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亀田、因縁の再戦を制して初防衛

2006年12月21日 | 格闘技
 “疑惑判定”で真価を問われた亀田が、因縁の再戦で完勝を収めた。プロボクシングの世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王座戦が20日、有明コロシアムで行われ、王者の亀田興毅(協栄)が同級1位のファン・ランダエタ(ベネズエラ)を3-0の判定で下し、初防衛に成功した。
 両者は今年8月に同級王座の決定戦で初対戦。同級2位(当時)の亀田が、同1位(当時)のランダエタを2-1の判定で下して新王者に輝いたが、初回にダウンを奪われる苦しい展開での辛勝で“疑惑の判定”と揶揄(やゆ)され、再戦が望まれていた。一度は10月に再戦が決まったものの、亀田が左目上を負傷したために延期。約4カ月ぶりの再戦だった。

 ファイトスタイルを一変させての完勝だった。亀田はこれまでガードを固めて前に打って出て行くファイタースタイルで試合に臨んでいたが、この日は中盤以降にアウトボクシングを展開。前後左右のステップワークでランダエタのパンチを巧みに外し、カウンター気味に右のロングストレートやショートフックをヒットさせて相手をコントロールしてみせた。序盤こそ、実戦では慣れていないヒットアンドアウエー戦法に戸惑う様子を見せたものの、ダンスのようなステップや腕を大きく回転させるなど、辰吉丈一郎(大阪帝拳)をほうふつとさせるパフォーマンスを交えながら、前に出るのを辛抱して試合を展開。相手に付け入るすきを与えなかった。フルラウンドを戦い抜き、ポイントは115-113、116-111、119-108の3-0で圧勝だった。

 入場曲を変えたのも、単なる気まぐれではないだろう。映画「ロッキー4」のサウンドトラックからチョイスしたのは「ノー・イージー・ウェイ・アウト」(容易な出口はない)だった。派手な言動でボクシング界を超えて話題をまき散らした亀田だけに、際どい判定での王座奪取には多くのバッシングも飛んだ。今回は「亀田とKOはセット」の言葉から離れる葛藤を抱えながらも、きっちりと世界戦で完勝という至難の業をやってのけた。リング上でのインタビューでは淡々と試合を振り返った亀田だが「プレッシャーはあった」と話し、トレーナーでもある父・史郎さんに話が及ぶと、目から涙が溢れ出し「この4カ月間、バッシングもされたけど、おやじが常に壁になってくれた」と声を震わせた。20歳になって初めての試合だったが、幅のあるボクシングを見せて一皮むけた感もある。若き王者が自らの強さをしっかりと証明した一戦だった。

辰吉長男・寿希也君がプロボクサー宣言

2006年07月25日 | 格闘技
 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(36=大阪帝拳)の長男寿希也君(じゅきや)君(14)が24日、プロボクサーの道を選択した。来春の中学卒業後は高校に進学せず「プロになります」と明かした。規定年齢の17歳の誕生日を待ってプロテストを受験する。現在は大阪帝拳ジムの練習生として辰吉の指導を受けながらトレーニングを行っている。「父を超える。世界を取るつもり」と力強く誓った。

 寿希也君は自分でボクシングの道を選択した。「高校には行きません。プロになります」。中学卒業を来春に控えて腹を決めた。偉大な父から勧められたことはない。「自分のやりたいようにしろと言われています」。それでもボクサーを選んだのは、カリスマと呼ばれた世界王者の長男としての宿命なのだろう。

 生まれた時からリングサイドにいた。父の戦う姿を見続けてきた。いつしか世界王座の奪還は、親子の夢になった。02年12月に辰吉が約3年4カ月のブランクを克服して復活勝利を飾った。元世界王者セーンに6回TKO勝ちした父に抱かれ、寿希也君は感動のあまり号泣した。そのころボクシングを始めた。

 父が所属する大阪帝拳ジムには小5から通っている。今では週5日、父とともにジムワークで汗を流す。朝のロードワークも父と一緒。最近になってスパーリングも開始した。身長160センチ、体重50キロ。長い髪形に端整なマスクは、スター性も秘める。同ジムの井上トレーナーは「ボクシングスタイルはお父さんを意識してる感じ。ええパンチ打ちますよ」と素質を認める。

 現在、大阪府守口市内の中学3年生。来春の卒業後は高校へ進学せずにボクシングを続けるという。関係者によると、全日本実業団選手権などアマチュアの大会に出て経験を積ませる計画もあるという。そして09年1月14日の17歳の誕生日を待ち、満を持してプロテストを受験する予定だ。

