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いつだってこころは  まんまる。

アリッサムです。子どもたちと遊んだり、花を育てたり、本を読んだり・・・
雪の降らない東北の街に住んでいます。

映画館の記憶。

2010-12-12 | 読書
勉強がキライで、テストなんかハナっから捨てていた私は、

高校のテスト中は、電車から降りたら真っ直ぐ映画館に行っていました。

一人で平日の真っ昼間に見る映画ってすごく良かった。

なんか自由で。

恋愛映画を見て、場内が明るくなり鼻水と涙を拭きながら立ち上がったら、

同じ高校の制服を着た男子が真後ろに座って居て、ギョッとしたこともあったけど。

そんなことを思い出させる本。

だいたいタイトルがいい!

「もぎりよ、今夜もありがとう」って・・・・(笑)

私と同学年の片桐さんは若いころ映画館でもぎり・・・と言っても若い人には分からないのかな?

映画館の入り口でチケットを半分に切って半券を戻してくれるお姉さん、のバイトをしていたそうな。

同じ世代をすごし居るから、私の観た映画もたくさん本の中に出てきて懐かしかったです。



映画館というと思い出されるのが初めて男の子と行った映画もそうだけど

中学のとき初めて友達同士で行った「ロッキー」

見た後に「お昼にピザパイ食べない?」ということになり女の子3人でレストランへ。

ピザじゃなくってピザパイだよ!

ピ○~ラも無い昭和の時代の東北の田舎町の中学生。

外食なんてしなかった我が家、どうやって食べるの?って話で。

確か友達が「フォーク面倒だから手で食べちゃおう」と言っているのを見て「お姉ちゃんが居る人って大人!」と思ったんだ~~


なんか最近は子ども中心の映画だけど、ひとりで泣きながら恋愛映画も見たいなあ・・・

映画館って大人にさせてくれる空間だよね。

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報道されなかったイラクと人びと

2010-12-06 | 読書
11月の読書からもうひとつ。



テレビリポーターと戦場カメラマンが伝える、との副題が付いています。

今が旬の戦場カメラマン渡部陽一さんと、

朝の小倉さんの番組でリポーターをしている大村正樹さんの本です。

お二人がイラクで見たことが、本当に素人にも分かるように大村さんの言葉で書かれており、

そこに渡部さんの写真がたくさん載っていて、子どもたちにも読ませたいと思いました。

ページの下の部分に「渡部のツブヤキ」「大村のササヤキ」という独り言特集のようなものも、

私たちイラクに行ったことの無い人間と同じ目線で見ているんだなあと感じさせられました。

写真の中の、特に子どもたちのキラキラした目が印象的でした。

渡部さんは、あの独特の語り口と温和な笑顔でバラエティ番組に引っ張りだこですが、

戦争に興味の無い私にも「彼の写真はどんななのかな?」と思わせ、

本を手に取ることが出来たので、彼の芸能(?)活動も強ち間違いで無いのでは・・・と思いました。

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朔太郎とおだまきの花。

2010-12-05 | 読書
今年も11月までに92冊を読了。

もうひと頑張りで100冊です。



いちにち8ミリの。      中島さなえ

恋の蛍
山崎富栄と太宰治       松本侑子

タイニーストーリーズ     山田詠美

anego          林真理子

朔太郎とおだまきの花     萩原葉子

煮え煮えアジアパー伝     鴨志田穣/西原理恵子

テレビリポーターと戦場カメラマンが伝える
報道されなかったイラクと人びと  大村正樹/渡部陽一



萩原朔太郎といえば、吉田兼好「徒然草」森鴎外「舞姫」などと一緒に覚える

「月に吠える」の、本当に有名な教科書に出てくる詩人です。

でも、娘の葉子さんのこの本がすべて真実なら、父親としてはどうだったの?と言いたい。

朔太郎氏は最初から父親としても夫としてもちゃらんぽらん。

で奥さんが、娘さんがふたりもいるのに、自宅に大学生を招きいれ同衾している始末。

まさに、どういうこっちゃ?と言う家庭。

今でこそ「育児放棄」と言う言葉がたくさん聴かれるけれど、これはちょっとすごいです。

下の娘さんが熱を出しても医者にも連れて行かず、障害が残ってしまって、

その娘たちを置いて大学生と出奔する母、どうしていいかわからず実家に連れて行く父、

まったく愛情の感じられない祖母・・・・

混乱したまま読み終えました。

天才の家庭は仕方ないのかなあ。

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トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか。

