愛の詩集

あなたに元気を与える愛の言葉、愛の心、生きる希望、今何かで困っている方へ心に響くメッセージ

のらねこと女の人  「小さな絵本」

2007-03-19 13:51:32 | 小さな絵本 (物語)


ある家の庭先に1匹ののらねこが住んでいました。
そののらねこが ここに住みついたのには わけがあったのです。

この家に住む女の人が毎日のように何かに向かって
歌を歌ってあげているのです。

その歌声は、はるか昔に聞いたような
切なく哀しい子守唄なのです。

「♪一人でねる時にゃよオーひざっ小僧が寒かろう~~♪」

のらねこは、その歌を聴いているとなぜか、大粒の涙が流れるのです。

ある日、のらねこは たまらなくなり、
歌の聞こえる窓をコソッとのぞいて見ました。

なんと そこには、女の人しかいません。
そのそばには、クマのぬいぐるが寝かされていました。
女の人は、そのクマのぬいぐるみの顔を静かにさすりながら
歌を歌っているのです。

それは、まるで寝ている我が子に対する母の顔でした。

ガタッ
「だれ?」
「・・・・・・」 とのらねこ
「だれか  そこにいるの?」
「・・・・・・」
「マミちゃんのお友だち?」
「ニャー」
「こっちへいらっしゃい」
のらねこは、呼ばれるままに入っていきました。
女の人は目が見えないようです。
「マミちゃん、お友だちが来てくれたわよ」
とクマのぬいぐるみに話しかけているのです。
「あなたのお名前は?」
「ニャー」
「ニャーさんと言うのね」
「私はあなたが来るのをずっと待っていたの。
 以前この家にはたくさんの人が来て、いつもにぎわっていたの
 私は、みんなに宝石や洋服や絵画などたくさん持っていたので、
 次から次へとみんなにあげていた。
 いろいろな人に豪華な食事も用意していた。
 娘がなくなり、私が病気になり目が見えなくなり、お金もなくなると
 急にだれも来なくなってしまったの。
 人間は薄情なものね。
 私に何もなくなると誰も来てくれない。
 ニャーさん、あなたはどうですか?」

「ニャーニャーニャー」 
のらねこは、ニャーニャーとくりかえしくりかえし、悲しそうに泣くのです。
のらねこも実は、飼い主に捨てられたねこだったのです。
「ありがとう。ニャーさんあなたはわかってくれるのね。
いつもここに来てね
あなたは 私のそばを離れないでね」 
   ・・・ by masako


※困った時こそ来てくださるのが本当の友達だと思います。
 人間というのは本当に困ったもので、良いときには、
 誰も呼ばなくても集まってきますが、
 一旦このように何もなくなったり落ちぶれたりしたら
 本当に火が消えたようにみんなが去っていきます。
 その時、あの時の栄光はいったい何だったのだろうと思うのです。




服装  「詩」

2007-03-19 13:19:32 | 愛の詩集


派手な  服を  きてみた
少し  気持ちも  派手になるような感じ

地味な  服を  きてみた
心の中も  地味な感じ

華やいだ  服を  きてみた
心の中に  パッと  花が咲いたような感じ

今日  どこにも 行かないので
家の中で ラフな  かっこうをした
何だか 心の中まで  ダラーと だらけていた

服装は  自分の心まで
動かしたりするものだ 
   ・・・ by masako


※それで、その時々に合う服装というのがあるのかも知れない。
 会議には会議に合うような、パーティにはパーティ用のもの。
 心もその状態に動いてくれるのですね。