 辰吉は「子供の進路は子供が決めること。親がとやかく言う必要はない」と長男の決断を前向きに受け止めている。寿希也君によれば、当初は反対していた母るみさんも「やりたいんやったら、やればいい」と話しているという。

 辰吉のボクシングの原点は、亡くなった父粂二(くめじ)さんとの路上スパーリングだった。寿希也君も父辰吉とともに世界王者への道を歩む。「父を超える。世界を取る」。プロデビューはまだ約2年半も先の話だが、14歳の夢は、さらにその先へと広がっている。

亀田大毅デビュー戦TBSが中継

2006年01月18日 | 格闘技
「浪速の弁慶」亀田大毅(17=協栄)のプロデビュー戦(2月26日、パシフィコ横浜)が予想外の時間帯でテレビ中継されることが決まった。TBSが試合当日午後4時から1時間で放送する。同局関係者が「大英断の決定」と明かすほどの異例の放送枠。大毅は「うれしいよ。ありがたいな。兄ちゃんのデビュー戦KO記録(44秒殺)を抜くよ」と素直に喜んだ。
 「浪速の闘拳」兄興毅とは違う大毅らしいパフォーマンスも考えている。1回43秒以内のKO劇となれば、1時間の放送時間が大幅に余る。大毅は「メーンが終わって、すぐにお客が帰ったら困るし、オレが入場曲(男一匹ガキ大将)を歌うよ。カラオケでもよく歌うねん」と試合後に熱唱するプランを明かした。男一匹ガキ大将の曲は中学3年の時、父史郎氏から教えてもらった。大毅はコミックをもっており、思い入れは強い。史郎氏は「3兄弟で一番歌はうまい」と太鼓判を押す。過去には世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏が世界戦で歌を披露したことはあるが、新人ではもちろん史上初めて。またKOを意識してパンチの衝撃度が伝わりやすいメキシコ製グローブを選択する意欲をみせるなど、ルーキーとして異例づくしのスタートを切る。

吉田vs小川! 大みそかに日本人頂上決戦=PRIDE男祭り

2005年11月15日 | 格闘技
 吉田vs小川、宿命の対決! 大みそか12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「PRIDE 男祭り2005 頂-ITADAKI-」の対戦カード発表記者会見が14日、都内のホテルで行われ、かねてからうわさに上っていた吉田秀彦vs小川直也の一戦が正式に決定した。

 同席した高田延彦PRIDE本部長、榊原信行DSE(ドリームステージエンターテインメント)代表を挟んで座った吉田と小川だったが、何ともいえない重々しい空気が会見場を支配していた。
 まず吉田が「大みそかは3回目なので、いい試合をして、よりたくさんの人たちに見てもらいたいですね」とコメントしたのに対し、小川は「まだプロレス熱が戻ってきていない。その熱を取り戻すために、(プロレスの)代表として出ることにしました」と、柔道家でも総合格闘家でもなく、プロレスを背負って立つ人間として約1年半ぶりにPRIDEのリングに上がる決意を語った。
 会見後のフォトセッションでは、1メートルほどの間隔をあけ、互いの顔を一切見ようとせずに二人が並び立った時間はわずか3秒。大みそかの一大決戦へ向けて早くも火花を激しく散らしていた。

 同じ柔道家としてともに一時代を築き、そして同じ明治大学の先輩・後輩でありながら、これまで互いに交わることのなかった二人がついにPRIDEのリングで激突する。過去に1度だけ、11年前の94年柔道全日本選手権・準決勝で両者は対戦したことがあるが、その時は接戦の末、2-1の判定で吉田が勝利を収めている。直接対決はそれ以来2度目となる。
 高田本部長は「このカードはミラクル。日本国中の人たちが最も関心を寄せる試合だと自負しています」と興奮を抑えきれない口調で語った、まさに奇跡の一戦。そして、サブタイトル「頂-ITADAKI-」の通り、日本人重量級ファイターの頂点を決める一戦。二人の激闘が、今年の大みそかの日本列島を熱くする!

