goo blog サービス終了のお知らせ 

『まさ』の気になる記事

スポーツ関係を中心に気になった記事をピックアップ

松坂斬り!桧山 先制3号2ラン

2005年05月19日 | 野球
 松坂に勝った。阪神・桧山進次郎外野手(35)が、ひと振りで仕留めた。二回、右中間へ特大の先制3号2ラン。怪物の剛速球を、完ぺきに振り抜いた。高校時代、春夏連覇を達成するなど甲子園では不敗を誇った松坂だが、プロでは大きな顔はさせん。ここはタイガースの聖地や!
 一直線に伸びた打球に、夢が乗せられた。勝負を決めたこん身の一振り。雨の上がった甲子園に、満開の黄色い花が咲き乱れ、祝福の嵐が桧山の体を包み込む。見たか、これが猛虎の魂だ。松坂に見舞った強烈な先制パンチは、勝利を呼び込む2ランアーチとなった。
 「(松坂は)パ・リーグだけでなく、球界を代表するピッチャー。何とか自分も良い思い出を作りたいし、ファンの方にも感動を与えたかったです。(ファンの声援は)非常にありがたいです」
 劇弾が生まれたのは、二回だ。一死一塁から巡ってきた打席。「気持ちですけど」と、ほんの少しバットを短く握る。「いい真っすぐがあるので、負けないようにしようと思った」。勝負師のカンが吉と出た。初球、真ん中にきた149キロの直球。力強くはじき返した白球は、闇夜を切り裂き、バックスクリーン右の沸き立つ人波へと消えた。
 猛虎の前に“不敗伝説”は存在しない。高校時代、甲子園で負けなかった松坂に、「土」を付けた一撃。「ファーストストライクから、どんどん振っていこうと思っていた」。それは、タテジマ一筋14年目となる、桧山の執念でもあった。
 必ず、こういう日が来ると信じていた。出場機会が減った今季。外野の守備練習を終えた後、何度もショートの位置に立っていた。誰に指図を受けたわけではない。ひたすら、フリー打撃の打球を追っていた。
 「打球は速いし、これが目慣らしになるからね。回転とかも全部違ってくるし。バッティング練習だけだと分からないし、鈍らないようにね」
 バッターボックスに生きる男が、そこに生きがいを見つけるため―。
 オフの自主トレ中には、携帯電話の動画で、自分のバッティングを撮影したこともあった。「小さいけど、肩の動きとか分かるから」。ひっそりと、それでも重い汗を流す。華やかな世界に身を置きながら、地道に踏みしめる一歩を忘れない。この信念が、マンモスを揺るがした。
 「落ちるところまで落ちてるので、開き直ってるというか、これ以上はないでしょうし」と桧山。どん底から、いかにはい上がり、そこに何を生み出すのか。まずは今宵(こよい)の一発。ドラマは、幕を開けたばかりだ。

養父鉄投手が薬物違反=日本人選手初の処分-米大リーグ・ホワイトソックス

2005年05月13日 | 野球
 【ニューヨーク12日時事】米大リーグ機構は12日、マイナーリーガー11人にドーピング(禁止薬物使用)があったと発表し、ホワイトソックスとマイナー契約していた養父鉄投手(31 写真左)が15試合の出場停止処分を受けた。日本人選手がドーピングで処分されたのは大リーガーを含めて初めて。使用した薬物の種類は公表されていない。同投手は既にチームを解雇された。
 ホワイトソックスは今回、同投手を含め傘下のマイナー選手3人が処分を受けた。デービッド・ウィルダー選手育成部長は「残念だ」としながらも、「大リーグでは薬物使用が最大の関心事になっているため、厳格な薬物規約を強く支持する。球界に薬物が存在してはならない」と話した。
 養父は亜大、社会人の日産自動車を経て台湾プロ野球の兄弟に入団。2002年にダイエー入りして、03年に渡米し今年が3年目だった。昨年は2Aバーミングハムから3Aシャーロットに昇格し5勝4敗の成績を残し、今季はバーミングハムでスタート。今季中の大リーグ昇格も期待されていた。 

“野球版ワールドカップ”、来年3月の開催が正式決定

2005年05月12日 | 野球
 メジャーリーグ機構と選手会は現地時間11日、かねてから提唱されていた野球版ワールドカップにあたる「ワールドベースボール・クラシック」を来年3月に開催するとの声明を発表した。

 今回の発表によると、大会はメジャーリーグ機構、日本と韓国のプロ野球機構、国際野球連盟の協力のもと行われ、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカなどから16か国の代表チームが参加するとのこと。アメリカとアジア、中南米の国を開催地とすることが決定しており、より詳しい情報については今年7月に発表される予定になっているという。

