M's diary

よかったを探そう

ペンキ屋さん

2012年03月31日 21時39分51秒 | Weblog
今日の強風で
梅の花が散っていた。
惜しいです……。

しかし、
明日から4月だというのに、
なかなか桜が咲かないですね。
(うちのサクランボの木は
 すでに満開ですが……)。


ほんとうなら、
(というか、
 異動がなければ)
私は修了式の翌日から春休みで、
始業式まではずっと
学校へ行かなくてもよかったのだ。

が、今回はすごくあわただしい。


3月30日までに私物をすべてまとめ、
持って帰らなければならない。

最後の「打ち上げ」だとか
「お別れ会」みたいなものが
何度もあり、
お世話になった教職員のみなさまに
挨拶をして回る。


こういうのは
ものすごく苦手だ。

もっと感謝したいことがあるのに
うまく言えなかったり、
機会を逃して
挨拶しそこねたり。

逆に、
同じ人に何度も
同じことを言ってしまったり。


そして、
週が明けると、
次の配属校へ
荷物を持って挨拶に行く。


公立学校というのは
なかなか大変ですねえ……。

一期一会というのでしょうか。
良い仲間だなあと思っても、
次の年には
民族大移動のように
メンバーが入れ替わる。

この1年のおつきあいを
大事にしなければ、
もう2度と
一緒に仕事をする機会はないかもしれない。


内心、いろいろあるのかもしれないが、
淡々と荷物を片付けておられる姿を見ていると、
公立校の先生方は
なんと潔いことよと
感心してしまう。


さて、短い春休み。
何をしているかというと、
ひたすらペンキ塗りをしています。


ここに引っ越してきた時、
色あせてサビだらけになった
庭のフェンスとベランダの柵に
緑のペンキを塗った。

あれから10年経ち、
またサビが浮いてきた。

ずっと気になってはいたけど、
夏休みだと暑すぎ、
冬休みは寒すぎる。

そうだ。
ペンキ塗りには
今が一番良い季節なのだ。


前回は油性ペンキだったけど、
今回は扱いが簡単な
水性のアクリルペイントで。

フェンスにからまった
ツタや羽衣ジャスミンを切り、
サビを落とし、
3日かけて、
全体の4分の3くらいを塗った。
(腰が痛くなった)。

ここでちょっと飽きたので、
昨日はベランダの柵を塗り、
今日は戸袋を塗った。


「偉いねえ」
と言ってくださる方があったが
偉いのではない。

好きだからやっているだけだ。
何も考えずに
ひたすら塗るだけだ。


あと1年いられたら、
あの子たちに
もっと関わってやれたのにとか、
いや、
これ以上いたら、
余計なことをしたかもしれないとか、
いや、
十分、余計なことをしすぎたのだとか、
あれこれ考えると、
後悔したり、
恥ずかしくなったり、
落ち込むことばかりだ。


だけど、
私ががんばって
何かができたのではなく、
ここに置いてくださったのは神さまだし、
次の学校に送られるのも神さまだし、
きっと何か
役割が与えられているのに違いない。