新団体「ビッグマウス・ラウド」が9.11後楽園で旗揚げ戦

2005年08月11日 | 格闘技
 前田日明氏がスーパーバイザーを務める新団体「BIG MOUTH LOUD」(ビッグマウス・ラウド)の設立発表会見が10日、都内ホテルで行われた。会見には代表取締役の村上和成(選手兼任)、所属選手の柴田勝頼に加え、業務提携するビッグマウス代表の上井文彦氏、最高顧問に就任した横綱朝青龍全国後援会会長の和田友良氏が出席。新団体設立の経緯とともに、9月11日に後楽園ホールで行う「ビッグマウス・ラウド」の旗揚げ戦の詳細を発表した。

 上井ビッグマウス代表は、村上の代表取締役就任について「私よりも経営の才能がある。周りにいい友人やスポンサーがいるので、後押ししてくれるはず」と太鼓判。柴田については「彼はプロレス界の宝。選手に専念させたい」と、団体の若きエースに期待を寄せた。
 9月11日の旗揚げ戦「BIG MOUTH ILLUSION」には、所属選手の村上、柴田のほか、佐々木健介、中嶋勝彦、エンセン井上、長州力らRIKIPRO軍に外国人選手数名が参加予定で、第1試合として、藤原善明vs木戸修(レフェリーは柴田勝久)という旧UWFファンにとっては涙もののカードが決定している。
「ビッグマウス・ラウド」が掲げるテーマは「新しいプロレスの実験室」。選手兼代表取締役の村上は「やりたいことは1つ。戦いがなければ何も始まらない。昔あったプロレスに戻したい」と、団体のトップとしての自覚を見せた。一方、選手に専念する柴田は「自分は練習して試合をするだけ」と戦いの場が与えられ安堵の表情。「試合数もこなすことができるし、これでやりたい相手ともできる」と不敵な笑みを浮かべた柴田は、これまで試合ができなかったストレスを「ビッグマウス・ラウド」のリングにぶつける。

 旗揚げ戦のチケット発売は8月13日からで、入場者全員に旗揚げ記念ポスターがプレゼントされる。試合前には、1月22日に行われた“伝説の”前田氏会見から9月11日までの「ビッグマウス」の歩みが上映される。また、この試合の模様は「スポーツ・アイ ESPN」にて放映されることも決定した(放映日は未定)。

HERO’S2005ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝

2005年07月26日 | 格闘技
 須藤vs宮田戦は、打撃系の選手との対戦が続いていた須藤選手が、アマレスの日本代表で世界レベルの宮田選手とどういった戦いをするのか。宮田君も総合の戦略的な部分を真綿に水が吸収されるような感じでどんどん身に着けて成長している。スピーディーでエネルギッシュな戦いになると思う。

 レミギウスvs高谷戦は、二人ともスピーディーなパンチ、素晴らしい当て勘を持っている。手に汗握るハラハラした試合になると思う。この総合の70kg以下級の選手の中には、K-1MAXに行っても十分に上位争いできる選手がいるっていう話をしましたが、レミギウスも高谷君もそういう可能性を秘めた選手。この二人の戦いは高速の打撃戦になる。

 ホイラーvsKID戦は、総合の象徴的な試合になる。グレイシーは相手を止めて、いいポジショニングを与えないでジワリジワリと攻めていく戦い方。山本君は動いて動いて動きまくってポジショニングを奪ったりパンチを入れていく。ヒョードルに代表される新しい戦い方。止められるか、動き続けるのか、今の総合を象徴する対決。山本君のグラウンドの技術を含めて見どころがいっぱいある。

 宇野vs所戦は、まさに二人とも立ってよし寝てよし。今の総合の技術という部分では最高の戦いが見れる。宇野君はいつも「一番強い奴とやらせてください」とマッチメーカーが心配するぐらい常に自分の可能性を試そうとする。所君に関しては、ノゲイラに勝ちましたけど、隠れた部分の打撃センス。グラウンドのセンスはすでに言われていますけど、ZSTにおいて掌底でグローブの相手に対して打撃を当てるという当て勘。拳ひとつ分のリーチ差がある間合いから打撃戦を挑む打撃のセンスがある。この二人が噛み合って、総合の中の名勝負といわれる試合になればと思う。

魔裟斗、無念の負傷リタイア 波乱のトーナメントはサワーが制す!

2005年07月21日 | 格闘技
 波乱のトーナメントはアンディ・サワーが制す!
「K-1 WORLD MAX 2005~世界一決定トーナメント~」が20日、横浜アリーナで開催された。
 王座奪回を目指す魔裟斗が負傷リタイア、優勝候補ジョン・ウェイン・パーも初戦敗退と波乱が続く中、決勝へ駒を進めたのは04年覇者のブアカーオ・ポー.プラムックとシュートボクシング世界チャンピオンのアンディ・サワー。試合は再延長5Rに突入し、サワーがパンチ、ブアカーオがミドルで攻め合う総力戦に。両者が死力を尽くし戦い抜いた一戦は判定へもつれ込み、2-1の僅差ながらサワーが2005年のタイトルをものにした。
 新王者サワーは周囲への謝辞を述べると、ひときわ大きな声で「シュートボクシング!」と叫び、大会制覇の喜びを表した。

