こんにちは
久しぶりにまたローテンブルクの装飾吊り看板の写真をアップします。
今回過去記事を総点検してみて、ローテンブルクの吊り看板については自分で思っていたほど
載せていなかったことが分かり、驚きました。
まだまだ素敵な吊り看板が残っていますので、これからも時々公開してゆきたいと思います。
↓下の写真は、ローテンブルクの街。
左右の小さなホテルの前に、装飾の付いた吊り看板が掛かっています。
初めてドイツのローテンブルクに行った時、街中にキラキラと綺麗な装飾の吊り看板が掛かって
いて、まるで童話の中の街のような雰囲気をかもし出していることにちょっと感激してしまい
ました。
以来、装飾的な吊り看板にすっかりハマってしまい、旅行に出ればハンターみたいに吊り看板を
探しカメラに収めて、時々ブログで公開するようになりました。
吊り看板に付いている飾りの楽しさや遊び心を感じていただけたら嬉しいです。
↑上の看板のように文字も無くて、何のお店なのか分からない看板も少なくありません。
吊り看板はもともと、識字率が低かった昔、お店を探す目印として掛けられたということです。
ドイツの装飾吊り看板はほとんどが鉄製。
鍛冶屋のように鉄を火に入れて叩きながら作り上げてゆきます。
工場の機械で作るのではなくてハンドメイドなので、温かみのある風合いを感じます。
↑上の写真、右手に見える建物は聖ヤコブ教会。
↓下も、上と同じ看板です。上のようなシャープな感じが無くなりました。
吊り看板は外に出っ張って掛かっていますので、後ろの背景次第で、同じ看板でもイメージが
俄然変わるのも面白くて。
下の写真の左側手前のほうにその聖ヤコブ教会があるのです。
↓ついでにちょっと、聖ヤコブ教会です。ゴシック建築の大きなプロテスタントの教会でした。
ドイツはマルチン・ルターの国ですからプロテスタント系が多いそうで、ローテンブルクもやはり
プロテスタント。カトリックよりもシンプルなデザインの教会が多いようです。
↓教会の前に、こんな人物像が立っていました。胸にも左手にもホタテ貝が。
ホタテ貝はキリストの弟子、聖ヤコブのシンボルマークだそうで、この人は聖ヤコブです。
↓下のように、鳥が口ばしに看板をくわえている型は吊り看板ではよくあるパターンで、定番
です。(このブログにいらして下さっているかたはもうご存知かと思いますが)
酒場兼レストランの吊り看板。
↓下もやはり同じ鳥のパターンです。これはホテルの吊り看板。
中世のお宿みたいな小さなホテルばかりでした。
でも、ローテンブルクの街の中に泊まれるのは最高。
ドイツは、昔から職人さんを大切にし尊敬するお国柄。
「マイスター」と呼ばれる親方が、手の込んだ技術を弟子に教えて伝統を繋いできました。
ところが近年、装飾吊り看板も後継者不足になってきているそうで、ちょっと心配。
↓下のような鉄格子の飾りもその応用なのでしょう。
防犯用の鉄格子もこんな風に飾れば、お店の装いに変身。
↓下は、観光ガイドブックや絵葉書によく出てくる代表的な通りです。
日暮れてきて観光客がホテルに戻る頃。お土産を沢山買ったようですね。
正面に見えている塔はジーバース塔。中世は城塞都市でしたので、街全体を城壁で囲っており、
敵が侵攻してくると塔の下の城門を閉めて防御したということです。
寒くなりました。皆さん、風邪を引かないようにお互いに気をつけましょう。