2010-11-11 | 読書
本を読みたいと思うと読めなくって、

バザーじゃ学年行事じゃと忙しいときに進む・・・・

なんて天邪鬼な私。



10月の読書。

怪しい顕微鏡         村松友視

恋するために生まれた     江國香織/辻仁成

勝手にふるえてろ       綿矢りさ

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 羽根田治他

にんげん住所録        高峰秀子

十七歳の性          河野美香

「源氏物語」恋の舞台
姫君たちの京都案内     藤田敏明/薄雲鈴代


「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」は副題に「低体温症と事故の教訓」と付いていて、

あの北海道の夏、2009年7月に起きた事故の顛末が詳しく書いてあります。

ツアーの山岳ガイドも含めて9名もの方が亡くなる、しかも真夏に低体温でという

山に登ったことのない私には「どうしてだろう?装備が不十分だったの?」とピンとこない事故でしたが、

登山をする同僚の話を聞くうちに「体感温度」の大切さがわかりました。

寒いんですね、濡れたりすると・・・

悪天候で風・雨に晒され、体が濡れてしまった状態では真夏とは言え低体温になるのだな・・・と。

装備は万全だったのに、体力を見る見るうちに奪われて、

脳が反応せず体が動け無くなってしまった方も多く、低体温の怖さを感じました。

ツアーで、見知らぬ人や初対面同士のガイドさんと帰りの飛行機を気にしながら登るのも怖いなあと素人の私は思いました。

印象的だったのは、途中、自分の判断でビバークして助かった人がいたこと。

やっぱり自分の命は自分で守らなければ・・・

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恋より仕事 

2010-10-08 | 読書
9月はいろんな行事がたくさんあったのに、たくさん読んでしまいました。

忙しくて頭がまとまらない時ほど、本が読みたくなるという悪循環・・・



9月の読書。

コットンが好き            高峰秀子

機関車先生              伊集院静

恋より仕事              室井佑月

戦力外ポーク             ゲッツ板谷

昭和二十年夏、女たちの戦争      梯久美子

13のエロチカ            坂東眞砂子

回転ドアは、順番に          稲村弘×東直子

ふがいない僕は空を見た        窪美澄

美晴さんランナウェイ         山本幸久

紙婚式                山本文緒

青い骨                吉村昭

1Q84 BOOK3          村上春樹

すき・やき              楊逸(ヤン・イー)




こんなにたくさんの本を読んだ中で1Q84 BOOK3ではなく

室井佑月さんを選ぶところが私でしょう(笑)

だって1Q84 BOOK3は思ったほどではなかったなあ・・・

最後にハッピーエンドは良かったけど。



「恋より仕事」はテレビのコメンテーターとして活躍している室井さんが、

楽しく真面目に(本当に真面目に)仕事について語っています。

私も仕事大好きで、高校時代アルバイトをしたときに「私、勉強はキライだけど仕事は好きなんだ!」って気づいたんです。

だから二女を出産して育休明けに長女の療育のために辞めてしまい、無職だったときはつまらなかった~~

辞める予定でなかったし。

長女の障害のことで頭はいっぱいだったけど、「外で何かしたいなあ・・・」といつも思っていました。

生活のためでもあるんだけどね。

そうそう、無職の時、療育で知り合ったお母さんたちと施設見学に行き、

アンケートの職業の欄に他のお母さんたちが

みんな「主婦」って書いたのに私だけ「無職」って書いてて・・・(笑)

いや~~あの時はホント、びっくり。

私だけ「無職」・・・ですよ(笑)

なんかねえ~~~



とっても共感できて、面白い本でした。

でも室井さん、恋より仕事だけど、

一人前になったら「恋も仕事も」でしょ?

そのほうが「生きてるーーーー」ってカンジするもの~~

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