アマ興行(問答無用)に8人が参戦。
60㎏トーナメント1回戦「蘭賀大介 vs 柳田竜弥(北眞館)」
開始から積極的だが力み過ぎて距離が合わない蘭賀。少しずつジャブが出る事で攻撃が上下に散り始め、接戦ながらも蘭賀が制す。時折横を向いてしまうのが印象的に少し心配だったので要改善。
50㎏Aクラス「緒方愁次 vs 松崎光輝(北眞館)」
立ち上がりは積極的でスタイリッシュに戦えた緒方。ただ組みの弱さと後半の失速が、前半の攻勢が良かっただけに余計に悔やまれる。接戦ながら判定は松崎選手に。
55㎏Bクラス「早川曜平 vs 高篠明広(IDEAL GYM)
相手の高篠選手の攻勢に怯まずに応戦。逆にコーナーを背負わせての打ち合いを制して1ダウンを先取。そこからもアマチュアボクシングでも中々見れないくらいの乱打戦のまま判定に突入し早川の勝利。これぞアマ戦と言える今大会MVPと言ってもいいくらいの一戦。
60㎏トーナメント準決勝戦「蘭賀大介 vs 川満雅志(RIKIX)」
身体がほぐれたか、蘭賀はバックステップが出せるようになった事で技術戦を行えるようになる。ジャブやインローからアタックをかける同じようなタイプの川満選手なので拮抗したが、要所でパンチを当てる事に成功した蘭賀が判定を制して決勝進出。
55㎏Bクラス「鈴木涼太 vs カジ紗実唯(RIKIX)」
ローで脚を止めてパンチの連打で1ダウンを奪っての判定勝利・・・まさにザ・キックボクシングを展開。後半に盛り返しにかかるカジ選手を抑えての完勝に文句無し。
60㎏Bクラス「河合利彦 vs 竹下健太郎(アウルスポーツジム)」
珍しいサウスポー対決。そしてベテランらしく河合選手は初っ端から技術戦を展開。ローを散らして左ストレートを引かずに首相撲に移行・・・そこから膝にも投げにもいける幅の広さ。必死に応戦する竹下選手に多くの時間でロープを背負せての完勝。
60㎏Bクラス「竹内健斗 vs 川口恭平(Y'ZD)」
デビュー戦の竹内は攻撃こそ最大の防御と言わんばかりのアタック全開のファイトを展開。相手の川口選手も怯まずに徹底抗戦してくれた事で好ファイトに昇華。僅差ながら判定にて竹内が見事勝利。
75㎏Bクラス「若原裕之輔 vs 小野澤恵介(Y'ZD)」
デビュー戦とは思えない好スタートを切った若原だったが、次第にディフェンスの脆さを露呈。75㎏クラスのジャブを外せない事で、殆どの時間でロープを背負ってしまいのTKO負け。ただ問題点が明確なだけに深刻度は極浅。
60㎏トーナメント決勝戦「蘭賀大介 vs 秋山任成(BringItOn)」
前半は右ローキックでポイントを重ねた蘭賀だったが、徐々に消耗度合が色濃くなり失速。逆に全くスタミナの切れない秋山選手に攻勢をかけられて判定負け。蘭賀にはそれでも上出来だったと言いたいくらい。
女子58㎏戦「吉村法子 vs AYANO(Y'ZD)」
吉村はスタートからいきなりハイキックを直撃で受ける苦しい立ち上がり。その後も体格に勝るAYANO選手を攻め崩せず、逆に蹴りで突き放されての完敗。最近ずっと階級が上の選手とばかり試合してるが、そろそろ適正階級の選手とやった方がいいのかなと。
今回は全員とも素晴らし過ぎる出来だったと言い切りたい。多少は贔屓も入るけど、全員がアマ戦というレギュレーションにきちんと備えてきたという成長が嬉しい限り。それよりもセコンド以外の会長やトレーナー達が大声でセコンディングまがいしてる状態が残念過ぎた。何のために声を出せるセコンドの人数制限をしてるのか当の本人達が一番理解していないという。とにかく一生懸命に戦ってる選手やセコンド達の努力を外野の指導者達がぶち壊すのはマズイ。