねばならない、監督という立場の人も大変だと思う。また、ミスをしたときに、流れを変えると言おうか迷いを吹っ切れる努力とか常にそういう訓練をしてゆかねばなるまいと思う。
ますます、プロの資格と言おうか、プロの条件と言おうか厳しいものがあるのだなあ。
ところで、個人的な感性をよりどころにした、カメラマンという職業も敷居が低い分だけ実は大変なのだと思う。ザックリ、カメラマンと言ったが、この職業は実はウィングが実に広い。
何やら広告などの写真を撮る人から、雑誌や新聞のニュースを撮る人から、日本の風景やら、世界中の風景を撮る人、猫を撮る人、女優さんや・・・とにかくこの世のありとあらゆるニーズにこたえるようにそれぞれ写真家がいらっしゃるのだろうと思う。
ぼくの場合で言うと、昔は雑誌を中心としていた時代もあり、ある時期からいわゆるストックフォトに写真を預けて、その売り上げで生計を立てるというそんなふうに変わってきましたでしたかねえ。
まったく自分な好きな写真だけ撮って生きてゆきたいのだけれど、そのようにして生きている人は…生活を立てるというのなら、まあとても難しいのだろうと思いますよ。
でも、いらっしゃることはいらっしゃいますね。
そんな僕もあこがれる写真家の方として、石元泰博氏や、森山大道氏がいらっしゃるのですね。
ただし、どちらの方も発表している作品のクオリティといおうか、写真集の凄さから言っても、天国とどぶ池の底の・・・そんな比喩も大げさではないことがお分かりいただけると思います。
それでも、今日も良く空と雲を撮ってきたんですよ。
愉しいんです。
どうしようもないですね。
フォト・文 石郷岡まさお
石郷岡まさお著 「賢治のことば絵本」より
( この本は近日中にこのサイトであるいは別のサイトでもお売りする予定です。)
・・・
ぼく自身のことさ。
だってそうじゃないか、20年も
どぶ池の中で生きてきたんだもん。