 絶好調で大会に臨み王者返り咲きを期待された魔裟斗は、準々決勝でマイク・ザンビディスと対戦。「魔裟斗戦のことしか考えていない」と語り03年の復讐に燃えるザンビディスの猛攻に手を焼いたが、3ラウンド、蹴りに合わせた右ストレートでダウンを奪取。難敵を下しV奪還の予感が高まったが、この試合で左足を骨折し無念のドクターストップとなった。
 心ならずリタイアとなった魔裟斗は、「こういう不本意な結果で試合ができなくなるの残念なんですけど、お客さんに申し訳ないと思います。すいませんでした」と準決勝前にあいさつした。

 準決勝にはリザーブマッチを勝ち上がった安廣一哉が魔裟斗の代わりに進出。小比類巻貴之を下してきたサワーと対戦した。胴回し回転蹴り、バックブローと奇襲をかけサワーの牙城を崩しにかかった安廣だが、リザーブマッチで負った傷が開いてしまいドクターストップ。日本人選手の決勝進出はならなかった。
 もう一方の準決勝では04年覇者のブアカーオと初代王者アルバート・クラウスの再戦が実現。キレのあるパンチを振るったクラウスだが、ブアカーオがひざで猛攻。クラウスの失速を呼び、2月に敗れたリベンジを成し遂げた。
 自国開催で優勝を期待された小比類巻は準々決勝でサワーと対戦。間合いを制しひざ蹴りを使い、中盤まで試合を優位に進めたが、2ラウンドにサワーが右ストレートを当て形勢逆転。3ラウンドもパンチのコンビネーションでサワーが攻め込み、世界一の夢を絶たれた。

 シュートボクシングで圧倒的強さを見せながら、MAXでは本領発揮できない印象のあったサワーだが、この優勝で払しょく。クラウス、魔裟斗、ブアカーオに次ぐ第4代王者に輝いた。
 MAXは次回大会を「世界王者対抗戦」とし、10月12日に開催が決定。サワーを軸にいかなる戦いが生み出されるのか注目される。ブアカーオ、魔裟斗も巻き返しを狙ってくるに違いない。王者たちの戦いは止むことなく秋のMAXへつなげられていく。

亀田興毅 東洋太平洋王座挑戦が決定

2005年07月20日 | 格闘技
 ボクシングの亀田興毅(18)=協栄=が、東洋太平洋(OPBF)フライ級王座に挑戦することが19日、決定した。8月21日(横浜文化体育館)に同級王者ワンミーチョーク・シンワンチャー(30)=タイ=に挑戦する。プロ8戦目で日本を飛び越え東洋王座に挑戦。ベルト奪取で世界ランク上位入りを目指す。
 “浪速の闘拳”に怖いものはない。プロ8戦目でいきなりの東洋タイトルマッチにも平然と言い放った。「東洋ぐらいは楽勝や。自分のボクシングをやったらすぐに倒れてまうよ。俺は世界しか見てへんから」。自信満々に不敵な笑みを浮かべた。
 初めて迎える強敵。王者はこれまでプロスパー松浦(国際)、中野(畑中)、榎本(三迫)の3人の日本人と対戦。通算1勝2敗で負け越しているが、6月の榎本とのタイトル戦では3―0の判定でベルト奪取。テクニシャンのサウスポーだ。
 「20歳の誕生日を前に世界王座獲得」。目標に向け着実に前進している。リミットは来年の誕生日11月17日だが、東洋王座を獲得すれば世界ランク上位に入るのはほぼ確実。金平桂一郎会長は「勝てば世界に大きく前進する。大切な一戦」と言葉に力を込めた。
 標的はあくまでもWBC世界フライ級王者のポンサクレック(タイ)。WBCの最新ランクで亀田はフライ級27位につけた。「ポンサクもサウスポーでタイ人やし、今回はちょうどいい相手。でも12回まで立ってられへんよ。やってまうで」といつものKO予告をした。
 デビュー8戦目で世界のベルトを巻いた辰吉丈一郎(大阪帝拳)には及ばないものの、堂々のスピード出世。「今年の目標は世界の15位以内に入ること。そうすればすぐに世界戦ができるからな」。東洋王座を足掛かりに、夢の世界へ一気に加速する。