 かねてから大会の実現を提唱していたリーグ機構のバド・セリグ・コミッショナーは「スター選手たちが一同に集まり、野球人気を世界的に広めるきっかけになるだろう」と開催の目的についてコメント。「野球は世界規模に成長し続けており、より多くのファンが、その面白さを目の当たりにすることができる」と期待を語っている。

札幌ドームでもっともたくさんの関西弁を耳にした日

2005年05月07日 | 野球
 「日本ハム-阪神」の交流戦開幕試合は10対2とワンサイドスコアで阪神の勝利となったものの、面白い光景が随所に盛り込まれていた。日本ハム・坪井の応援コールに、彼のかつての所属チームが盛り込まれたものがある。PL学園、青山学院大学、東芝と順にファンが叫び、最後に前所属チームである阪神の名前を叫ぶものなのだが、この「阪神!」という部分ではレフトスタンド、ライトスタンドが一斉に叫んでいた。この応援歌を作った方も、よもや阪神との公式戦が開催されるとは夢にも思わなかったことだろう。
 
 そして8回裏終了時、オーロラビジョンに中日、広島の敗戦を伝えられると、ここでもライトスタンドから歓声が上がった。セリーグだけの対戦結果ならば、どちらかが負けて、どちらかが勝つ。それだけだった。しかしながらこの交流試合では、場合によっては自分たち以外のすべてのセリーグチームが負ける可能性があるのだ。これも新しい現象と言えるだろう。

 大差のついてしまった試合だが、大挙して登場した阪神ファンの熱烈な声援に触発されるかのように、日本ハムファンも対抗して声援を送る。その繰り返しが札幌ドームの熱気をドンドン高めていった。これから6月まで続くセ・パ交流試合。グラウンドの中だけではなく、スタンドを含め、さまざまな新しい交流を目にすることができるだろう。
 取材帰りにふと思った。プロ野球界にとって記念すべき日となった2005年5月6日は、札幌ドームでもっともたくさんの関西弁を耳にした日でもあったかもしれない。

ウッズは10試合出場停止 暴行で5年ぶりの重い処分

2005年05月06日 | 野球
 セ・リーグの豊蔵一会長は6日、相手投手への暴力行為で退場となった中日のタイロン・ウッズ内野手に対し、出場停止10試合と制裁金50万円の処分を科した。出場停止対象は交流戦の開幕戦となる同日のオリックス1回戦(スカイマーク)から。
 セの出場停止は2003年6月に広島の新井内野手が出場停止1試合を受けて以来で、制裁金を含む重い処分は00年のメイ投手(巨人)が出場停止10日間と制裁金50万円を科されて以来。
 ウッズは5日のヤクルト6回戦(ナゴヤドーム)の5回の打席で、藤井投手の顔付近への投球に対して激高。マウンドへ走り寄り、藤井の右ほおを殴って退場処分を受けた。

巨人タフィ・ローズ罰金200万円、試合前に謝罪

2005年04月28日 | 野球
「ジャイアンツみんな下手くそ。大嫌い! 」の侮辱発言に、罰金200万円。巨人は、前日のヤクルト4回戦(福岡)後にコーチや球団に対する侮辱発言をしたタフィ・ローズ外野手(36)に罰金200万円を科した。ローズもこの日の試合前にコーチ、選手らに謝罪。連敗が続く中での不協和音にけりをつけて、一致団結してチームの「空中分解」の懸念を払しょくしたいところだったが、この日もエース上原でヤクルトに敗戦。球団史上2度目となる4月の6連敗。巨人が泥沼から抜け出せない。
 巨人はこの日、ローズの暴言に厳しい処分を下した。罰金200万円。前日のヤクルト戦の9回、決勝二塁打となったラミレスの打球処理が緩慢だったことを弘田澄男外野守備走塁コーチ(55)に注意され、一触即発となり、数人が止めに入る騒ぎとなった。さらに放送禁止用語を連発し「(日本で自分は)10年やった(けど自分に対する周囲からの)尊敬がない。差別。ジャイアンツ大嫌い。みんな下手くそ」と痛烈にチーム批判を行った。
 この日処分が下る前に、ローズは練習前に堀内監督、試合前にはチーム全員に謝罪した。通訳を通して「昨日、通路で皆さんの前で話したことは全部自分の間違い。チームも自分もあまり調子のよくない中でフラストレーションがたまっていた。申し訳ない」とコメントした。だが、この侮辱行為に対して、清武球団代表は厳しい表情で話した。「謝罪はあったものの1つにコーチ批判があり、2つに巨人軍に対する批判、あるいはおとしめる発言があったので処分の対象とします。かなり厳しいものを考えている」。
 練習前に宿舎の自室で話し合った堀内監督は「これだけになったらケジメをつけないといけない。君はいいパフォーマンスで返すしかない、と言った」と和解したことを強調。当事者となった弘田コーチは「『何で追わないの? 』と言っただけ。あれを注意しなくて(コーチとして)何を注意するの」と説明した。
 発言内容が過激だったこともあり、出場停止を含む謹慎処分にしてもおかしくなかった。球団では200万円で東京ドームの試合に子どもたちを招待する方針という。

やったぞ!古田!2000本安打おめでとう!

