薪ストーブのある日々

朝、まずは薪ストーブの中にある熾を集め、ダンパーを開き空気を入れる。
次第に赤く熾が燃え上がり、煙突が空気を吸い込み始める。
その勢いに比例するように火は燃え上がり、そこに昨夜からストーブの側で温められた薪の中からまずは細めの薪を選び、去年伐採した柳の乾燥した小枝を数本放り込む。
火が小枝に移ったところで、ストーブ横で温められていた革手袋を取り、薪を家に入れるためユニクロのウルトラライトダウンを着込んで外に出る。
昨夜から降り続いた雪がウッドデッキに積もっているのをかき分け、歩きやすいように道を作る。



某ナフコで購入した洗濯物入れを薪運びに使っているので、外にあるそれを手に取り巻き置き場へ。積もった雪が足を包み込む。
雪を払いのけながら薪を選ぶ。
太い薪は寝る前や昼間の長く細く燃やす用に。
細い薪は最初の火付けや一気に加熱させたい時用。
手に取る順番を考え、薪ストーブ前のラックへ置いて行く。
ストーブ前では猫どもがゴロゴロしているのを踏まないように注意しながら運ぶことになるので、変なところの力を使う。猫ベッドも用意されているのでさらに歩きにくい。

薪を運ぶため出入りしていると入り口付近にもわらわら寄ってくる猫を避けつつ、何度か往復し室内の薪置き場を一杯にする。今日から出張なので、妻が重い薪を運ぶ回数をなるべく減らすようにしておくのだ。

外を往復し、体についた雪は湿ってダウンと手袋を濡らすが、ストーブ前に干しておくとすぐに乾いてしまう。冬でもクロックスサンダルの素足生活なので、雪の中を歩いて冷えた足も暖かくしてくれる。
冷えた自分の体も薪ストーブ前におくと、炎の温もりが体の中心からポカポカと温めてくれる。薪ストーブがあるからこそ、家の中でも外でも雪の中でも素足生活が送れるのだ。

猫とともに体を炙った後、朝のコーヒーを飲むためお湯を沸かす。

そろそろ、先ほど入れた一本目の薪が燃え尽き始める。
そこでやや太めの薪を入れダンパーを開く。

そこにAmazonの箱を細かく引き裂きながら投入。
いつも無駄にでかい箱でAmazonが荷物を送ってくるが、これが薪ストーブの火付けには大変役立つ。
冬の時期は違う意味で、Amazonが生活を豊かにしてくれるのに手を貸してくれるのだ。

そうして太い薪にも火が移り、熾もストーブ内に溜まってきたところでダンパーを閉じ緩やかな燃焼に切り替える。

濡れた手袋も横にぶら下げ、雪で濡れた薪もストーブ横で乾かす。

妻が、猫が吐いたゲロを踏んで、洗って濡れた靴下も薪ストーブ前で乾かす。
僕も同じゲロを踏んだが、素足なので拭きあげればなんとかなる。
昨日はウンコを踏んだが、素足なので拭けばなんとかなる。
素足生活は猫の罠にかかってもリカバリーがしやすいので良いのだ。

ただ、ストーブ前で靴下などを乾かしていると猫がチョイなちょいなとちょっかいを出してくるので、油断していては危険だ。バカな奴がストーブの上に乗りかねないからだ。
妻の靴下も猫が狙っていたため、干す場所を安全なところに変える。


ミルでAmazonで買った豆を砕き、コーヒーを淹れ、ストーブの炎の暖かさを感じながら、ついでにAmazonプライムの動画を見ながら朝食を食べ。
寄ってくる猫どもからサンドイッチを守りつつ食事をおえる。

そして今日の出張最終確認をして、車に積もった雪かきして、今東京に来ております。



文面だけ見ると優雅なAmazon生活・・・ではなくて薪ストーブ生活をしているようにみえますが(そうでもない？)文章化すると想像力が間に入るので、実際以上に感じる方もいるかもしれません。

実際東京に来る前にこれくらいの事はしてますが、これが僕の日常なんですよね。
あとは、今日はゴミ出しあったので下の写真のような雪の中を歩いて捨てに行ってたり、子供が学校なのでコートや制服についた猫毛をとってあげたりとかもやってますが。



自分が普段やっていることを、ちょっと文章にして見ると物語のワンシーンのようなものが見えて来るかもしれませんね。

ウルトラライトダウンとAmazonを削ると、まるでどこぞの森の生活者みたいな内容になったりしますが。

明日はワークショップからの夜会で一日中働くので、今日は益気を養っておきます。