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いつだってこころは  まんまる。

アリッサムです。子どもたちと遊んだり、花を育てたり、本を読んだり・・・
雪の降らない東北の街に住んでいます。

神去なあなあ日常。

2010-07-31 | 読書
久々に一気に読みました。

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2010年本屋大賞」で4位だったらしいけど、

上位のも何冊か読んだけど、私が選んだら間違いなく1位でしょう!




都会のやる気無~~い高校生の男子が、卒業と同時に親と担任に騙されて三重県の山奥で林業に従事することに。

ケイタイは入らない、遊ぶところは無い、

なんだか分からない作業をさせられる、で脱走したいけど

ローカル線は終電が早くて脱走すらできない・・・

最初はミミズを見ても「きゃあーーー」と言っていた彼が、

一緒に働く先輩やベテランのおじちゃんたち、器の大きい雇い主さんに支えられ、

ドンドン男らしく、そして社会人として育っていく物語。

木を育てるのも何十年という長いスパンがかかる・・・

作業の手順も、次にどうしたら安全で仕事がしやすいかを考えて行なう。

こんなふうに仕事を覚えながら成長するってサイコーだな!


林業の面白さ、山は神様の棲むところという考え方にも深く納得しました。

主人公が道徳的でなく「今風」に成長していくのも楽しかったです。

さすが、宮崎駿監督推薦です。

去年、諏訪に行ったときに諏訪大社に寄らせてもらい、

山全体がご神体と感じた、あの畏怖を伴った感動を思い出しました。

私自身が職人の子なので、自然相手に腕一本で体を張って仲間と仕事をする凄さも、

心地よく感じました。

グアテマラの弟

2010-07-21 | 読書
6月の読書。なんだかいろいろあり、遠い昔みたいだけど。


結構、読むのは早いほうだと思うけど、

6月は、職場のシステムが変わったり、PTAの仕事が忙しくて、

気持ちが落ち着かなかったなあ~~~

だから、ページが進まなくって・・・・



6月。

ペンギンと暮らす        小川糸

素晴しき、この人生       はるな愛

天地明察            冲方丁

金色の野辺に唄う        あさのあつこ

グアテマラの弟           片桐はいり

すっぴん魂カッパ巻        室井滋


片桐はいりさんとグアテマラで結婚した弟さん一家との日常。

片桐さんの本を読んだのは初めてでしたが、とっても丁寧で、

また是非読んでみたいなあ~~~と思いました。

姉弟の間柄も、ちょっとクールに見えますが、実はキチンと思いやっていて、

「普通の家族ってこうだよね」と話しかけたくなるような。

グアテマラは遠い国ですが、ちょっと行ってみたくなりました。

「にゃーご」

2010-07-10 | 読書
こんなに ぎうぎうなのに読み聞かせには行きました。

やりたい事をしないと、いろいろ考えてるだけでつぶされる・・・と思い。



今回は2年生。

しかも、私の大好きな「にゃーご」

子ネズミを「にゃーご」と叫んでビビらせて、食べてしまおうと思ったネコが

「一緒にモモ取りに行かない?」と子ネズミたちに誘われて・・・




長女が3才くらいのときに買った本が我が家にもありますが、

今回は大迫力の大型絵本で読みました。

背表紙を大きく広げるとネコと子ネズミの絵が可愛いので、

読み終わった後に開いてみんなにも見せました。

とっても面白いお話なので、みんな笑ってくれました。

詠み聞かせのボランティアに入って一年半。

一番手ごたえがあった本です。

やっぱり自分が好きで、読み込んでいる本は自信を持って読めるのだな~~~と思いました。

カッコウの卵は誰のもの。

2010-06-06 | 読書
5月の読書。

全然読めてないな~~




ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘  水木悦子・手塚るみ子・赤塚えり子

カフーを待ちわびて         原田マハ

カッコウの卵は誰のもの       東野圭吾

碧いうさぎの涙
  酒井法子のタブー        憲旺利之

プリズム                野中柊

わたしはだれ?
   櫻となって踊りけり      岸田今日子・吉行和子・冨士真奈美




「カッコウの卵は誰のもの」はわたしにとって、「初東野圭吾」

もう、世間様に怒られちゃうな~~

多分、東野ファンには物足りない作品なのかもしれないけれど、

私はそれなりに面白かったです。

カッコウという題で「托卵だな・・・」とわかっちゃうけど(笑)

スキー選手の父と娘を通して

血縁とは何か、親子の愛情は「血」では無いのでは・・・と思わせる作品ですが、

同じ血縁、地縁を感じさせる作品だったら、私は横溝正史が好きかなあ~と思いました。

おどろおどろしくて・・

全然コンセプトが違っていて、的外れな意見ですが。

でも、読み物としては読みやすく、他の東野作品も読んでみようと思いました。

墜落の夏 日航123便事故全記録

2010-05-11 | 読書
四月に読んだ本。

私も本が好きだけど、子ども達の運動会の待ち時間に文庫本を読んでるお父さんにびっくり!

しかも、支援学級の息子さんで、先生が手を焼いているのに・・・

お父さ~~~ん、現実に目を向けましょうよ!

(・・・って私もか!)




四月の読書。

真綿荘の住人たち          島本理生

墜落の夏
日航123便事故全記録       吉岡忍

シーツとシーツの間         小手鞠るい

夜の桃                 石田衣良

息がとまるほど            唯川恵

あこがれのため息           有吉玉青

泳ぐのに、安全でも適切でもありません 江國香織

怖い京都、教えます           入江敦彦

四十九日のレシピ             伊吹有喜

エッセイ脳                岸本葉子


「墜落の夏 日航123便事故全記録」は乗客として乗っていて事故に遭われた

落合さんという当時、日航のフライトアテンダントをしていた方の証言が印象に残りました。

彼女は、もしかしたら死んでしまうかも・・・という恐怖の中でも、プロとしてちゃんとまわりを冷静に見ていました。

機体がダッチロールでぐらぐら揺れる中、隣の席の男性に

「墜落して、もしも私の意識が無くなっていたら、後ろの扉が中から開きますからみなさんを避難させてください」とお願いするなんて、

さすが、としか言えません。

それに、自分の身の危険よりも、自分の務めている会社が「これから大事故を起こしてしまうんだ」

「これは大変なことになる」と何度も考えているところが、

社会人として「社名を背負って仕事をしている人」の感覚を感じました。



本自体は、後半「息切れしたかな~~」という感は否めませんが、

損傷した遺体と対峙する墜落現場付近の医師や歯科医、日赤の看護士の活動など

記録として、事故を知らない世代の方にも読んでもらいたいと思いました。