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いつだってこころは  まんまる。

アリッサムです。子どもたちと遊んだり、花を育てたり、本を読んだり・・・
雪の降らない東北の街に住んでいます。

子どもはぜんぜん、悪くない。

2009-09-11 | 読書
八月はいろいろあったのにたくさん読めました。

何か、読んでいると心が落ち着くみたいです。

障害児がいるのに「たいした悩みが無い」と言うとおかしな人だと思われてしまいそうですが、

私の悩みは子どものことより自分のことかも。

原因は子どもたちではないのです。お恥ずかしいのですが・・・

メンタル面を落ち着けるために本を読んでいるような気がします。


八月の読書。
子どもはぜんぜん、悪くない。     佐藤弘道
ニート                   絲山秋子
定本 納棺夫日記            青木新門
昨晩お会いしましょう           田口ランディ
チューインガム              山田詠美
花渦                    高樹のぶ子
ベーコン                   井上荒野
夜を着る                   井上荒野
雉猫心中                   井上荒野
ティッシュペーパーボーイ         有吉玉青
「その後の」ツレがうつになりまして   細川貂々
ヨメにいく私                 島村洋子


「子どもはぜんぜん、悪くない。」は言わずと知れたNHK「おかあさんといっしょ」で活躍された佐藤弘道さんの著書です。

体操の「ひろみちお兄さん」としてたくさんの子どもたちや親と接してきた経験を基にしたエッセイです。

ご自分も2人の息子さんがおり、彼らとの係わり合いも綴っています。

ひろみちお兄さんの感じたことは、最近の親子関係が変わったということ。

どうやら、親の意識や環境が変わってしまって子どもが変化したようです。

本の中に上げられた事例もうなずけるものが多くありました。



それにしても、ひろみちお兄さんがダンナと同じ歳と知った時は驚いたなあ~~

オモニ

2009-08-04 | 読書
七月は夏休みにも入り、あまり読書は出来ませんでした。

でも心に残る本がありました。


七月の読書(5冊)
熟女の友                  岩井志麻子
愛し続けるのは無理である        内館牧子
「九人の乙女」はなぜ死んだか 
 「樺太・真岡郵便局電話交換手集団自決の真相」   川嶋康男
オモニ              
 ホームレスから大統領へ         李明博(訳・蓮池薫)
母ひとり、娘ひとり             大沢あかね




極貧の少年期からいろんな仕事をして飢えを凌いだ李明博大統領。

鯛焼き売り、マッチ売り、海苔巻き売り、ポン菓子売り、袋張り仕事、ゴミ清掃員・・・

酒かすを食べて毎日を過ごし、栄養失調で徴兵検査にも落ち、どん底を見た少年が、今は韓国の大統領です。

この本は息子の成功を見ずに苦労して亡くなったお母さんへの思いが詰まっています。

日本語訳は拉致被害者の蓮池薫さん。

沖で待つ。

2009-07-04 | 読書
暑くなってくると行事や暑さで読書は進みません。

今がチャンス!

6月の読書。(10冊)
肩ごしの恋人        唯川恵
みんないってしまう     山本文緒
タンノイのエジンバラ    長嶋有
白の月            谷村志穂
血の騒ぎを聴け       宮本輝
冷たい水と砂の記憶     谷村志穂
悪女と呼ばれた女たち   小池真理子
沖で待つ           絲山秋子
きれいな色とことば     おーなり由子
トットちゃんとカマタ先生の
ずっとやくそく         黒柳徹子・鎌田實



「沖で待つ」は芥川賞受賞作です。

会社勤めの主人公の女の子と同期入社の男の子の

恋愛感情じゃない、同期独特の連帯感のようなもの。

主人公は同期の太っちゃんと「もしどちらかが先に死んだら、

自宅のパソコンのHDDを誰にも見られないうちに破壊しよう」という約束をします。

転勤の時にはマンションの鍵と住宅地図を送り合いをして。

そうしてるうちに太っちゃんが不慮の事故で亡くなります。

約束を果たすべく主人公はマンションに忍び込みます。




私もフルタイムで働いていた時に、

辞めるまでずっと一緒に働いていた同期の男性がいました。

一から仕事を覚え、お互いに意識しながら大人になってきたような気がします。

飲めない酒を覚えて、これから得意先の接待なんだ・・・と夕方出て行く彼に
「大丈夫なの?」と言ったこと。

先輩に注意されて、どう見ても泣いたばっかで、目の真っ赤な私にあえて何も言わなかった彼・・・

「ちょっと!毎週ゴルフって、会社の経費でドンドン上手くなってズルイ!」

「バ~カ、得意先と一緒だもん、気ぃ遣いながらやってんの!」

なんて会話も懐かしい。

新人の頃から、恋人や友達とも違う時間を共有してきました。




私が退職する日の朝、支店の親睦会からの餞別を彼から贈られました。

赤熨斗の袋を渡しながら

「オレ、字、間違っちゃったんだよね。

でも、お前ならいいかなと思ってさ」と言うので

「いいよ、中身が入っていれば」と受け取ると

「親睦会」のシンの字がに(笑)

