築地・魚河岸水神社

2012-09-12 23:21:38 | 日記

 

 

  こんにちは

  先日、と言っても六月の終わり頃になるのですけど、築地に用事があって出かけた

  帰りにまた魚河岸へ寄り道の散歩をしました。

  銀座にも程近い中央区の都会の中に魚市場があり、いきなり異次元にワープした

  その感じが面白くて、築地に行ったときにはよくここを散歩して帰ります。

 

          

 

  築地市場の敷地の中、こんなミニチュアみたいに小さな神社を見つけました。

   

         

 

  神社でも、街の中にある神社が好きです。

  その土地の人々の≪なりわい≫を祈願している神社が多いので。

  みんな、つつがなくやってゆきたいのですよね。

  看板を読みますと、≪魚河岸水神社遥拝所≫と書いてありました。

  みず神社ではなくて、すい神社と読みます。

 

         

 

  水神社の本殿は、神田明神(神田神社)の境内にあるそうで、ここはその遥拝所。

  築地魚市場の守護神として、魚河岸会の人々に≪すいじんさま≫と呼ばれて大

  切にお祀りされている、とのことです。

  去年このブログで、やはり築地魚市場の場外市場のほうにある≪波除神社

  (なみよけじんじゃ)≫をご紹介したことがあります。

  そこは、海に出て漁をする人々の安全や、魚介類の命をさばくことの厄除けを祈願

  して建立された神社でした。

 

  鳥居をくぐって狭い境内に入ってみました。

  古くなったものを大切に使いこんでいる様子がうかがえます。

  小さいけれど必要なものは一通りそろっていました。

  お社もお賽銭箱も、魔よけの狛犬も。

 

         

 

         

 

  てみずや(手水舎)もありましたし、↑

  ↓ 腰をおろして一休みするベンチまで。

 

         

 

  ワンルームに全部そろっているような可愛らしさ。

  ↓ そして、≪旗山≫と彫られている下の石碑は・・

  このあたり一帯は、明治維新後は海軍用地だったそうで、この碑は日本海軍発祥

  の地であることを記す史跡でした。

 

         

 

  この≪すいじんさま≫に、魚河岸で働く人たちがよく拝みに来られるそうです。

  自然を相手の職業ですと、海の事故や不漁など、人間の力ではなんともし難い

  天災もありますので神社に拝んでおられるのでしょう。

  去年の震災でも、漁ができなくなって築地もたいへんだったそうです。

  拝む先は北の方角になっており、その先には神田明神の水神社本殿があるという

  ことでした。

  魚河岸水神社は、大漁、海上安全、子孫繁栄を祈願しているそうです。

  こんなに小さいのに、ちゃんとお祭りも神事も行われているのですって。

  築地は東京の文化だと言った人がいますけど、ほんとにそうだと思いました。

 

  築地を汚染土壌の豊洲に移転する都構想が進んでいるようです。 

  人災にならなければよいのですけど・・

  

  水神さまを出て、市場の中を抜けて帰ろうとしていましたら、魚介類を手際よくさば

  いているところに出会いました。

  写真を撮らせてくださいとお願いしますと、快諾くださったので。

 

         

 

  仲買いから買ったお魚をすぐにここでさばいて冷蔵庫のショーケースに並べて、車で

  行商に出かけるのですね。

  これからですと、主婦の夕食の支度時にちょうど間に合うのでしょう。 

  小学生のときの社会見学をしたような気分に。ちょっといい時間でした。 

 

  たったワン・クリックで、またワープして都会に戻ってきた感じ。

  地下鉄大江戸線に乗って帰ります。

 

         

 

  

                             

 

 

 

  

 

  

 

  


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