ノア「DESTINY 2005」 小橋建太VS佐々木健介

2005年07月19日 | 格闘技
「TAKE A DREAM」の前奏からいつものテーマ曲が流れ、花道両側で花火が炸裂する中を白地のタイツ1枚で健介が入場。小橋も前奏の後、1つ前のテーマ曲で、ゆっくりと花道からせりあがって登場。この日が初お披露目となる黒に白の縁取りが入ったロングガウンのフードをかぶったままゆっくりとリングへと進んでいった。

 ゴングが鳴っても両者はしばらくにらみ合ったまま。先に健介が小橋を投げ、ストンピングを放つと、小橋も立ち上がりながらにらみつける。
 チョップの応酬からラリアットを打ち合うと、両者とも場外へダウン。だが、リングの両側からにらみ合い、そろってリングに戻ると、力比べへ。最初は健介がねじ伏せようとするが、小橋も腕に力をこめて返し、互角の闘いを繰り広げる。小橋はヒザ蹴りから水平チョップ、バーニングソード、さらにダウンした健介めがけてチョップを打ち込み、ヘッドロックにとらえると、エプロンに引きずりこんでギロチン式のジャンピングチョップ。さらにプランチャを放ち、リングに戻るや強烈なチョップ。だが、健介はコ-ナーに追い込んでチョップを放ち、さらに雪崩式のフランケンシュタイナーを炸裂。休む間もなくフライングボディーアタック、コーナートップから場外へのダイブとたたみかける。さらにフェースクラッシャーを決めると、小橋を挑発。小橋と一歩も引かない、100発近くに及ぶ壮絶な水平チョップ合戦へ。小橋がマシンガンチョップを仕掛けると、健介もやり返し、小橋、健介と続くと、再びリング中央に戻って水平チョップ合戦。2人そろってきいてないというように頭を振り、ぶつけ合うと、再びチョップの打ち合いへ。ついに小橋が健介を倒すと、観客が大きな拍手を送った。
 健介は向かってきた小橋を投げ飛ばすが、ダメージの残る胸を押さえてコーナートップへ。しかし、小橋が雪崩式ブレーンバスターからハーフネルソンスープレックスで投げつけ、再びハーフネルソン。エプロンへ逃げた健介とロープ越しのブレーンバスター合戦をチョップで落とすが、健介はエプロンに来た小橋を抱え上げて場外へ北斗ボム。場外で両者ダウンとなる。スクリーンには、スタンドで見守る北斗の姿が映し出される。小橋は何とか19でリングインすると、これを手を招き、待ち構えていた健介がタイガースープレックス。2で返した小橋に、さらにラリアット。これも2で返すと、客席からは小橋コール。小橋は起死回生のラリアットを放つも、健介は一本背負いからストラングルホールドへ。ここで20分経過のアナウンスが流れる。
 小橋はケサ斬りチョップからラリアットを狙うも相打ちに。小橋はスリーパースープレックスから拳を握りしめ、居合い抜きラリアットを決めるが、カウントは2。今度はムーンサルトを放つが、これも2。小橋は回転ケサ斬りチョップ連発から気合を込めた剛腕ラリアット。ついに勝負を決めた。

 試合を終えた両者は握手をかわし、抱き合うと2人で両手を挙げて声援に応え、対角コーナーで向かい合って礼をした。健介は「小橋選手、ありがとう」ともう一度小橋と握手をかわすと、「そして、ノアのファンのみなさん、ありがとうございました」と語ると、ファンも健介コール。「今日は最高に気持ちよかったです。どうもありがとうございました」とリングを降りた。

徳山判定で王座復帰 ダウン奪うも川嶋敗れる

2005年07月18日 | 格闘技
 世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は18日、大阪市中央体育館で行われ、前王者で同級4位の徳山昌守(金沢)がチャンピオンの川嶋勝重(大橋)を3-0の判定で破り、王座に返り咲いた。川嶋は3度目の防衛に失敗した。 徳山は序盤から的確に有効打をヒットさせ、ポイントを積み重ねた。12回にダウンを奪われたが、逃げ切った。昨年6月、川嶋に1回TKO負けして王座から陥落したが、1勝1敗で迎えた3度目の「ラバーマッチ」を制した。
 日本のジム所属選手同士が世界戦で3度対戦するのは史上初。戦績は徳山が35戦31勝(8KO)3敗1分け。川嶋が32戦28勝(18KO)4敗。
 日本のジムに所属する現役世界王者は、世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級の新井田豊(横浜光)、WBCミニマム級の高山勝成(グリーンツダ)、WBCバンタム級の長谷川穂積(千里馬神戸)と合わせて4人。