今でも彼は、あの会社の別な支店で頑張っているよう。

遠く離れたけど、私は初任地で応援しているよ~~

前略、がんばっているみんなへ キタジマくんからのメッセージ

2009-06-02 | 読書
4月、5月と気分は最悪・・・

感情の起伏は激しくない方だと思っていますが

最近、忙しすぎかな?

本もあまり読めていません。
私は忙しい方が集中して読めるほうなのに・・・

それに読んだ方が落ち着くのに・・・

今月は元気出さなきゃ!



5月の読書(6冊)

性犯罪被害にあうということ    小林美佳
きみは誤解している        佐藤正午
すべては「裸になる」から始まって 森下くるみ
愛の生活             岡崎京子
成人式は二度終えております    エド・はるみ
前略、がんばっているみんなへ
キタジマくんからのメッセージ    北島康介



北島康介選手の本は、

07年から「スイミング・マガジン」に子供向けに連載していたものです。

スイミングスクールに通い始めた5歳の頃から

北京の前後の北島選手までを

小学生にでもわかる優しい言葉で書いてあります。

全部の漢字に「ルビ」が振ってあり文字も大きいので、

子どもたちが一人でも読むことができます。

大人にとってはこの「総ルビ」は結構キツイのですが(笑)



もちろん、スイミングをやっていない子どもたちにも

大人の私たちにも

「一つのことに一生懸命になる大切さ」が伝わるとおもいます。

特に北京の100M平泳ぎ決勝の日の記述は

世界一になる人の精神力、集中力はスゴイなあ~~と

感銘を受けました

シズコさん。

2009-05-07 | 読書
4月は いろいろ忙しく私の頭の中もマイナス思考で あまり読めませんでした。

こんな時こそ本を読んで落ち着きたいのにな・・・

どうも最近マイナス思考のスパイラルにすぐ落ちる。

立ち直りも遅いし・・・・

更年期障害?(笑)


4月の読書(6冊)

夜は満ちる              小池真理子
ばかもの               絲山秋子
ひょうたんから空           銀色夏生
八月の路上に捨てる        伊藤たかみ
シズコさん              佐野洋子
ハルさんちの母親卒業宣言    下田治美



佐野洋子さんは、お母さんなら一度は子どもに読んだことのある

『100万回生きたねこ』の作者です。

私はそれを、「シズコさん」を読み終わってから

子どもの本箱を見て気付きました。

こんな素敵な物語を書いた著者が

実のお母さんに4歳の時、手をつなごうとして邪険に振り払われてから、

一度もお母さんにふれたことがないなんて・・・



お母さんのシズコさんは

見栄を張ってウソの学歴を言ったり、

自分の知的障害者の弟妹に辛くしたり、

娘のことも全然誉めない。

娘はそんな母を、好きになれない。

許せない。


私の周りにも実の母と「なんとなく合わない」「キライ」と言う人は 意外にいます。

現に私も40代半ばにして、実の両親がまだ煙たいです。

お産で実家に帰った時でも、いろいろ指示されるのがイヤで、

日が明けたら、ソッコー戻ってきたし、

切迫流産で会社を休んだ時も「来ないでいいから」と御願いをしたし。

完璧主義の母に監視されながら生活するなら

気楽にコンビニ弁当をダンナに配達してもらった方がいいから。

感謝しているのに、疎ましい。

私は親不孝かなあ・・・



でも、著者も気付くのですが

あんなに娘に重く圧し掛かっていた母も老いるのですよね。

絶対に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言わなかったシズコさんが

老いてボケてしまい、高級老人施設に入り「ありがとう」、

そして「私の方こそごめんなさい。あんたが悪いんじゃないのよ」と娘に言う。

娘は「母を老人施設に捨ててしまった」と苛まれる。

そして、娘は母を、ゆがんだ絆を、許す時が来る・・・


なんだか、読んでいて辛くなる、考えさせられた本でした。