片腕ガンマンvs盲目ドラゴン

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「A009 : ミッション・イン・香港」を観た

2011年10月16日 15時24分52秒 | ユーロスパイ映画
原題:Das Geheimnis der drei Dschunken
監督:エルンスト・ホフバウエル
出演:スチュアート・グレンジャー、ロザンナ・スキャフィーノ、ホルスト・フランク
製作:1965年 イタリア=西ドイツ合作映画
時間:85分
種類:e-m-s(ドイツ)
画質:★★★★☆

今回は、日本未公開のユーロスパイ映画「A009:ミッション・イン・香港」を紹介します。
未公開という事で、タイトルをイタリア版タイトルそのままに「A009・・・」としてしまいましたが、原題の直訳は「3隻のジャンク(中国帆船)の秘密」。

オープニングのタイトルバックにも3隻の中国帆船が悠々と航行する様子が映し出されています。

お話はこんな感じです。
香港で任務中のアメリカ秘密諜報員が殺された。
彼は、原子ロケットに必要な電子部品を中国に送っていた密輸業者を調べていたのだ。
早速本部は、休暇中のマイケル・スコット(S・グレンジャー)を呼び寄せ、同僚キャロル・エデン(R・スキャフィーノ)と共に香港に派遣するのであった。

マイク(S・グレンジャー)は腕時計の無線機でキャロルと連絡を

キャロルは、表向きは製材所のオーナーだが、実は材木の中をくりぬいて電子部品の密輸をしているピエール・ミロート(ジグハート・ラップ)の元に入り込み、マイクとブレスレットに仕込まれた無線機を使って情報を交換していた。

キャロル(R・スキャフィーノ)の左腕にブレスレットが

一方マイクは、組織での香港情報係ノーマン(ポール・クリンガー)と接触。
紹介されたスモーキー(ハラルド・ユンケ)と共に事の真相を探るべく捜査に乗り出すのであった。
ところが、キャロルの”潜入捜査”がバレた事から事件は意外な方向に・・・実はミロートの裏には、思いもよらぬ人物がいたのである・・・。


監督は以前このブログでも紹介した「洋妓」のE・ホフバウエル。日本では「女子学生(秘)レポート」等のポルノ作品しか公開されていないと思います。
主演は「必殺の歓び」のS・グレンジャー、共演のR・スキャフィーノはこの当時26歳と若くてきれいな女優さんですが体形が若干”おばさん”っぽい感じでしょうか。
ミロートの手下の殺し屋ペレイラをお馴染みホルスト・フランクが演じています。
尚、このDVDには特典としてH・フランクの亡くなる1ヶ月程前に撮ったインタヴューも収録されています。

ペレイラ(H・フランク)とその子分”袁小田”

スパイ映画に限らず映画の舞台になる事の多い香港。
本作もほぼ全編香港ロケの作品ですが、作品のもう一つの楽しみ方としてノンクレジットながら地元で調達された”功夫映画”でお馴染みの俳優さんの姿を見ることが出来る事です。
本作にもJ・チェンの作品でお馴染み”袁小田”や「燃えよドラゴン」でスー・リンの死因を語る老人”Hao Li-Jen”、そして台詞もない端役で”韓英傑”の顔も見ることが出来ます。

本人のフィルモグラフィーにも載らない出演作を探すのも又面白い映画の見方のひとつではないでしょうか。
imdbでロケーションをHong Kongで検索すると香港ロケの作品が、ばぁ~っと出てきますので、そこから探すのも手かもしれません。

という事で香港の風景も存分に堪能できるユーロスパイ映画でありました。


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