オックスフォードってどんな街?(クライストチャーチ)

2017-01-30 21:59:17 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは

  今回はオックスフォードの二回目にして最終回です。 

  オックスフォードといえば伝統のある古い大学都市ですから、重厚な大学の建物が並ぶ落ち着い

  た静かな街と想像していたのですけど、みごとに外れ、赤や緑色の観光用の周遊バスが頻繁に

  往来し、目立って10代20代の若者の観光客が多い賑やかな観光地でした。

  

  聞くところによりますと、オックスフォードが映画「ハリー・ポッター」の撮影地になったこと

  で観光客が急激に増えたということです。

  それに急きょ対応したためでしょうか、無理に観光スポットにしたように思える場所も2、3か所。

 

  今回「オックスフォードってどんな街?」というタイトルをつけましたけど、先に回答が出ました。

  オックスフォードは若者の街、若者の観光地でした。

  7月初旬のオックスフォードは夏休みに入っており、校舎にも学生さんの姿は見かけませんでした。

       

  ↓下の写真は、国内外からの観光客で賑わっている街の中。

  正面にクライストチャーチ・カレッジのシンボル的なトムタワーが見えます。

  ハリー・ポッターの撮影に使われたのは、そのクライストチャーチでした。    

           

  ↓クライストチャーチ・カレッジに到着しました。

         

  ↑前回、他のカレッジをご覧になったかたはその規模の違いに驚かれたことでしょう。

  1546年にイングランド国王ヘンリー8世によって創設された、オックスフォードの中でも

  最も広大な敷地を持つ裕福なカレッジだそうです。

  クライスト(christ)=キリスト。その名の通り、オックスフォード市の大聖堂を併設しています。   

         

  ↑上はメインになる校舎。

  クライストチャーチの食堂や廊下、階段、中庭などで映画の撮影が行われ、ハリポタファンが

  聖地巡りにやってくるのです。

  入場料を支払えば校舎の中も見学できるようになっています。

 

  オックスフォードの中には、寮の空き部屋を利用して旅行者が宿泊ができるカレッジもありま

  した。朝食付きだそうです。

                      

  ↑上の写真は、カレッジのグレートホール(食堂)を見学する観光客。(Yahoo画像から引用)

  ハリポタシリーズには必ず登場する食堂ホールのシーンはこのホールです。

  ↓下は、校舎とお庭です。まだ横に校舎が続いているのですけど、カメラに入りきれません。

         

  キャメロンやサッチャー元首相など13人のイギリス首相が出身しているそうです。 

  また、ディズニーのアニメ映画でもお馴染みの物語「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャ

  ロル(ペンネーム)もこのカレッジの出身者で、後にここで数学者として教鞭をとっていました。

 

  アリスの物語の中にもクライストチャーチのキャンパスをモデルにしたシーンが出てくるそうです。

  それだけ、イメージのふくらむ奥深いキャンパス。

  ↓下は学内の庭園。ハリー・ポッターやアリスが出てきてもおかしくないような庭園でした。    

         

  「不思議の国のアリス」ができたそもそもの発端は、作者がこのクライストチャーチの学寮長の

  次女であるアリスちゃん(当時10歳)にお話しして聞かせるために創った物語でした。

  アリスちゃんが大喜びして先をせがんだので、物語がどんどん進行していったということです。

  まさに「不思議の国のアリス」はこのクライストチャーチで誕生したのでした。

 

  この児童小説は、聖書やシェイクスピアに次ぐと言われるほど多数の言語に翻訳されて世界中

  で愛読され、また、アリスに刺激されておびただしい数の派生作品や世界観が生まれています。

  時間と空間を超越した、いかにも数学者らしい発想のユニークな物語。1865年の初版です。

         

  ↑上は、クライストチャーチの門(右)を出てゆく観光客。

  門を出てすぐの所、左手に少し歩いた所だったと思うのですけど、アリスショップがありました。

         

         

  ↑「不思議の国のアリス」の関連グッズが盛りだくさん。

  実はここは、続編の「鏡の国のアリス」の中に「羊のお店」として登場する有名なお店。

  作者のルイス・キャロルと実在のアリスちゃんが一緒によく買い物に来た雑貨店(当時)です。

 

  ↓実在のアリスちゃんの写真も見ましたけど、素敵な女の子でした。(ウィキペディアより引用)

                                                      

  ↓さて、街へ戻りましょう。

  下の吊り看板は、クライストチャーチのシンボル、トムタワーをスケッチしたものです。

  モデルと吊り看板の絵とが並んだ光景は、初めて見ました。

  円筒の塔の中には巨大な鐘楼が入っているそうです。 

         

         

  ↑上はウエストン図書館。もっと大きくて立派な図書館もありました。

  25000人の学生に対して、至れり尽くせりの施設が整っているオックスフォード。

  卒業したら世界をリードしてゆく人材を育成している街でもあります。

  ↓アシュモーリアン博物館。

         

         

  ↑上はシェルドリアン・シアター。

  1069年に建設された古い建物で、カレッジの学位授与式が行われたりコンサートや講演の

  会場になったり、重要な役割を果たしてきた建物。フェンスに並んでいる人頭は魔除けです。 

         

  オックスフォードの街は、夜には音楽を演奏するパブやカフェ、多くのコンサートが開かれる

  ホールに学生たちが集まり、昼間とはまるで違った街に変身するそうです。

  昼も夜も若者たちの街なのでした。

  以上でオックスフォードを終わります。

                    

                          

  

  

         

             


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