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まんやま独歩

多良岳の梵字

11/9 センダイソウを探しに多良岳に登ったときのことです。
金泉寺でロケがあっていました。



尋ねたところ、朝の情報番組「アサデス」(KBC九州朝日)のロケで、多良岳の梵字岩の取材に来ているということでした。

カメラは


梵字石を写していました。





今まで見過ごしていましたが、梵字が書かれた丸い石が4個ずつ並べられています。
せっかくなので調べてみました。


上の写真ですが、字を見やすくするため加工しました。

これは上から時計回りに
焔摩天、伊舎那天、月天、水天の梵字で、エン、イ、シャ、バだそうです。



中央の石は難陀龍王の梵字「ナー」で、難陀龍王は密教の雨乞いに欠かせない龍神の一つだそうです。
(「九州山岳霊場遺蹟研究会 多良岳と山麓の霊場遺跡 資料参照


この後、取材の一行は大きなカメラを担いで多良岳の途中にある梵字岩に移動しました。


金泉寺には他にも梵字があります。



先ほどの梵字石の隣

源頼朝遺髪塔

この塔身の正面に梵字が刻まれています。



多良岳に向かうと、太良嶽大権現鳥居の横に役行者の石像がありますが、その奥に梵字が刻まれた大きな板碑があります。

梵字板碑


以前のアップの写真


さらにアップ


これも調べてみました。
上の大きな字(主尊種字)は「キリーク」で阿弥陀如来
右下は「バク」で釈迦如来
左下は「キク」で観音
で、行基がこの三尊を祀り、太良大権現を創建したことに由来するそうです。


そしてクルーが取材に向かった梵字岩


崖の中腹に丸で囲まれた梵字があります。


アップ


これは「ア」、真言密教の十二天の中の「日天」だと思います(これは自分で調べました)。
注:下に追記あり(2023.11.16)


この梵字を、誰が、何のために彫ったのかを明らかにするのが情報番組「アサデス」の目的だそうです。

放送は11月14日の午前7時50分、KBC(九州朝日)「アサデス」です。
ところが、「アサデス」は長崎では放送していません。
朝日系列のNCC(長崎文化)の「グッド!モーニング」の中で流されるかどうかは不明です。


追記(2023.11.16)
「アサデス」は長崎では見ることができませんでしたが、ネット上にはありました。
下のをクリックするととびます。
「神秘の山で発見!巨岩に彫られた謎の文字とは?」

その番組の中では、多良岳神社の神主さんが発音は「あ」で「大日如来」と言われていました。

自分が調べた「日天」に自信があったのでちょっとショックでした。そこで梵字を調べたら、石に刻まれているあの文字の読みは「あ」ですが、仏尊としては「大日如来、宝幢如来、日光菩薩、大元帥明王、火天、日天」がすべてあの梵字でした。

私としては謎が深まるばかりです。
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