MARIKOのコンサート・レポ
8月27日、「エイジフリーミュージック・コンサート」という初耳のネーミングのコンサートに行ってきました。
会場は東京タワーが目の前にある芝公園のメルパルクホール。
出演者は出演順に、藤田恵美さん、樋口了一さん、すがはらやすのりさん、秋川雅史さん、山本潤子さんです。
エイジフリーミュージック(Age Free Music)というのは新造語で、年齢のワクを越えた大人の音楽
という意味なのだそうです。
この新語を作った富澤一誠氏が登場なさって、ご挨拶から始まりました。
一見会社員風のおじさまですが、実はプロデューサー兼音楽評論家。
歌謡曲にも演歌にもポップスにも該当しない歌で、たとえば秋川さんの「千の風になって」のような、年齢を
越えて歌われている歌がたくさんあって、そういった歌のためのジャンルとしてエイジフリーミュージックと
名付けてみたら、これが評判が良かった。
なので自分はこれからエイジフリーミュージックというジャンルを世に広めてゆきたい。
今日はその第一回めのコンサート、つまりエイジフリーミュージックの決起集会です。
こう仰って、会場からは拍手が湧き起こりました。
秋川雅史さんの歌を聴きに来たところが、はからずも記念すべき決起集会に参加したことになりました。
この富澤氏のボソボソお喋りの司会でコンサートが進行し、歌手が登場するたびに、その曲目が世に出る
までヒットするまでのいきさつなどの質疑応答みたいなやりとりの後、歌が始まります。
一風変わった、名付けるならシンポジウム風コンサートといった感じ。
決起集会というのもドキュメントなノリですし、わたしには結構面白かったです。
きっと、まだスタイルも決まっていなくて、暗中模索といったところなのでしょう。
戦後子供から大人まで最も多く歌われてきた歌を調査した結果、「涙そうそう」が一位だったということで、
会場も含めて全員で合唱して終わりました。
印象に残ったそれぞれの歌としては、藤田恵美さんは「ひだまりの詩」、樋口了一さんは「手紙」、すがわら
やすのりさんは「四季の歌」、秋川雅史さんは「翼をください」、山本潤子さんは「中央フリーウェイ」です。
秋川雅史ファンクラブからも大勢いらしていました。
秋川ファンの特徴は、歌い終わると「ブラヴォー!!」とあちこちから掛け声があがるところ。
クラシックやカンツォーネのノリなのです。
もちろんスタンディングオーベイションも、ありです。
こういったファン文化には、他のお客さんたちはびっくりなさったかもしれません。
秋川さんが歌われた「慕情」「千の風になって」「翼をください」の中では、「翼・・」がブラヴォーだと思いました。
「千の風・・」は歌い方が変わってから、どうも好きになれません。個人的な好みですが。
エイジフリーは、気持にフィットする言霊なので、世に広まるかもしれないと思います。
年齢を越えたという意味よりも、年齢のワクから自由になったという意味で魅力のある言葉ではないでしょうか。
その意味では、「ハイ・ファイ・セット」で歌っていらした山本潤子さんはとてもエイジフリーなかたでした。
言葉が誕生するよりも先に、すでにエイジフリーな人たちはたくさんいらっしゃいます。
最近ちょっとオヤジ臭くなりつつある秋川雅史さんも、いつまでもエイジフリーでいて頂きたいものでッす
会場にテレビカメラが入っていて、全国のケーブルテレビ、スカパーHD、ひかりTV、BBTVで放映されるそうです。
詳しくは「歌謡ポップスチャンネル」ホームページに出ています。
終演して蒸し暑い夜の街に出ると、目の前の東京タワーは涼しげなブルーライトのタワーになっていました。
右から樋口さん、すがわらさん、富澤氏、藤田さん、山本さん、秋川さん。
上の写真は山本潤子さんのブログからお借りしました。山本さん、ありがとうございます。