こんにちは お元気ですか。
お隣りのお庭の桜を、毎日窓から楽しみながら過ごしてきましたが、今はもう、残っ
たお花の傍から若葉が出て新緑の領域が広がっています。
逝く桜を名残り惜しんで・・巻き戻し再生、わたしの3月桜日記です。
↑ 上の写真は、お隣りの桜。 まだ満開までにはいかない頃の。
知らない鳥がよく飛んできては、桜の花芯をついばんでいたものです。
何の鳥かご存知のかた、きっといらっしゃるでしょうね。
調べたけれど、判りませんでした。(mixiの友人からご連絡を頂きました。ヒヨドリ
だそうです。)
↓ 今年は花曇りの日が多くて、ぎんぎんの青空に桜が目に沁みるといった華やか
な風景はあまり見られず。
そのかわり、雪が降り積もったような、静かな薄墨の桜を堪能できました。
↓ ある日、公園の桜を見に行きました。
↓ スーパーマーケットに行けば、二階の長い通路に特設のお花見席ができていて、
お茶できるように。 日頃のご愛顧に感謝して、お店のサービス。
時折、風花のように花びらがテーブルの上に舞い散っていました。
それにしても日本人って、どうしてこんなに桜が好きなのかしら・・
月末、少し遠出をして埼玉県幸手(さって)市までテノール歌手の秋川雅史さんの
コンサートに出かけました。
幸手には、権現堂堤という有名なお花見の名所があり、満開ということです。
それよりかなり西南になるわたしの街ではもう、花吹雪だったのですけど。
ホールの前に紅白の枝垂桜が。↓
その帰りの電車で途中下車。
ここは以前何度か来たことのある、たまプラーザ駅前の大通り。
ひんやりとして気持ちのいい春の宵です。
夜桜を眺めながら、いつまでも歩いていたくなったけど。
それから3、4日巻き戻したある日、車で多摩丘陵の尾根の桜を見にゆきました。
ここはソメイヨシノはもちろん、山桜やコブシなども咲いていて、人気のスポット。↓
あら・・ 偶然にも、去年ここで会ったワンちゃんたちとまた出会いました。
ご夫婦でお散歩です。 こんにちは。 一年経ちましたね。
↓ 歩けば、馬酔木(あしび)の花もどっさりと咲いていて。 本当にどっさりと。
↓ ウイーク・デーなので人出が少なくて、尾根緑道は静か。
お花見男子が一人、缶ビールを飲みながら・・↓
青空に広がる桜のレース。↓
ほんとうに、桜のエキスが滴り落ちてくるような・・
そういえば、宇多田ヒカルの歌に「SAKURAドロップス」という歌がありますね。
最初にそのタイトルを見たとき、桜の花のエキスがドロッと落ちたようなイメージが
浮かんだのですけど。
ところが、メディアではそれを「桜散る」と訳す人が多くて、違和感が残りました。
確かにdrop(落ちる)には散るという意味もあるのですが。
花びらが落ちるように散る薔薇や百合などのお花の場合はいいとしても。
風が吹くたびにあんなに雪のように舞って散る花びらを、彼女がドロップと表現する
かな・・?と思いました。
2002年、この曲が発表されたとき、多くのJポップスの関係者の間に衝撃が
走った・・と、ある音楽関係者が書いた記事を読んだことがあります。
「正直言って、やられた!と思った」そうです。
宇多田ヒカルに先を越された、という意味のことが書いてありました。
アーティストや作詞作曲家たちが、胸の中でもやもやと探し続けていた新しい何か、
歌いたい何か・・あるんだけど、いまひとつイメージが出てこない。
「さくら」には気づかなかった。人々の気持ちに桜がフィットした。
それ以降、みんながこぞって桜ソングを創り、歌い始めた。
コブクロの「桜」、森山直太朗の「さくら」、嵐の「桜咲ケ」、ケツメイシの「さくら」、いき
ものがかりの「SAKURA」・・数え上げればきりがないほどたくさんの桜ソング。
300以上はあるとか。
「SAKURAドロップス」を聴いたとき、わたしも、桜がすごく新鮮に感じられました。
土手や野山に咲いている常識的なステレオタイプの桜のすがたではなく。
桜をSAKURAドロップスと捉える・・いい感覚だなァ・・と。
ずっとアメリカで暮していらした宇多田さんだから、桜がそんな言葉で出てきたの
かなと思いました。
日本中を沸かせた桜の饗宴も終わって、今はちょっと寂しい。
来年までさよなら、さくら。