M's diary

よかったを探そう

K先生のこと

2007年11月30日 11時42分48秒 | Weblog
1ヶ月ほど前のこと。
夜中に電話が鳴ったので、ひょっとして良くない知らせなのでは…と思ったら、案の定、大阪の友人から。
我々が若い頃、大変お世話になった方が亡くなったとのことだった。
私たち夫婦の結婚式にもわざわざ新幹線でかけつけてくださったのだが、残念なことに、その後お会いする機会がなく、そのままになってしまった。

その方はK先生という。
私が初めてお会いしたときはすでに60を過ぎておられたが、自宅で中高生に英語を教えておられた。

彼女は生涯独身を通し、訳あって、親戚のお嬢さんを育てられていたようだ。
小柄で細い方だったが、いつもしゃんとしていて、他人に頼ることなく、自立した生き方をされていたように思う。

アメリカに親戚やお友達があったようで、よく旅行をされていた。
教会に新しい女性宣教師が来たりすると、流ちょうな英語で温かく迎え、あちこちを案内して回ったり、自宅に泊めたりして、よくお世話をされた。

K先生のご自宅は、ひとり暮らしにしては大変広い、立派なお屋敷で、1階の和室を茶道教室のために提供したりもされていた。
家の裏に木造2階建ての小さな建物があり、各部屋には大きな黒板がついていて、そこで英語教室を開いておられた。

毎日夕方になると、近所の子供たちが英語を習いにやってくる。
「塾」と呼ばれていたが、今の塾とは違い、素朴で寺子屋のような感じだった。
生徒を能力別に分けることもなく、ひとつのクラスに、できる子も、できない子も、いろんな子が混在していた。
けれど、その中から、国立大学に進んだ子もいたのだから、たいしたものだ。
先生は、安い指導料で、良心的に教えられていたように思う。

先生は塾の宣伝は一切しない。
チラシもまかない。
それでも、毎年、不思議と新しい生徒が入ってきて、先生の生活は支えられていたようだ。
「宣伝なんかしなくても、必要なものは、神さまがちゃんと備えてくださるんですよ」
と言われていたのを思い出す。


私は大学1年の終わり頃、K先生の通っている教会に行き始めたように記憶している。
私が教育学部の学生だったので、先生から、塾で英語を教えてみないかと声をかけられた。
そして、たぶんそこから4~5年の間、先生にお世話になった。

塾が始まる時間より少し早めに着くと、先生はいつも私を母屋に呼んで、お菓子とお茶を出してくださった。
先生には、温かく人をもてなす才能があったと思う。
とても上品で、どこか欧米の雰囲気を感じさせるお人柄だった。

91歳で亡くなられたとのことで、長生きできて良かったと思う。
ただ、最後の数年は老人ホームで過ごされたようで、身寄りのない先生は、お寂しかったのでは…とも思う。
ちょっとくらい無理してでも、会いに行けばよかったかな。
でもまたいつか、天国で会えるのを楽しみにして、私は先生のことを思い出しながら、もう少しがんばろうと思います。
        

さぶいです

2007年11月29日 22時46分24秒 | Weblog
寒いなんてもんじゃないですね。
家の中が冷え切ってます。

この前、久しぶりに灯油を買いに行ったら、「18リットル1520円」と書いてあって、むらむらと憤りが…。
同じスタンドで、確か3、4年前は18リットル680円だったような記憶がある。
いや、その前は、500円台で買えたのに…。
これはあんまりだ。
(今日、近所を回っていた灯油の移動販売車は、1800円台で売っていた)。

…というわけで、私は灯油をけちって、ファンヒーターもつけず、フリースを重ね着し、防寒パンツをはいて、机に向かっている次第です。


ところで、先日のブログで、ウソを書いてしまいました。
サトウカエデ(?)の紅葉は、下が赤紫で、上が黄色だったと書きましたが、思い違いだったようです。
その後、別の場所で見たら、下が黄色、もしくは黄緑で、上に行くほど赤みが加わり、てっぺんは美しい赤紫色をしていました。
実に見事なグラデーションです。
        

赤十字…そういえば、こんなことも

2007年11月21日 14時29分50秒 | Weblog
献血推進サークルのことを書いたら、いろんなことが思い出されてきた。

いつだったか、仲間5人で大学から赤十字まで行こうとしていたところ、知り合いのOBが車で通りかかり、乗せてもらったことがあった。

小さい5人乗りの乗用車だったので、全員乗ると、定員オーバーになる。
でも、OBが、
「ええやん、ええやん。わからへんて」
てな具合に勧めてくれるので、我々5人はぎゅうぎゅう詰めで乗り込んだ。

たしか、三宮の近くまで来たとき、後ろからサイレンが鳴り、誰かが、
「お、やばい。パトカーやで。
F子、頭隠せ」
と、あわてた。
かわいそうに、一番小柄なF子(私をサークルに引っ張り込んだのは彼女である)は、みんなの足元に小さくなってうずくまった。
私は怖くて後ろを見ることもできず、カチコチになっていた。

