吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

被災された方々から受けた親切

2011-04-09 16:21:54 | 日記
ボランティア活動をしていて、忘れられない出来事があった。

ボランティアのニーズがあるお宅などに行って、泥を出したり、畳を上げたり、家財道具を運んだりして、そういう活動が終わって帰る時、お礼をされた。

お礼のついでに、ペットボトル入りの飲み物や、お菓子などを渡される事もあった。

いくら汚れ仕事やきつい仕事をしても、本来、ボランティアは無償で奉仕するものだ。
無償が原則のボランティアに、飲み物や食べ物など出す必要は、全然ないのだ。
ましてや被災地は、商店やスーパーなどが営業再開しないところが多く、営業しても品揃えが少なかったり、営業時間が制限が制限されていた。
そのため、まだまだ食料や飲み物が不足しているのに、どこのご家庭でも、どうやってそういう飲み物や食べ物を調達したのだろう?

無理して調達した家庭も多かったのではないか?

それが分かっているから、いつも、リーダーは断ってきた。
けれど、被災者の方々は、「どうしても」と引かず、その厚意を無にするわけにもいかず、結局はありがたく受け取った。

また、ある地区で何班にも分かれて集中的に活動を行い、夕方、ボラセンからの迎えのバスを待っていた僕たちに、そこの町内会の方々が、温かい野菜のスープを作って、出してくださった事もあった。
寒い日だった。
スープの温かさは、身体の芯まで行き渡った。

すでに悲惨な目に遭っているはずの被災者の方々の、親切さ、優しさは、心に強烈に残った。

人が本来持っている優しさ、というものについて、改めて認識した。


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