不眠閑話

政治、経済、教育、文化、社会、時事など。殆どは旧ブログからのコピペ・転載です。

種田山頭火

2022-07-13 22:39:32 | 文学
種田山頭火(たねだ さんとうか)について
     
【作 家】
種田山頭火(1882-1940)は、山口県に大地主の長男として生まれる。幼いころから秀才で、早稲田大学に入学するも、神経衰弱が嵩じて退学。のち、萩原井泉水門下の同人となり、「層雲」に自由律俳句を投稿するや、たちまち頭角をあらわし、文名が高まる。もっとも、その間、父が事業に失敗して破産したり、自らの経営する書店が倒産する等の問題があり、次第に酒におぼれるようにもなった。その後、雲水姿で各地を放浪しながら、句作に励むようになる。享年58歳。
      
【俳 句】 
分け入つても分け入つても青い山
      
まっすぐな道でさみしい
     
しぐるるや死なないでいる
    
雪がふるふる雪見てをれば
    
どうしようもないわたしが歩いている
      
酔うてこおろぎといっしょに寝ていたよ
      
ついてくる犬よおまえも宿なしか
    
殺した虫をしみじみ見ている
    
月が昇つて何を待つでもなく
     
風の中おのれを責めつつ歩く
       
月のあかるさはどこを爆撃していることか
      
休んでゆこう虫のないているここで
       
こんなよい月をひとりで観て寝る
     
お天気がよすぎる独りぼっち
      
秋風、行きたい方へ行けるところまで
     
※  ※  ※
【随 筆】
地獄から来た男は走らない、叫ばない。黙って地上を見詰めつつ歩む
      
自分の道を歩む人に堕落はない。彼にとっては、天国に昇ろうとまた地獄に堕ちようとそれは何でもないことである、道中に於けるそれぞれの宿割にすぎない。
      
ほんとうに苦しみつつある人は、救われるとか救われないとかいうことを考えない。そういう外的な事を考えるような余裕がないのである。
       
苦痛は人生を具象化する
              
涙が涸れてしまわなければ、少くとも涙が頬を流れないようにならなければ、孤独の尊厳は解らない。
        
傷つけられて――傷つけられることによって生きてゆくものがある
       
自己の醜劣に堪え得なくなって、そして初めて自己の真実を見出し得るようになる
        
正しきものは苦しまざるを得ない。正しきものは、苦しめば苦しむほど正しくなる。苦痛は思想を深め生活を強くする。苦痛は生を浄化する。
          
生命ある作品とは必然性を有する作品である。必然性は人間性のどん底にある
        
道は非凡を求むるところになくして、平凡を行ずることにある。漸々修学から一超直入が生れるのである。飛躍の母胎は沈潜である
        
本来の愚に帰れ、そしてその愚を守れ

【再掲】ずっとアメ公のターン

2022-07-12 19:16:15 | 政治
過去ブログ(2019年4月)の記事。アメリカを口汚く罵っている。でも、まあ、アメリカからの自立が必要という考えは、今も変わらない。以下、コピーペースト。
    
※  ※  ※
やりたい放題のアメリカ――そして、殴られっ放しの日本。何か腹が立つので、ブログでも書いて、せめてもの鬱憤を晴らしたい。
  
【ニュース1】日米貿易交渉5月末に合意を示唆
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190427-00000041-asahi-pol
    
日米交渉。始まったかと思ったら、瞬殺されかかってるではないか! 何のためのTPP交渉だったのか。
   
私はなぜ日本人がこのニュースに腹を立てないのか、不思議で仕方がない。これが韓国だとすごく怒るくせに、相手がアメリカだとなぜか怒らない。国民がそんなんだから、アメリカにやられっ放しの一方的な展開になるのだぜ? 
      
「アメリカありき」の依存的思考は捨てなければいけない。

アメリカにとって日本は友達ではない。ただのATMである。破産するまで、アメリカのATMで居続けるつもりか。馬鹿め。それでも男か
   

【ニュース2】日本、アメリカ自動車工場に4兆円投資
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190428-00050175-yom-bus_all
     
私は前々から、「日本でアメリカ車が売れない」のは、アメリカが日米貿易の不公平さを強調するために、意図的にやっているのではないか、と疑っている
   
仮に、もし日本の道路事情を無視したあんな鉄クズ(アメ車)が売れると、本気でアメリカが考えているのだとしたら、奴等の筋肉脳もよほど重症である。あれは「不平等だ」とイチャモンをつけるために「わざと売れない車のままにしておく」という戦略であるに違いない。
   
(実際、アメリカはこの記事のように車を輸出する以上の利益を出してるじゃないか。)
    

【ニュース3】 F35の3割が部品不足で運用不能
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-261393/
    
私は「アメリカは中古の戦闘機やミサイルを、アジア各国に高額で売りつけて、ぼろ儲けしている」と主張しているが、やはりその通りであった。
     
このまま軍事的脅威を煽られながら、このヤ〇ザ(アメリカ)にタカられ続けるくらいなら、日本は核武装した方がいい――と思う。冗談ではない。私は本気でそう思っている。
    
以前、「中央公論」(?)の鼎談で、自民党の某が「今、日本が現実的に取りうる国防の方法は、2つしかない。つまり、①米軍か、②核武装かだ。しかし、②核武装は国際情勢を鑑みると不可能だから、①アメリカ一択だ。」と述べていた。
      
しかし、不可能だと思うから不可能になるのである。――知恵と工夫で不可能を可能にしてみせるのが、政治家の腕の見せ所ではないか? 
        