と、そのとき、スピーカーから、
「前の車、止まりなさ~い」
という声が聞こえ…、我々は観念して車を降りた。
気の毒なOBはそのまま警察へ…。

それにしても、あの時ほど感心したことはない。
5人乗りの車に6人乗っているのが、どうしてわかるのだろう。
私だったらたぶん気がつかないけど、すごく目の良いお巡りさんだったのだろうな…(?)。
        

献血から思い出すこと

2007年11月20日 09時20分55秒 | Weblog
工房主さんが献血のことを書いておられたが、私は血圧測定までは順調に進んだものの、最後の血液検査で引っかかり、「残念ですが、また次回に…」と言われてしまった。
だいたい、2回に1回は引っかかる。
貧血まではいかないのだが、血液の比重が軽いのである(血が薄いということか)。
次回は、レバーとほうれんそうを食べてから臨むことにします。


それにしても、前回献血をしたのが昭和61年だから、なんと21年ぶりの挑戦。


献血、そして赤十字には、いろいろと思い出がある。
高校時代、とんだ勘違いから、JRCという部活に足をつっこんだ。
これは、Junior Red Cross の略で、日本語で言うと青少年赤十字である。
点字や救急法を習ったり、心身障害児の施設にボランティアに行ったり、はたまた「鬼のパンツは良いパンツ~」などというケッタイな歌と踊りを覚えさせられたり…好きで入った部活ではなかったのだが、辞めるきっかけもなく、ずるずると3年間を過ごした。

大学に入ってすぐ、宮城県沖地震が起きた。
同期生の中に奇特な人たちがいて、被災者のために募金運動を始め、ついでに大学に献血車を呼ぼうとサークルを立ち上げ、動き始めた。
私は関わるつもりはなかったのだが、友人から、
「Mちゃん、高校時代、赤十字やってたんやろ? あんたも入りぃや!」
と強引に引っ張られ、不本意ながらまたもや赤十字と関わることになってしまった。

…というわけで、献血車が大学に来るたびに、私も呼び込みの手伝いをし、ジュースを配り、なんだかんだ働いた。
そして、再び日本赤十字社兵庫県支部(当時はまだ神戸の下山手通にあった)に足を運ぶことになり、嫌々ながら救急法の講習を受け(不真面目だったので、資格は取らなかった)、仲間に連れられ、あっちこっちをうろうろしたのである(今になって思えば、救急法くらい覚えておけばよかった)。
すっかり忘れていたけど、なつかしい。


そういえば、その当時は、献血をしても、せいぜいオレンジジュースが1本もらえるくらいだったのだが、今はすごいですね。
献血の受付をしただけで、アクエリアスがもらえる。
さらに、献血をした人には、ドーナツやらコーヒーやら苺ミルクやらが出てくるし、献血中の友人を待っている人にも、それらがふるまわれるのである(いや、あの子たちは、勝手にテントに入り込んで、勝手に飲み食いしていただけかもしれないが…)。
その上、検査で落ちた人間にまで、タオルとボールペンまでくれるんだから…ちょっとこれはもらいすぎだよ。


献血車を横目で見ながら去っていく人も多いが、意外と高校生がたくさん参加していたのには驚いた。

献血車の前で躊躇していた男子グループのひとりが、勇気を出して受付に飛び込んだ。
すると、同じ制服を着た生徒たちが通りかかり、さらに数名が申し込んだ。
女の子もいる。
気恥ずかしいのか、仲間を見て、大げさなリアクションをする子もいる。格好をつけてるヤツもいる。
しかし、若い人たちが、こうやって献血をしている姿を見ると、とてもすがすがしい気持ちになる。

献血ができるということは、ありがたいことだ。
以前、病気で薬を飲んでいたときは、したくてもできなかった。
検査で落とされることが多いけど、必ずやリベンジしますぞ。
        
        


わあ、お土産や!

2007年11月14日 14時13分38秒 | Weblog
朝晩冷え込み、夜のお散歩に行くと、手がかじかむようになってきた。
昨年、一昨年に比べて、寒くなるのが早いような気がする。
その代わり、今年の紅葉はすごくきれいだ。
先日、永山方面に行き、サトウカエデ(?)の並木道を通ったら、どの木も下の葉は赤紫、そしてだんだんと上に向かって黄色くなっていて、そのグラデーションが美しかった。


ところで、ここのところ、ちょっとばかり不調である。
目をつぶると、くら~っとして、無重力状態にいるような気がすることがある。
(もともと、三半規管が弱いのですが)。

10月の疲れが今頃出てきたのか。
それとも、仕事の合間を縫って、家族の用事で出かけることがつづいたからか……。
いい加減、エネルギー切れてきたかな。


そんなとき……。
神戸に行っていた汀ママから、おみやげをいただいた。
とってもうれしい!
ママの旅行記を読みながら、三宮の風景を思い浮かべ、自分だったら、どこに行くだろうか……と想像したりしている。


11月も半ばになり、自治会では、早くも来年4月の定期総会に向けて動く頃となった。
ついこの間、役員になったばかりのような気がするのだが……。
直前になってバタバタするのはしんどいので、ぼちぼち書類作りを始めようかと思います。
(あ、その前に、絵も描かんとあかんがな!)