私がうまくできなかったことも、
やりすぎてしまったことも、
失敗も成功も
何もかもをお任せして、
楽しい心で
次のスタートを切りたいと思う。
          

今年度も、無事に終わりました。

2012年03月24日 09時28分14秒 | Weblog
昨日は修了式だった。


私は来年度、別の小学校に配属が決まり、
子供たちと会うのは
昨日が最後だった。

もちろん、
子供たちには異動の話は言えない。


私が出している宿題プリントを
提出して帰った子がいた。

赤ペンで丸をつけたけど、
もう、私の手から返すことはできない。

新担任の先生の机の上に置いてきた。


「せんせい、
 この学校、やめないよね」
と何度も聞きに来た子がいた。

彼は、担任の先生が毎年異動になり、
寂しい思いをしてきた子だ。

「もちろん、やめないよ!」
と私はウソをついた。

すごく心が痛んだ。


2年間、
この学校で楽しく仕事ができたのは、
明るく優しい先生方のおかげである。

1年契約の臨時職員で、
使い捨てみたいな立場の私を
仲間として温かく迎え、
支えてくださった先生方。

大変な出来事が次々起こっても、
冗談を言いながら、
前向きに助け合うことができる、
この職員室の雰囲気が、
この学校の大きな財産だと思う。


ひとまずここで春休みです。

荷物の片付けとか、
次の学校への移動とか、
いろいろありますが、
今日はお休み~。
        

花粉が飛んでます

2012年03月17日 10時42分20秒 | Weblog
少しずつ気温が上がっております。

花粉も飛んでおります。

例年に比べると
症状がかなりマシですが。


私などは補助だから
教室でもマスクをしているが、
前に出て授業をする先生たちは
そうもいかないようである。

薬を飲み、目薬をさし、
鼻水をすすりながら
奮闘しておられる。

ほんとうに大変だ。


子供たちの中にも
症状のひどい子が多く、
ゴーグルを着用している子もちらほら。

赤くシワシワになった目の周りをこすり、
絶えずハナをかんでいる子たちを見ると、
本当に気の毒になる。


「せんせー。
 目がかゆいから
 洗ってきてもいいですか~」

「先生だってガマンしてるんだ。
 おまえもガマンしろ!」

「せんせー。
 窓あけてもいいですか~」

「窓はあけなくていい!」


ああ、
こういう状況が
いつまで続くのだろうか……。


さて、
バイクで転んだと書いたけれど、
あんなにスピードを落としていたのに、
なんで転んだんだろうと
ちょっと納得いかなかった。

雪が完全になくなって、
もう一度、あの角をよく見たら、
ちょうど私が転んだところに
大きなマンホールのフタがあった。

そうや。
マンホールの上やったから
すべったんや。


前にも、雨の日に
マンホールのところでブレーキをかけて
すべりかけたことがある。

そういえば昔、
ヤクルトおばさんをしていた友人が
こんなことを言っていた。

「雨の日に配達する時は、
 マンホールの上では
 絶対にバイクを止めたらあかんて
 言われてんねん」

こういうことだったのか。


とりあえず、
腰が痛くなった以外は
何事もなく済んでいます。


補助教員の任期が無事に終わり、
今は、
有給ボランティアとして
仕事を続けている。

来週は
いよいよ卒業式と修了式。

涙と感動の1週間になるのかな……。
        

また雪。懲りない私の失敗

2012年03月03日 10時02分20秒 | Weblog
今週の雪には参りました。

あんなに降るとは思わなかった。
しかも、水分を多く含んでいて重い。

水曜日の朝、
バイクではとても行けず、
休もうかと思ったが、
工房主さんが送ってくれると言うので
クルマで出勤。

凍結しているわけではないが、
踏むとシャーベット状になるので
スリップしまくり。
死ぬかと思った。


学校には
授業ギリギリで何とか到着。
一日の仕事をこなすことができた。

しかし、
昼になっても夕方になっても
雪は降り止まず、
校庭も、
職員の駐車場、駐輪場も真っ白。

これではみんな困る。

用務員さんや事務の先生方と一緒に
スコップで雪かきした。

20㎝くらい積もっているところもあった。


翌朝、
どうやら凍結していないようなので、
バイクで出かけた。

みなさんが
雪かきしてくださったおかげで
だいたい、道路は走りやすかった。


学校の近くまで来た。
幹線道路は渋滞していた。

抜け道に逃げるかどうか
迷った。

抜け道は日陰で、
アパートが多く、
いつも雪かきされていない。

でも、
渋滞して遅刻するよりマシか……。


神経を張り詰めて、
のろのろと抜け道に入った。

私の前を
数台の車がゆっくり走っていた。

が、
ミラーを見ると、
直ぐ後ろから
ワゴン車が追いかけてくる。

急いでいるのか、
どんどん近づいてくる。

もう少しで四つ角だ。
ここで焦ってはいけない。

でも、内心、焦っていた。


ほとんどスピードを出さず、
ゆっくり左折しようとしたとき、
ちょうど角のところに
シャーベット状の雪が溜まっているのが見えた。

そして、
転んだ。

頭を打った。

後ろの車から
おっちゃんが顔を出して
「オイ、大丈夫か?」
と声をかけてきた。

手で合図をして、
バイクを起こして立ち上がり、
学校へ急いだ。


職員室の席についたら、
ほんの少しだけ気持ち悪くなった。

軽い脳震盪かも……と思った。

養護の先生に尋ねたら、
「何時間も経ってから強い吐気がする場合は
 頭の内部で出血していることがありますから、
 脳神経外科の受診をお勧めします。
 でも、ヘルメットしてたから、
 たぶん大丈夫」
とのこと。


結局、
何事もなく収まったが、
雪かきの疲れも出てきて、
全身がだる~い感じ。


そして、その日、
教育委員会からの通達があった。

4月からの配属校が決まった。

たぶん、まだ公表しちゃいけないと思うので
ここには書かないけど、
私にとっては予想外で
かなりショックだった。

でも、仕方がない。


今年度も
実質、2週間弱を残すのみ。

自分にできることを
精一杯やって、
悔いのないように終わりたい。


小さな人間が
あたふたしている世界の上に、
神さまの
大きな手と
温かいまなざしが
あることを忘れずに……。