ある小高い山の上に 一本の大きなクリの木が 立っていました。
ある日、ありさんが 大きなクリの木に 向かって言いました。
「ぼくは どうして こんなに 小さいのだろう」
大きなクリの木は 言いました。
「それは だれからも 愛されるためなんだよ」
「ぼくは 小さいために みんなに いじめられるんだ」
「それは みんなが キミの 本当の 強さを知らないからだ」
「ぼくは 小さくて みんなに からかわれるんだ」
「それは みんなが キミの素晴らしさを 知らないからだよ」
「ぼくは 小さくて みんなに 仲間はずれにされる」
「それは みんなが キミの 大切さに 気づいていないのさ」
「ぼくは そのことで いつも くやしい思いをしているんだ」
「私は ここで いつも君のことを 見て知っていたよ
私が みているから 思いっきり 好きなことを やってごらん。
まちがったことは いけないよ。
そのうち みんなが ビックリするくらい キミのことを
尊敬して 集まってくるよ」
「本当! ぼく頑張ってみるよ。
大きなクリの木さん、 ボクを見ていてね やくそくだよ」
「ずっと 見ているよ」
「ぼくと 友だちになってくれる?」
「キミと 私はずっと ずっと 友だちなんだよ」
「淋しいとき いつも ここに来てもいい?」
「私たちは いつも いっしょさ ほらあるだろう キミと私の歌
【大きなクリの木の下で】
一緒に歌ってみよう
♪♪ ♪♪ ・・・ by masako