2005年04月26日 | 野球
長打よりもヒットを稼いできた古田の打撃
 ヤクルトの古田敦也捕手は24日の広島戦で、プロ野球32人目の2000安打を達成した。捕手としては2901安打の野村克也氏(南海→ロッテ→西武)以来2人目、大卒社会人の出身者としては初めての快挙だった。古田の打撃の特徴を、先に達成した31人と比較してみよう。

 2000本安打の達成に要した試合数では、最も少なかった川上哲治氏(元巨人)の1646試合に対して、古田の1884試合は11位。通算打率2割9分5厘は10位だが、出場10試合当たりの平均安打数10.62本は、通算打率が3割を超える若松勉氏(現ヤクルト監督)や落合博満氏(現中日監督)を上回る6位となっている(1位は川上氏の11.88本)。

 また、安打全体における長打の比率を見ると、1位は王貞治氏(現ソフトバンク監督)の47.2%、2位は清原和博(巨人)の41.7%で、古田は29.2%の25位である。2003年には4打席連続本塁打も記録している古田だが、この数字はやはり彼が長打よりもヒットを稼ぐ中距離打者であることを物語っている。


古田の打撃は福本氏に近い?
 また、好打者の指標の一つであるOPS(長打率+出塁率)では、古田は8割1分7厘で22位(1位は王氏の10割8分)。21位には福本豊氏(元阪急)が入るが、福本氏の長打比率30.4%も古田と近い値であり、古田の打撃は、左右の違い、打順の違いなどはあるものの、福本氏に近いという意外な見方ができる(通算打率も福本氏と古田は同じ2割9分台、本塁打数も近い)。

 右打者では、OPSで最も古田に近いのは、23位の大島康徳氏(中日→日本ハム)。ただ大島氏の方が、古田より本塁打が170本も多く、長打比率の点でタイプが異なる。ほかに右打者で同じOPSを示す打者は見当たらず、2000本安打達成の右打者19人のうち、クリーンアップを任された打者では、古田は唯一の中距離打者だったと言えるだろう。


死球は多いが四球は意外に少ない
 死球といえば、4月24日現在で187死球とプロ野球記録を更新中の清原がまず思い浮かぶ。しかし、古田の107死球(同日現在)も、実は2000本安打達成者の中で見ると、野村氏の122個、王氏の114個に次ぐ4位と、かなり多い。100試合当たりの平均死球で計算すると、1位は清原の8.61個で、古田の5.68個は、野村氏の4.04個を抜き去り3位に入る(2位は衣笠祥雄氏)。中距離打者の割に死球が多いのは、阿部慎之助(巨人)が100試合当たり8.86死球、城島健司(ソフトバンク)が8.08死球と、好打者捕手への死球が近年増えてきた傾向によるものだろう。1994年を除けば、古田は毎年、100試合以上出場しているが、死球に強いのも2000本安打を達成できた要因である。

 また、ヒットマンであるにもかかわらず、出塁率が3割7分ちょうどの14位とそれほど高くないのは、四球があまり多くないことが要因。10試合当たりの平均四球3.85個は、32人中14位にとどまっている(1位は王氏の8.44、2位は落合氏の6.60、3位は清原の5.87)。相手が長距離打者を警戒し、勝負してきた球を、古田は巧みにはじき返してきたのだ。

巨2-11神(21日) 井川が今期初勝利

2005年04月22日 | 野球
 阪神が大勝。1回にスペンサーの2点打で先制。5回にシーツの2点二塁打、スペンサーの2点打で4点を加え、以降も着実に加点した。井川は7回途中まで2失点で今季初勝利。巨人は内海が四球から自滅。清原は無安打だった。

◇セ・リーグ
 巨人-阪神6回戦(3勝3敗、18時1分、東京ドーム、44、703人)
 阪 神 200 041 310-11
 巨 人 000 010 100-2
 ▽勝 井川4試合1勝2敗
 ▽敗 内海4試合2勝2敗
 ▽本塁打 阿部4号(1)(井川)5号(1)(井川)

