片腕ガンマンvs盲目ドラゴン

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「バイキングの逆襲」を観た

2012年05月26日 06時54分23秒 | ソード&サンダル映画
原題:Erik, il vichingo
監督:マリオ・カイアーノ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ、ゴードン・ミッチェル、エリー・マックホワイト
製作:1965年 イタリア=スペイン合作映画
時間:92分
種類:M6 video(フランス)
画質:★★★★☆

今回紹介する作品は、日本ではTV公開されたジュリアーノ・ジェンマ主演「バイキングの逆襲」であります。

本作を観れば”一目瞭然”ジェンマ主演なのでありますが、タイトル順位はゴードン・ミッチェルに続いて2番手に甘んじていますネ。
これまでも数々の史劇に出演してきたジェンマですが、今ひとつパッとしなかったのは、その端整すぎるマスクが原因だったのでしょうか?

しかしこの年に公開されたイタリア製西部劇「夕陽の用心棒」(TV公開)の大ヒットにより俄然注目を浴びるようになったジェンマ。
むさくるしい史劇とは違って、爽やかなマスク、軽快な身のこなし、アクロバチックな拳銃さばきの壮快なイメージが西部劇に合ったのでしょう、ジェンマは名実共にイタリア映画界において大スターの仲間入りをしたのであります。
そんなジェンマの「バイキングの逆襲」ですが、M6 videoからドメニコ・パオレラ監督、「スパイ大作戦」のピーター・ルーパスことロック・スティーブンス主演の「Ercole contro i Tiranni di Babilonia / バグダットの盗賊(TV公開)」との2in1DVDでリリースされています。

お話はこんな感じ。
バイキングの長、トールバルドは息子のイヨルフ(エルノ・クリサ)が気が小さく戦闘に逃げ腰で、いつもピンチを仲間に救われている事、一方、甥のエリック(G・ジェンマ)は、勇敢で統率力があることを知っていた。
トールバルドは戦闘で死に、その遺言状により遺産が二人に分けられた。
しかし、これが気に食わないイヨルフは、自分の仲間ビヤルニ(G・ミッチェル)、オルファ(エドアルド・ファヤルド)と共にエリックを殺す計画を立てるのだ。

左からE・クリサ、E・ファヤルド、G・ミッチェル、G・ジェンマ

バイキング一族は、デンマーク国王の圧力によりスカンジナビアの村を離れざるをえなくなる。
恋人グードリッド(E・マックホワイト)に別れを告げたエリックをリーダーとする勇士達(これにはエリックを狙うビヤルニとオルファも加わる)は新しい土地を求めて出航するのであった。

グードリッド(E・マックホワイト)とエリックの母(C・ブラウン)

大嵐に遭いながらも無事にVinland(北アメリカ)に辿り着いたエリックは、熊に襲われた原住民の女を助ける。
その女は原住民インディアンの酋長の娘ワ・タ・ワ(エリザ・モンテス)であった。
ワ・タ・ワと恋におちいるエリック!(こりゃ今話題の二股じゃぁね~の!)
そこにワ・タ・ワに恋焦がれるインディアンの若者が登場!
いっそう苦境に立たされるエリック。(しかし私は二股愛の方が気にかかる)笑!
エリックに向けて背後から弓矢を放つビヤルニ。
弓矢はエリックをかばったワ・タ・ワに命中!エリックの腕の中で息を引き取るワ・タ・ワ。(あ~っ 二股愛の発覚は免れたぜ~!)
ビヤルニに斧を突き刺すエリック!
スカンジナビアの村に戻ったエリックは総てはイヨルフの陰謀であったことを報告。
イヨルフは追い詰められて崖から転落死。
エリックは、恋人グードリッドと再会するのでありました。(私は黙っていてあげますよ~)笑!

   酋長の娘ワ・タ・ワ(E・モンテス)

ということで”あのままワ・タ・ワを連れて帰ることは出来ないし~”などと興味はもっぱらそっちの方に・・・と思っていたらお話はうまく出来ているものですね。
っと、こんな風な見方をしてしまうアクション映画でした。

監督は、あの名作「荒野のドラゴン」のマリオ・カイアーノ。あらゆるジャンルの娯楽作品を作っていますネ。
そして気になったのはインディアン酋長の娘ワ・タ・ワを演じているエリザ・モンテスという女優さんですが、調べてみるとマカロニ・ウエスタンやスパイ映画等にも出ているようで本作を撮った時は29歳。綺麗ですね~!
驚きはなんと1960年にスペイン・ロケを敢行した日活映画「闘牛に賭ける男/The Man at the Bullfight」監督:舛田利雄、主演:石原裕次郎にも出演(特別出演)しているようです。imdbのフィルモグラフィには載っていないので定かではありませんが、この作品はVHSが出ているので、入手して確かめてみようと思います。















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