トルコ旅行・カッパドキア

2013-03-04 22:43:14 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

 

  こんにちは

  今日は、トルコ旅行の続きをお話したいと思います。

  ちょうどトルコの真ん中あたりを、中央アジアで分岐してきたシルクロードが横断し

  ているのですが、アスファルトのシルクロードを延々とバスで走ってアナトリア高原

  にある、奇岩群で有名なカッパドキア地方にやってきました。 

  ここは標高1000mほどの高原になります。

 

    

  バスの車窓から、熱気球が一つ降りてくるのが見えました。↑

  このカッパドキアは熱気球の観光が盛んな所で、気流の状態が良い朝の時間帯

  にはたくさんのカラフルな熱気球が空に浮かんでいるそうです。

  気球の籠に乗って、奇岩群の全体を上から見下ろすのです。

  最近、エジプトで熱気球が燃え上がって、日本人の観光客が四人お亡くなりになる

  という痛ましい事故があり、冷やりとさせられました。

  わたしはたまたま、風邪のため体調が悪くて朝早い気球コースには申込みしませ

  んでした・・

 

      

  ↑ 奇岩って、気持ち悪いのがあったら厭だな~と不安だったのですけど、ユーモラ

  スな岩ばかりでしたので、安心しました。これならブログに載せてもOK。

  現地では、妖精の煙突と呼ばれているようですけど、日本の旅行パンフなどでは

  キノコ岩と呼ばれています。 まさにキノコみたいですね。  

     

 

   トルコって、何となくユーモラスなものが多いんです。

  送電線の鉄塔は角を上げたクワガタムシを連想しましたし、畑地の柵はみんなで

  両手を挙げて手をつないでいるみたいに見えましたし、背くらべのような高さちぐは

  ぐの並木とか、帽子を目深にかぶったような屋根の家とか・・意図したわけではなく、

  どれも大真面目に作ってあるのですけど・・

  ↓ 下の岩はキノコのシメジに似ていると思いません?

       

   

     

  タケノコとかキノコとか・・↑ なんとなくユーモラス。

  どうやってこんなものができたのか・・

  太古の昔、アナトリア高原の火山の噴火によって堆積した溶岩や火山灰が、長い

  年月の間に堆積し、柔らかい地層と固い地層が重なり合い浸食されて、出来上が

  ったのだそうです。

  何故、キノコの形に浸食されたのかは、分かりません。

  ↓ 下のとんがり岩にドアが付いているのがお分かりでしょうか。住宅なんです。

    

  このカッパドキアの奇岩地帯には、イスラム教の迫害から逃れてきたキリスト教徒

  たちが岩の中に隠れ住んだ跡がたくさん残されていました。

  幸いなことに、人間の手作業で掘れるほどの固さだったのでしょうね。

      

  ↓ よじ登って、岩窟の一つに入ってみることに。

  中は10帖くらいのお部屋です。棚に使ったような穴も掘ってあり、隠れ住んだ人々

  の暮らしぶりが偲ばれました。十字架を彫り込んだ岩もあるそうです。↓

     

  

       

         

  ↓ 下は岩陰の土産物店。 トルコの土産物店には必ず、イスラム教徒の女性が頭

  にかぶるスカーフが沢山置いてありました。

  お土産にあげると喜ばれるのでしょうね。何枚あっても役に立つのでしょう。

  トルコでの買い物は、お値段の交渉をするのが常識になっています。

      

        

  ↑ 青い目玉のようなお土産品は、ナザル・ボンジュウというお守りです。 

  目は人の持つ思いや考えが発露しやすいところであり、同時に人の思念からの影

  響も受けやすいところ。

  人から、強い嫉妬や羨望、悪意をもった眼差しを受けると、不和や病気、怪我や事

  故などの不調が現れやすくなる、と言われています。

  このお守りの目玉を持っていますと、そんなネガティブな思念を受けたときに、目玉

  がその念を代わりに吸収してくれて、災いから身を守ってくれるのだそうです。

  そのユニークさにいたく感心。 確かに人の念には、エネルギーがありますよね。

  イスタンブールでは、宝石をあしらった豪華で高価な目玉も見かけました。  

  日本のお守りは商売繁盛とか交通安全とか学業成就とか・・単純といいますか、

  お守りというよりも、お願いごとに近いですね。

  このナザル・ボンジュウはスカーフと同じく、トルコの至る所で売られていました。 

 

 ↓こんな面白い岩がくっついた奇岩も。お爺さんが座った姿。やはりこれも住居です。

      

   

      

  ↑ 上は、キノコ岩からやや離れたところにある、やはりカッパドキアの奇岩群です。

  ひとこぶラクダの岩。カッパドキアの有名ラクダだそうで、柵で保護してありました。     

  ↓ この辺りの広大な奇岩群にも、岩に身を寄せて沢山のキリスト教徒が隠れて

  住んでいたそうです。

  何世紀にもわたって密かにキリスト教の文化が育まれた地でもあったのです。  

      

 

   また、この近くのカイマルクという地には地下に蟻の巣のような洞窟の街を造っ

  て1万5千人からのキリスト教徒が暮らしていた、地下都市が発見されています。

  1964年に発見され、広さ4平方キロメートル、地下8階という巨大洞窟。

  この他にも十数か所、発見されているということです。

  もともと古代人が住んでいた跡があって、それを拡張していったのではないかと

  いう説も。  

   1453年、東ローマ帝国がオスマン勢力に滅ぼされて、トルコはオスマン帝国

  になり、イスラム教国家の体制に変わったのでした。  

  子供ができ、学校もあり、教会や、キリスト教に欠かせないワイナリーもあり、地下

  生活が何世紀も続いたそうです。

  その写真はYahoo画像から引用しました。↓

      
                                 (Yahoo画像より引用)

 

  次回は、やはりカッパドキアの、洞窟を住居にして何代も暮らしてきたお宅を訪問

  することができましたので、そのお宅のご紹介をしたいと思います。

  もちろん写真もいろいろ。

  ほんとうは今回一緒に入れるつもりだったのですけど、長くなり過ぎますので、次回

  に分けました。

  次回も是非お出かけくださいね。

 

                            

 

 

 

 

 

 

 

 

     

  

 

 


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