こんにちは
フィギュアースケートのグランプリファイナルもいい結果で終わりました。
何よりも羽生選手の特にフリーの「SEIMEI」の演技は凄かった。
「究極の美」に触れるところまでいった、と感じました。
それ以上は危険な領域かもしれませんね。
世界中のフィギュアーファンが、見たことのないようなものを見た、と感嘆したことでしょう。
忘れられない美しさでした。
今回は、前回の悲劇「ハムレット」の舞台になったクロンボー城からの帰り道、偶然、素敵な
キリスト教会の中に入ることができましたので、その教会へご案内いたします。
権威ある国家的な大教会もいいのですけど、街の教会もまた違った良さがありました。
↓さて、クロンボー城を出て相変わらずの雨の中、港町の海岸沿いの通りをヘルシンガー駅に
向かっていますと、前方にキリスト教会の緑色の尖塔が見えました。
観光ガイドブックにも載っていないような、街の小さな教会!
これからコペンハーゲンに戻ってもどうせ中途半端な時間だから、あの教会を覗いてみよう
ということになって、方向転換。
さっそく教会への道を探しながら見知らぬ住宅地に入ってゆきました。
↓緑色の尖塔の教会を見つけるより先に、別の教会の前に来てしまいました。
↑何やら謎めいた感じのひっそりとした佇まい。
教会の前をお掃除している男の人に尋ねてみますと、了解なしに自由に出入りしてよい。これ
はとても綺麗な教会だから是非入って見て下さいと流暢な英語で教えてくれました。
そして緑色の尖塔の教会のほうが主流で、この教会はその下に従っている教会であることも。
余談ですけど、デンマークの人たちの英会話能力には驚かされます。
母国語はデンマーク語ですけど、50歳以下の人たちは100パーセントが英語も喋ります。
国の方針で、小学校2年生から徹底した英会話の教育が始まるそうです。
さて、その「聖マリア教会」に入ってみますと、名もない街の小さな教会どころか、煉瓦造り
の重厚な素晴らしいカトリック教会でした。
↓下の写真は礼拝堂の中央部つまり身廊で、真っ直ぐ行った正面が主祭壇。
そして例によって、身廊の左右に側廊が付いています。
↓灯りの反射で見えにくいのですけど、主祭壇のアップ。マリア様はいずこに?
↓下の写真は右側の側廊です。
ゴシック建築特有のバツ印が続く複雑な天井には、お花の絵のような色彩でキリスト教ゆかり
の人物たちが描かれていました。
天井と煉瓦がよく似合っていて、女性的で綺麗な雰囲気を醸し出していました。
↑そして目を見張ったのは、白い信者用のボックス席の一つ一つにお花?と思ったら貝の飾り
が付いていました。海辺の教会らしい装飾。
↓珍しい飾りなので、その貝がよく見える写真をアップしますね。何の貝なのでしょうか。
↓さらにもっと目を見張ったのは、帆船が天井から吊り下げられていたのです。
こんなのは初めて。
↓あそこにも、と友人が気づいた先に今度は黒い帆船です。
身廊の天井から堂々と吊ってありました。まるで礼拝堂を船が航行してゆくみたいです。
船は、単なる飾りではないのでしょう。
単なる飾りを、神聖な礼拝堂の中央にしかも主祭壇と向き合った所に下げるというのは考え
られないことです。
このヘルシンガーの街はコペンハーゲンの次に栄えた港町だそうで、昔から船に乗る職業
の人や造船業にたずさわっている人たちが多いそうです。
海の仕事をしている人たちやその家族にとって、最も心配なことは海の事故や嵐。
そのために航海の安全を祈願して礼拝堂に船を泳がせているのかもしれません。
日本にも、海の安全を祈願するいろいろな神社がありますけど。
今まで観光してきたキリスト教会で、その土地柄の意思みたいなものを見たことはありませ
んでした。住民と共にある街の教会って、やはりいいものだなと・・
↓後方にあるパイプオルガン。
教会の外廊下に出ますと、ゴシック様式の回廊になっていて冬の中庭が見られました。
↓回廊の付いた建物が四方から中庭を囲んでいます。思ったより大きな教会でした。
↑この近くには修道院もあるそうで、閑静な教会地区といった感じの一角でした。
次回は、いよいよ緑色の尖塔のある親分の教会のほうへご案内したいと思っています。
オーライ教会というのだそうです。
是非お出かけください~