受診サポート手帳~医療とのよりよいコミュニケーションのために~

2007-12-30 18:34:56 | 発達障害・生活工夫編
この間障害者手帳取得の用紙を保健所へもらいに行った時に黄色い紙の5つの屏風折りの「受診サポート手帳」を見つけました。私は以前から病院へかかるのに困ることが多々ありました。みんな私を普通の大人と思い受診や検診の手順などをきちんと説明してくれないのです。要するに言葉を省くのです。私は今まではちんぷんかんぷんな状態で検査をしていました。採血などはそんなに影響はないと思うのですが検査科目によっては影響が出る場合がありそうだなと思いました。その一つに膀胱炎にかかった時、残尿を計る時のことでした。「トイレ行ってきてください。」としか言わないのです。なんでトイレに行かなければいけないのか分からずいい加減に用を済ましてしまいそのために残尿を計った時「トイレ近くありませんか?残尿が50ミリまでが正常範囲ですがギリギリの47ミリもありますよ~」とのことでした。

他には眼科へ行った時です。「検査手順をきちんと説明してください。」を病院側は勘違いし「検査結果の説明をしてください。」と受け取ってしまい一時間以上待たされ病院へ行くことにかなりうんざり状態でした。まだまだ病院でのうんざり話はたくさんあります。なので病院へ行くことが億劫になりました。

カウンセラーに相談したところ配慮をお願いするカードを作ることを勧めてくれました。私はそれは良いと思い考えていたところ見つけたのが「受診サポート手帳」です。


受診サポート手帳にはこの様に書いてあります。

             手帳の書き方
1.障害の程度
 手帳の種類や等級だけでは詳しい症状がわからないので、補足して下さい。

2.コミュニケーションの取り方
 本人とコミュニケーションを取る手段を詳しく書いて下さい。
 例 言葉では理解できないので、絵や動作で診療手順を説明して下さい。

3.興味のあること、好きなこと
 本人が普段、興味があることや粋なことを書いて下さい。
 例 好きなキャラクター、好きな歌手

4.診療時において、苦手なことや不得手なことを書いて下さい。
 例 白衣がにがて、大きな音がにがて

5.お願いしたいこと
 医師が診療するにあたって役に立つ情報等を書いて下さい。

6.健康情報
 できるだけ主治医に記入してもらうようにお願いして下さい。
 例 アレルギーの有無や服用薬の種類など

7.病歴
 できるだけ全ての診療について書いて下さい。診療状況欄はうまく診療できた状 況やできなかった状況を書いて下さい。

             医療機関の皆さまへ
障害があるためにコミュニケーションや言葉の理解の面などに大きな問題をかかえ、適切な医療が受けられない状況があります。
○○県では、○○県医師会及び○○県歯科医師会にご協力を頂き、「受診サポート手帳」を作成しました。
本手帳は、診療時に留意して頂きたいことや主治医からの注意事項などを通じ、障害を持つ一人一人の特性を知っていただき、円滑に診療を行って頂くための手帳です。
本人や付き添いの方に質問していただければと思います。
障害を持つ人に対するご理解並びにご協力をお願いします。

平成17年4月

受診サポート手帳は私の様にアスペルガー症候群や高機能自閉症を対象にしているのかは分かりませんがやはり医療機関で不自由を感じることはたくさんあります。使うのに他人の目を最初は気にしそうですがきちんと健康診断などを受けるには必要だと思い私は使います。