goo blog サービス終了のお知らせ 

いつだってこころは  まんまる。

アリッサムです。子どもたちと遊んだり、花を育てたり、本を読んだり・・・
雪の降らない東北の街に住んでいます。

夜のピクニック。

2010-09-17 | 読書
本屋さんに積んであった「ナンタラ文庫の100冊」みたいな本で紹介されて読んだ本。

高校の、とにかくみんなで夜通し歩くという行事の中での青春ドラマ。

恋や友情のお決まりのパターンの中に「異母兄弟の同級生」

つまり、本妻と浮気相手が同じ時期に生んだ子どもたちが同級生で

子どもたちにもいろんな思いがある・・・という韓流ドラマのようなエピソードもありで面白かったです。

この時期って、たった一夜で成長することってあるよなあ~~~と思わされました。

この話が映画化されています。

私の頭の中では主人公のひとり、甲田貴子は新垣結衣ちゃんだったんだけど、

多部未華子さんと知り、これもまた納得でした。

第二回本屋大賞受賞。




8月の読書。

十七歳の自閉症裁判
   ~寝屋川事件が遺したもの         佐藤幹夫

愛の渇き                    三島由紀夫

横道世之介                  吉田修一

天国旅行                   三浦しをん

専門医が答えるQ&A統合失調症       春日武彦

昨夜未明、大沢樹生が死にました・・・     大沢樹生

毎日母さん カニ母編             西原理恵子

夜のピクニック                 恩田陸

あかいセミ

2010-09-05 | 読書
またまた絵本のお話。

このお話は主人公の小学生の男の子が万引きをしてしまう場面から始まります。

特に欲しかった訳でもないのに、赤い消しゴムをズボンのポケットに入れてしまいました。

ドキドキしてしまい、文房具屋さんのおばさんに「宿題終わった?」と話かけられても上の空。

しかも間違ったノートを買ってしまい、やろうと思っていた夏休みの宿題が出来ません。

宿題をするにはまたあの文房具屋さんに行かないとならない。

家に帰ってもむしゃくしゃして妹を泣かしてしまう。

友達に「宿題終わった?」と聞かれたら、文房具屋さんのおばさんを思い出しイライラしてしまう。

そして、友達と取った赤いセミの羽をむしり取ってしまった。

「あ!」と驚く友達。

出来心で悪いことをしてしまい、脅える様子が、羽をむしり取った赤いセミに象徴されています。

このままでは自分はドンドン悪い子になってしまうという不安感。

赤いセミが夢にまで出て来て・・・

三年生の二女に読んだら、じっと考えていました。

心理的に追い詰められる絵も、とても良かったです。

すみれ島(すみれじま)

2010-09-03 | 読書
「すみれ島」は絵本です。

読み聞かせの前に、練習で読んだら泣いてしまったお母さんが何人もいます。

私も、まだ子どもたちの前では読んだことが無いのですが、きっと泣いてしまいそう。




昭和20年春、九州の南の小学校の真上を、毎日日の丸をつけた飛行機が飛んでいきます。

子どもたちが喜んで手を振ると、飛行機はいつも翼を振って答えてくれます。

子どもたちは、いつも通る飛行機に手紙を書きました。

「飛行機から僕らが見えますか?

今度通ったら、もっと大きく翼を振ってください」

でも先生方は知っていました。

毎日、同じ飛行機ではないことを。

あの飛行機が特攻機で、片道の燃料しか持っていないことを。

あれはサヨナラ・・・と振っていることを。

ある日、子どもたちはすみれをたくさん摘んで、花束にして航空隊に届けました。

それから幾日かして学校に手紙が来ました。

「すみれをありがとう。

すみれが「すもうとり草」と呼ばれることを知っていますか?

すみれの花で引っぱりっこをしてちぎれたほうが負けです。

せっかくもらったのに悪いなあと思いながら、全部ちぎってしまいました。

今、出撃の号令がかかりました。

ゆうべはほんとうに楽しい夜でした。サヨーナラ」

先生は初めて、詳しく特攻機について子どもたちに教えました。

この手紙を書いた若者も、もう南の島に散っていることも・・・

子どもたちはその日から、野原にすみれがなくなるまで花束を贈り続けます。

幾人もの若者が、すみれの花束を胸に南の海へ飛び立ちました。

・・・戦争が終わって、何年かたち、いつからか南の海の無人島にすみれがたくさん咲き乱れます。

名前の無かったその島は「すみれ島」と呼ばれるようになりました。


子どもたちだけでなく、大人にも読んでもらいたい本です。

絵がとても美しい本なので、よけいにせつないです。





忘れていた。7月の読書。

恋のかけら     唯川恵、山崎ナオコーラ他

透明な旅路と     あさのあつこ

ミルキー        林真理子

あのころ、先生がいた   伊藤比呂美

神様のカルテ      夏川草介

パーマネント野ばら   西原理恵子

高峰秀子の流儀      斉藤明美

初夜          林真理子

美徳のよろめき      三島由紀夫

わたしのマトカ      片桐はいり

神去なあなあ日常     三浦しをん

すみれ島         今西祐行・文 松永禎郎・絵

毎日かあさん カニ母編

2010-08-03 | 読書
サイバラさんの絵は見慣れないと「イーーーーッ」と思うことがあるけれど、私は大好き。

マンガだけど、これは単なる子育てマンガではありません。

「うちの3姉妹」も泣けるツボ満載だけど、サイバラさんの描くマンガもじんわりと涙ぐんでしまうんだよね

     泣いてしまう「うちの3姉妹」チーのお泊まり会----クリック

昨日も「毎日母さん」を読みながら、台所のすみっこで泣いてしまった。

私の涙腺、果てしなくゆるゆるになっていくなあ・・・

でもね、子育てをした事のある方なら、ちょっとジーーンと来る話ばかりなの。

それに、男の子がみんな可愛いの。

ドブにハマったりして年中汚れてるんだけどね~~(笑)

男の子も男の兄弟もいない私には、幼児期の男子は未知なる生き物で~~

・・・マンガだし、サイバラさんの絵を上手く説明できないのが辛いんだけど・・・



でも、笑えるエピソードも。

サイバラ家の子どもたちは、お母さんと一緒のお布団で絵本を読んでもらわないと寝ません。

夜中2時でも3時でも。

サイバラさんは雨の日も風邪の日もインフルエンザでも酔っ払いたい人。

その結果、寝床に子どもと絵本と酒・・・

「ぐりとぐらのカステラは、鼻をつく芋焼酎のかおり。

はらぺこあおむしはむせっけえる大吟醸・・・」

つまみも持参で

「今晩もすっごい安居酒屋のかおり」

ね!良い母でしょう!

ウチの二女も、絵本は読んだことは無いけど「カム、カム!」と私を布団に招く人。

多分私も、安っ~~~い缶チューハイのニオイしてるんだろうな

そして、娘よりも早く爆睡してしまう私・・・

ひっくり返って「毎日母さん」を読む二女。

はあ~~~~反省