こんにちは。
今年もまた、わたしが育てている薔薇の花がたくさん咲きました。
毎年この季節には、その写真と薔薇にちなんだ記事を載せているのですけど、今年の題は
「薔薇の崩壊」で。
お花の中でも特に薔薇の花が散る時って、花びらの集合体が崩壊するような感じがします。
色褪せて今にも散りそうなんだけど、まだ集合体を保っている。
突然ばらけて。ああ、もう終わった、と。
テーブルの上にこぼれ落ちた花びらを拾いながら、何故か弔うような気分になるのが薔薇の花です。
↓写真は、今年の五月に撮ったわたしが丹精している薔薇です。
蕾から開花まで。
薔薇は、日に照らされている時よりも陰った時や曇りのほうが花びらの重なりに陰影ができて
美しく見えますね。雨の日なら最高。
薔薇が崩壊した姿を撮るのはよしました。
ところで今日は、薔薇にちなんだ古い映画の主題歌をアップいたします。
1962年のアメリカ映画「酒と薔薇の日々」。
美しい響きのタイトルが素敵。以前からこのタイトルに憧れていました。
ネットを見ますと、やはリ魅力を感じているかたが多いようで。
ところが、「タイトルは素晴らしいけど映画はめっちゃ暗かった」と書いてありました。
わたしも観たことがないのですけど、DVDなどを観た人たちの評判は今いち。
子供もいる夫婦が、徐々にアルコールに溺れて中毒になってゆき、家庭も崩壊していく。
夫は何とか更生したけれど、妻のほうは崩壊の道を辿っている。
アルコール中毒の怖さを伝える映画、だそうです。
ストーリーから察すると、人間の弱さが導いた崩壊を描き出した作品なのかもしれません。
映画はともかく、主題歌はとってもいいんです。
その年のアカデミー賞歌曲賞、グラミー賞の最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞
と軒並みに受賞。
あの名曲「ムーン・リバー」と同じ作詞者と作曲者のコンビによる曲なのだそうで、ジャズの
スタンダード・ナンバーとして、多くの歌手がアレンジを凝らしてカバーしています。
映画の原題は、「Days Of Wine And Roses」。
日本語のタイトルのほうが素敵。
↓下の動画を制作なさったMrMoonlightさんの和訳の詞がとてもいいと思いましたので。
なかなかこんなふうに、流れるようにはいかないもの。
映画の字幕の翻訳などをなさっているかたなのかな、と想像したり。
梅雨に入り雨に恵まれて、今も薔薇の蕾が次から次へと立っています。
アルフォンス・ミュシャ作「花四部作」より「薔薇」