「西部の悪がき」を観る

オリジナルタイトル：KID IL MONELLO DEL WEST
監　督：トニー・グッド（トニーノ・リッチ）
出　演：アンドレア・バレストリ、フランコ・レッセル
製　作：１９７３年　イタリア映画
ランタイム：８２分、（ＵＳオ）８８分
レヴューバージョン：ｓｏｕｔｈｅｒｎ　ＤＶＤ
画　質：★★★☆☆

今回は、届いたばかりの珍品マカロニウエスタン「Ｋｉｄ　Ｔｅｒｒｏｒ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｗｅｓｔ」です。
１９７４年にＮＨＫで放送された「ピノキオ」。
イタリアのミニＴＶシリーズで、当時高校生だった私は、毎日楽しみに観ていた事を今でもよ～く覚えています。
ルイジ・コメンチーニがメガフォンをとってイタリアの有名俳優たちが出演していた素晴らしい作品でしたが、その作品で主役の”ピノキオ”を演じていたのがアンドレア・バレストリでした。
同じ頃、バレストリがバッド・スペンサーと共演した「小さな刑事」という作品も劇場公開された記憶がありますが、マカロニウエスタンにも出ていたんですね～ぇ！


「ピノキオ」のアンドレア・バレストリ

ゴーストタウンからピアノの音が聞こえてくる・・・酒場ではポーカーをする男、濃い化粧の酒場女、カウンターでウィスキーを注文するガンマン（但し出てくるのはミルク）、そのうち銃撃戦が始まる。バン！バン！と口を鳴らしながら・・・キッド（アンドレア・バレストリ）をリーダーとする子供達は男の子も女の子も　ここで大人の真似をして遊んでいるのだ。
キッドは、四人の盗賊がリバーシティの銀行を襲う計画を立てているのを偶然聞いてしまう。早速、仲間を集めたキッドは、盗賊達より先に銀行から金を盗み出す計画を実行に移す。彼らは早朝に家を抜け出し、前日荷物に隠れて銀行に潜入していた仲間がカギを開け中へ入り込みなんと金庫を爆破し金を盗み出す事に成功するのだ。
銀行家は、金を見つけたら５千ドルの賞金を出す事を約束。キッドは、保安官にゴーストタウンに盗賊がいることを教える。
銃撃戦が始まるが、子供達はそこにハチの大群をバラ撒く。退散する大人たち、しかし盗賊の中の一人コマンチェロは、そこに金が有ることを見つけるが子供達に新たに加わった”空手使い”の東洋系少女の活躍でコマンチェロは、こてんぱんにＫＯされてしまう。
子供達は、リバーシティに戻り金とコマンチェロを保安官に引き渡すのでした。



ずる賢い悪ガキどもをコメディ調に描いたマカロニウエスタンでした。出演者も見たことのあるのはフランコ・レッセルぐらい、後は無名の役者と子役だけでしたが中々面白い作品でありました。
空手の少女が活躍するところも当時の功夫ブームの影響が見られます。アンドレア・バレストリの懐かしい顔も見れました。満足！満足！
ちなみに「ピノキオ」も「ピノッキオの冒険」のタイトルでＤＶＤボックスが発売されているようで、もう一度観てみたいなぁ～と思います。