こんにちは
今回は、去年の12月に出かけた、フランス東部のアルザス地方にあるコルマールという可愛い
町にご案内します。
ドイツとの国境に位置する田舎町なのですけど、スタジオジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」
に出てくる町のモデルになったことで知られています。
「ハウルの動く城」は爽やかなエンディングの、いい映画でしたね。久石譲さんの曲も良かった。
↓映画をご覧になった方は、下のシーンを憶えていらっしゃることでしょう。
この町が、コルマールをモデルにして描かれたという町です。
今しも、ヒロインのソフィーが魔法使いのハウルに抱えられて空から降りてくるところ。
右手の建物がソフィーの家で、二人はバルコニーに降り立ちます。
↓下は、その家のモデルになった特徴のある建物。
1537年に建てられたという古い家で、当時は貴族の邸宅だったそうです。
第二次大戦の時、コルマールは戦禍を免れましたので、今なお中世の建物や町並みがそっくり
そのまま残っていて、旧市街地区はまるで過去次元の町でした。
↓「コロンバージュ」と呼ばれているパステルカラーの木組の家が並んでいます。
町の至る所にコロンバージュがあり、独特の甘い雰囲気を醸し出していました。
↓昔はこの運河も市民の交通網の一つで、コルマールは「小ベニス」と呼ばれていました。
クリスマスシーズンですので運河の橋の上にもデコレーションが並んでいました。
↓町の中心へ入ってゆきましょう。
コロンバージュは中世に建った建物だそうです。
以下、町の中で拾った光景を並べます。
↓サンタさんの人間?、ではなくて近づいて見れば、お人形。よく倒れないで立っている。
わたしの旅の目的の装飾吊り看板も、ドイツとはまた違った素敵なものがいろいろありました。
↓下は、パン屋さんの吊り看板です。左側にはフランス風のパンが並んでいて、お花のリースの
真ん中にはドイツ生まれのプレッツェルというパン。華やかでとてもフランス的な吊り看板でした。
↓下の吊り看板にもプレッツエルが入っています。
アルザス地方はかってドイツ領になったりフランス領になったりを繰り返してきた国境のエリア
ですので、ドイツ文化とフランス文化をミックスしたような文化があちこちに息づいていました。
吊り看板ももとはドイツが発祥地なのですけど、フランス好みの装飾に発展させた印象です。
↓パンといえば、アルザス地方の名物の一つにクグロフという菓子パンがあります。
プレッツエルと同じく、どこのパン屋さんにも置いてありました。トッピングはアーモンドです。
お菓子と紹介されていることもあるのですけど、食べてみますとあまり甘くなくて、パンに近い。
素敵なクリスマスデコレーションに思わず足を止めて見とれ、飾りの付いた吊り看板に見とれ。
アルザスの吊り看板もいいものですね
↓レストランです。本物の調理器具を並べているだけなのでしょうけど、面白い。
あんなところに蛇がからみついて。蛇とトカゲは苦手なのですが。
↓日が暮れて、町がイルミネーションで彩られます。お店に掛かっている吊り看板は、↑上の看板です。
↓ヨーロッパには、ハシゴやロープを伝って窓に登ってゆくサンタクロースが多いのですけど、
最近は日本でも見かけるようになりました。後ろ姿が断然可愛いですよね。
↓あんまり楽しそうなので、こっそり撮ってしまいました。
ドイツにされたりフランスにされたり、その都度言葉も変わり、歴史的には苦しみの多い町だった
のに、努めて心豊かに明るく暮らしてゆくように心がけた昔のアルザスの人々のことが偲ばれました。
↓クリスマス・マーケットのことをアルザスでは「マルシェ・ド・ノエル」と呼ぶそうです。
コルマールはアルザスワイン(白ワイン)の生産地なので、クリスマス・マーケットのホットワイン
は何処も赤ワインが多いのですけど、ここでは珍しい白のホットワインを売っていました。
次回もコルマールの町と吊り看板を続ける予定です。
実は、これからイタリアに旅行に出ますので、次回の更新は遅れることになると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
インフルエンザが流行っているようです。
皆さん、風邪を引かないようお元気でお過ごしください。