(先日、悪戯コメントが数件入ってましたので、今後は、管理人がチェックしてからコメントを公開することになりました。
せっかくいただいたコメントが反映されるのに時間がかかり、ご迷惑をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします)。
        

カイヅカ君、さよなら

2007年11月08日 22時21分18秒 | Weblog
朝晩、冷え込んできましたね。

犬君は、相変わらずで、朝の最初の散歩は拒否し、2回目の散歩でいそいそとご近所回りをしている。
学校の周りを歩くのがイヤなのか…児童生徒に会うのがイヤなのか…いろいろ考えるが、謎のままである。

さて、この家の前の住人は、庭の東側に、ずらっとカイヅカを植えておられたようだ。
この家には、もともと駐車スペースがなかったので、私たちが引っ越してくる時に、門を取り払い、玄関の前を削ってもらったのだが、その時に、カイヅカのほとんどがなくなってしまったようである。

私たちが来た時には、2本のカイヅカが残されていたのだが、片方は、梅の木とぶつかっていて、窮屈そうだったので、切ってしまった。
せっかく生えている木を切るのは辛いのだが、あまりにもくっつきすぎていたのだ。
それで、カイヅカは1本だけになってしまった(青大将が上った木である)。

しかし、どうも、このカイヅカが、私たちの手には負えなくなってきた。
カイヅカという木は、四角く刈り込まれて、生垣にされているのをよく見るが、もともとは、ゴッホの絵のように、炎のような形になってどんどん上に伸びていく木なのである。
とても味のある木だと思う。
ほんとうなら、伸び放題にさせてやりたいところだが、うちのように狭い庭だと、そうもいかない。
そうかといって、素人には刈り込むこともむずかしい。
ヒノキ科の針葉樹だから、冬も葉が落ちず、大きな日陰を作り、庭が暗く感じられる。
目隠しにはいいのだけれど…。

ずいぶん迷ったが、先日、工房主さんが意を決してこの最後のカイヅカを切ってくれた。
かなり大きな木なので、切り倒された幹は太くて重く、私が動かそうと思ってもびくともしない。
もったいないとも思ったし、気の毒だとも思ったのだが…。


この間、東京高専の横を通る時にふと見たら、高専の南側と東側に、大きなカイヅカが並んでいた。
刈り込まれることもなく、空に向かって手を広げるように伸びている。
カイヅカは、ああやって思いっきり伸ばしてやったほうが、本来の美しさが出るんだなあと感動した。

うちのカイヅカたちには、ほんとうに申し訳ないことをしたと思っています。
        

今日から11月ですがな

2007年11月01日 11時45分09秒 | Weblog
最近、犬君たちのことを書いていなかった。

そうだ。
今日から11月だから、チビ犬は3歳になるではないか。
そして、犬君は12月で6歳になる。
拾ってきた犬だから、正確な誕生日はわからないが、子犬の時に、獣医さんに見てもらい、歯が生え変わる時期などから、誕生月を推測してもらった。

さて、犬君は近頃、朝の散歩に行きたがらない。
前は、行きたくて行きたくて、玄関でこちらを見て待っていたのだが……。

朝は、私ひとりで散歩に行く。
2匹の犬を一緒に連れて行くと、あっちこっちに引っ張られて危ないので、1匹ずつ連れて行くことにしている。
まず、初めの犬は小学校まで連れて行き、2回目の犬は、ご近所周りですませる。
今日、犬君を初めに連れて行ったら、明日はチビ犬を初めにする……という具合に、公平にやってきたつもり。

しかし、最近、犬君は、最初に行くのを嫌がるのだ。
何がイヤなのかはわからないけれど、私が引き綱を用意しても、じっとして、ちらっとこちらを見て、目を合わさないように、知らん顔をする。
「散歩に行こうよ」と言うと、緊張した面持ちで座り込み、石のようになって動かない。
仕方がないので、チビ犬を先に学校まで連れて行き、帰ってくると、ようやく犬君は行く気になり、ご近所を歩く。

だけど、夜の散歩は違う。
「お父さん」が玄関から出ると、犬君はサッと小屋から出て来て、おとなしく綱をつけられ、さっさと出て行く。
「お父さん」が一緒でないと、安心できないのかもしれない。

犬君は、保守的で、頑固で、気難しいが、頭は良いようだ。
言葉もある程度はわかるようだし、なんとなく心が通じるようなところがある。
それに比べると、チビ犬は単純で、あまりモノを考えていない様子。しかし、元気で明るく愛嬌があり、人なつっこいので、かわいがられる。
同じ犬でも、全然違うところがおもしろい。

犬君が、朝の散歩で、何が気になるのかわからないが、また、楽しく学校まで歩けるようになるといいなと思います。