井川慶“エース特権”はく奪

2005年04月20日 | 野球
 ダメならエース特権はく奪や。阪神・岡田彰布監督(47)は18日、20日の巨人戦の先発が予想される井川慶投手(25)について「悪かったから代える」と明言。今季未勝利のエースの立ち直りに期待し、あえて厳しい姿勢で臨むことを明らかにした。今回の3連戦は、負け越した甲子園のリベンジシリーズ。まずは下柳で先手必勝だ。
 期待するからこそあえて厳しく。やれると思うからこそ突き放す。岡田監督がエース井川から“エース特権”はく奪を示唆した。
 「悪かったら代えるよ。結果が出てないんだし」
 3試合に先発して0勝2敗。ここまではエースと信頼するから、交代やむなしの場面もあえて続投させ、立ち直りを期待してきた。が、結果が出ていない以上はその“特権”もこれまでだ。他の先発投手同様、勝利へ導ける投球を見せなければ、マウンドを降りてもらうというわけだ。
 その裏には、リリーフ陣への手応えがある。17日の中日戦(ナゴヤドーム)では久保田が打たれ敗れはしたが、ここまで8試合に投げ防御率0・00を誇る藤川をはじめ、軒並み好調を維持。先発が崩れても勝利を拾えるだけの力がある。
 一方で、井川のボールにも“兆し”を感じている。「昨日はブルペンでよかったよ。だいぶようなってる。危機感もあるんやろうな。腕が振れていた」。やってくれると思う一方で、裏切られてきた過去もある。だからあえて厳しい言葉で突き放した。
 もちろん、井川自身も厳しい状況は分かっている。だから、準備に怠りはない。巨人戦に合わせ、東京ドームで使用される縫い目の高いメジャー式のボールで調整してきた。
 「縫い目は高いけど変化球がよく曲がる。(感触は)いいんじゃないですか」。この日は神宮外苑で練習。遠投や草野球場のマウンドを使っての投球で、フォームチェックなど調整にも工夫を凝らした。「臨機応変にやってます。次こそ勝ちたい?いつもそう思ってやってますよ」。今季初となる中6日での登板。勝利へ向けてやれることはすべてやった。
 指揮官は最後に「今度はいけるんちゃうかな」と期待を込めた。“エース特権はく奪”はいうなればエースへのゲキ。リリーフ無用の投球を見せてくれれば、すべてうまくいく。20日、巨人戦でその答えは出る。

ヤクルト古田あと6、神宮で2000本!!

2005年04月15日 | 野球
 快挙は本拠地で決める!  ヤクルト古田敦也捕手(39)は横浜2回戦で2安打を放ち、通算2000本安打達成まであと「6本」に迫った。ヤクルトは今日15日から巨人3連戦、さらに19日から横浜3連戦と6戦連続で神宮で試合があり、ホームでの達成が確実になった。捕手では元ヤクルト監督で恩師の野村克也(現シダックス監督)に次いで2人目、大学-社会人出身選手では初の偉業へ、いよいよカウントダウンに入る。
 足音がはっきりと聞こえてきた。古田は、この日もペースを落とすことなく大台への歩みを進めた。2回の第1打席。セドリックのカウント0-1からの2球目、136キロ速球を逆らわずに右前に打ち返した。7回も先頭打者でカーブを右前へ運ぶ。左投手攻略のお手本のような打撃で軽々と2安打をマーク。6試合連続安打で今季10安打、いよいよ「節目」まで、あと6本に迫った。
 プレッシャーは感じさせない。数字が変わっても、自身は変わらず「まあ積み重ねですからね」と口癖のように話す。開幕直後の5試合こそ21打席無安打と苦しんだが、6試合目で2安打を放ってからは途切れることなく安打をマークし続けてきた。ここ6試合で10安打。練習中も笑顔が増え、この日も開幕直後は受けていなかったテレビ、ラジオの取材もこなした。トンネルを抜けた後は、もう自分のペースだった。
 これで神宮達成の可能性が高まった。今日15日からは神宮で巨人3連戦、1日おいて19日から横浜3連戦。7日間で6試合の「神宮シリーズ」が待っている。1試合1本ペースでも、本拠地での達成が可能となる。シーズン前には、2000本の話題について触れるたびに「交流戦が始まる前の4月中に達成したいね。それもできれば神宮でね」と繰り返してきた。昨年、「戦う選手会長」として証明してきた「有言実行」は、ここでも現実になろうとしている。
 9回の最終打席では、2試合連続の対戦となった佐々木の速球をとらえて「あわや」の大飛球を放った。惜しくもフェンス際で失速し「勝たなあかん試合だったな」と悔しがった。チームは敗れて最下位。だがチームの要は「明日も頑張りますよ」と気持ちを切り替えた。古田のための「神宮シリーズ」が、いよいよ幕を開ける。