たとえば、<日本は核武装している「かもしれない」>、<「日本は実は核保有国「かもしれない」>などと曖昧な感じで、虚実織り交ぜた情報を流し続け、隙をついて、いつの間にか本当に核武装してしまう、みたいな得意の玉虫色的戦略はどうだ? 

いや、プロの政治家なんだから、素人の私よりももっと現実的で強力な案を出せるであろう。
      
何度も主張するが、日本人は本気でアメリカとの付き合い方を考え直した方がいい。
      
しかし、国民の間には、アメリカはヤ〇ザなんだという危機感がまるでない。「アメリカありき」を前提とした従来の考えでは、もうやっていけない。自民党も保守ではない。あれはアメリカに国を売ってる売国奴である。
     
皆何でわからないんだ、バカヤロー!!
  
【追記】この動画、重要。日本がアメリカの植民地である事がよく分かる。

お花畑が、いーっぱい

2022-07-12 14:34:45 | 政治
「憲法が日本を守ってくれる」という、左翼の頭はお花畑。

「アメリカが日本を守ってくれる」という、右翼の頭もお花畑。

「核武装が日本を守ってくれる」という、僕の頭は非現実的。

【再掲】オマル・ハイヤーム「ルバイヤート」

2022-07-12 14:00:14 | 文学
私のお気に入りの本。それはオマル・ハイヤームの「ルバイヤート」
       
この本は、いわゆる<四行詩>とよばれる短い歌(?)が、たくさん載っているものであるが、一つ一つの歌に警句のような鋭い意味があって、断片的な歌(四行詩)をいくつか読んでいくと、作者の深い人生哲学の全貌が、うっすらと伝わって来る仕掛けになっている。
        
また、短い歌がたくさん載っているものなので、好きな時間に好きなページを読めるのもいい。――とても気楽に読める本で、かつためになる。
     
岩波文庫から出ているが、多分まだ絶版にはなっていないと思うので、興味のある方は、読んでみたら如何?
      
参考程度に、いくつか好きな歌を紹介しておこう。
     
以下、「ルバイヤート」からの抜粋。
      
 ※  ※  ※
創世の神秘は君もわれにもわからない。
その謎は君やわれには解けない。
何を言い合おうと幕の外のこと、
その幕がおりたらわれらは形もない。(7)  
                  
 ※  ※  ※
われらが来たり行ったりするこの世の中、
それはおしまいもなし、はじめもなかった。
答えようとて誰にはっきり答えられよう――
 われらはどこから来てどこへ行くやら?(10)
               
 ※  ※  ※
もともと無理やりつれ出された世界なんだ、
生きてなやみのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来り住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!(2)         
                    
 ※  ※  ※
魂よ、謎を解くことはお前には出来ない。
さかしい知者の立場になることは出来ない。
せめては酒と盃でこの世に楽土をひらこう。
死んだからって俺たちが、天国に行けるとは決まっちゃいない。(4)         
                      
 ※  ※  ※
この道を歩んで行った人達は、ねえ酒姫(サーキィ)
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ――
 あの人達の言ったことはすべて風だよ(13)
                       
 ※  ※  ※
わが宗旨はうんと酒をのんでたのしむこと、
わが信条は正信と邪教の争いをはなれること。
久遠の花嫁に欲しい形見は何かときいたら、
答えて言ったよ――君が心のよろこびをと。(75)
                  
※一部、表現を変えた箇所もあり

【再掲】三島由紀夫の演説

2022-07-11 20:46:17 | 文学
三島由紀夫の文学については、昔、後輩のフランス人が必死になって読んでいたのが、やたら印象に残っている。
     
三島文学は、私も一時期読んでいたが、逆説でひねりまくった「倒錯的な人工美」の世界(作風)だったと記憶している。
     
もっとも、私にとって三島のなかで一番好きな言葉は、作品中のものではなく、氏が自決する時に行った演説になる。以下、そんな三島の演説(一部)を記しておこう。
     
×    ×    ×
「…自衛隊にとって建軍の本義とは何だ。日本を守ること。日本を守るとは何だ。日本を守るとは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである。お前ら聞けえ、聞けえ、静かにせい! 静かにせい! 話を聞けっ! 男一匹が命を賭けて諸君に訴えているんだぞ!…
(略)
諸君は武士だろう。武士ならばだ。自分を否定する憲法をどうして守るんだ。…自衛隊は違憲なんだ。貴様たちも違憲だ。…諸君の中に、一人でも俺と一緒に起つ奴はいないのか!
(略)
それでも武士か! それでも武士か!…これで俺の自衛隊に対する夢はなくなったんだ。…」
――三沢知廉「天皇ごっこ」(379頁)
    
※  ※  ※
このような言葉がとても好きである。

共感するか否かは読者に任せるが、50年前にすでに今の日本の状況-―アメリカの奴隷になり下がっている今の日本の状況――を予見している点は、本当にすごいと思う…

俺も連れていってくれ、三島……(´;ω;`)
三島由紀夫の演説↓
https://youtu.be/xG-bZw2rF9o