ウィーン夢の街・その5(ウィーン国立歌劇場)

2011-02-14 01:37:58 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

         こんにちは! 

寒い日が続きますね。みなさん、お元気でしょうか?

5回目の今日は、ウィーン国立歌劇場でオペラを観たお話をしたいと思います。

ぶらぶら歩きのお話とは違って、いつになく緊張しています。(笑)

 

ウィーン国立歌劇場は、ご存知かと思いますが、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、

ミラノのスカラ座などと並んで世界を代表する最も重要なオペラ・ハウスの一つ。

日本では、指揮者の小澤征爾さんが音楽監督(2002年~2010年)を勤めた歌劇場

としても知られていますね。若い人には小澤征悦さんの父君と言ったほうが近いかも。

 

↓下の写真は、劇場の正面です。

        

                       

主にオペラ、そしてバレエが年間300公演行われ、演目は毎晩変わります。

わたしが行った日はジュゼッペ・ベルディ作曲のオペラ「仮面舞踏会」でした。

近くのダウンタウン、ケルントナー通りで早い夕食を済ませて、歌劇場に入りました。

 

わたしは劇場の中の写真は満足に撮っていません。

なので、引用することを許可して下さっているご親切なブログから画像をお借りしました。

わたしが出かけた年と同じ2007年に撮影されたそうです。

      
                      (ブログ・音楽の旅より引用)                        

コートはクロークに預けて、座席へ向かいます。↑

座席数は1709席に立ち見席567席で、計2276席だそうです。(思ったより少ない)

客席は全体に馬蹄型になっていて、ボックス席は六階まであり、その上が天井桟敷席です。

       
                         (ブログ音楽の旅より引用)

一階平土間席よりも、音響は上階ボックス席のほうが優れていると聞きました。

驚いたことにボックス席でも舞台に近いほうは、舞台が半分しか見えない座席、ほとんど

見えない座席もあるのです。

 

信じられない話なので、自分で確かめに行ってみましたら、ほんとうにそのとおりでした。

あのオペラ演奏を生で聴けるのなら、見えなくても聴くだけでも出かける価値は充分

にあるとは思いますけど・・。毎晩ほとんど満席だそうです。

チケット売り場では、見えない座席ということをあらかじめ知らせているそうです。

 

このオペラの歌詞はイタリア語です。

わたしが座ったボックス席には各座席に小さな電子文字板が付いていて、何カ国語かで

歌詞の同時翻訳が流れていました。でも、残念なことに日本語字幕はありませんでした。

オペラはやはり事前にストーリーを読んで、メモして持って行ったほうが断然鑑賞し易いです。

 

↓下は、ステージ前のオーケストラピットです。

指揮者の小澤征爾さんもカラヤンもバーンスタインもこの中に入っていらしたのですね

        
                         (ブログ・音楽の旅より引用)

この日の指揮者は残念ながら小澤征爾さんではありませんでした。

専属オーケストラは、かのウィーン国立歌劇場管弦楽団です。

ご存知の方も多いかと思いますが、毎年、楽友協会でニューイヤーコンサートを演奏する

メンバーはこの中から構成されています。

 

「仮面舞踏会」は1859年初演の全三幕のオペラです。

歌手やオーケストラの素晴らしい演奏に浸れたことは、ここに書くまでもありません。

 

特筆したいのは、舞台全体の色調が中間色でまとめられていて、衣装や舞台装置など

の色合いが強くならないように抑制されているのが印象的だったということです。

歌手の歌の演奏を舞台装飾の派手さで邪魔しないように、むしろ歌を引き立てるための

舞台美術であるように、すべてがその目的に向かっているように感じられました。

最近、個性的な舞台美術や奇抜な演出に目を奪われて、歌唱よりもそちらの目新しさの

ほうに注意が向くような舞台が多くなっているように思います。

 

日本の劇場でも、現代風にアレンジした演出の、背広にネクタイ姿で歌うようなオペラに

出会いますが、そんなときに思い出すのはウィ―ン国立歌劇場の、あのクラシック音楽

としてのオペラの立ち位置を鮮明にしていた舞台「仮面舞踏会」です。

抑え気味とはいっても、第三幕クライマックスの仮面をつけた舞踏会の場面は、柔らかい中間色

でまとめた花束のようで、うっとりと見入ってしまいました。

 

↓下は、休憩時間のサロンです。劇場の中には何か所かあるそうです。

てきぱきと素早くワインやシャンパンを出していました。

       
                        (ブログ・音楽の旅より引用) 

相席でビールを飲んでいましたら、ウィーンの人らしい年上のご婦人が「日本からいらした

のですか」と英語でやさしく声を掛けてくださいました。 

ドイツ語の国なのであまり英語はお得意ではないらしくて、簡単な質問で助かりました。

少しお話ししただけなのにとても満足して下さって、溢れるような親日的な気持を感じました。

小澤征爾さん効果なのでしょうか。

 

若い男性の係員が通路でプログラムをたくさん抱えて売っていました。

日本のように立派でお値段の高いプログラムではなくて、薄っぺらい紙質の24ページです。

プログラムをまさか人にお見せすることになるとは思っていなくて、巻いてバッグの中に

突っ込んでいたために、少々痛んでいますけど写真をアップしました。

左が表紙で、左上にウィーン国立歌劇場とあります。下に小澤征爾さんが。右は裏表紙。

     

↓下は2007年11月のレパートリー(上演目録)です。左右のページを拡大して並べました。       

     

演目が見えるでしょうか。

11月のレパートリーは、左ページの上からPique Dame(スペードの女王)から始まって、

トスカ、アラべラ、フィデリオ、仮面舞踏会、そして右ページの上から、ノルマ、ロミオと

ジュリエット、セビリアの理髪師、愛の妙薬。すみません、最後の単語は調べても意味が

解りません。公演日が書いていないので、オペラの演目ではないようです。

 

プログラムの内容は、オペラ歌手やスタッフの紹介、舞台のシーン、バレエ・ダンサーや

作品についての解説などが写真入り、ドイツ語のみで掲載されています。

この歌劇場のオペラのレパートリーは世界最多の40演目だそうです。

11月公演は、オペラが25回、バレエ(コッペリア)が3回、休館日が2回でした。

 

最後に小澤征爾さんの写真が載ったページをアップしました。

食道癌の手術をなさったそうですが、いつまでもお元気でいていただきたいと思います。

       

 

あっという間に終演したように感じましたけど、それでも22時50分になっていて、4時間半

近く劇場のなかにいたことになります。

画像をお借りしました「ブログ・音楽の旅」の筆者のかたに深くお礼を申し上げます。

 

                          

                

        

 

 

 

                                                 

 


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