トムヤムクンとトムヤムクン危機

タイ料理を代表する料理と言えばやはり世界三大スープのトムヤムクン。
辛さ、酸っぱさの混ざったエビのスープですが、そんなトムヤムクンの名前が使われた危機がタイであった事をご存知ですか？

その名もトムヤムクン危機（一般的にはアジア通貨危機; Asian Financial Crisis）。タイではトムヤムクン危機（Tom Yum Kung Crisis）の名称で知られています。この危機はタイ通貨のバーツが１９９７年に固定相場制から変動相場制に移行した事を原因とした急激な通貨下落に伴う通貨危機です。現地タイでは、この通貨危機の影響で数多くの金融機関、民間企業が倒産しましたが、実はこの通貨危機の影響を今でも見る事が出来る場所があるのはご存知ですか？

バンコクのチャオプラヤ川添いのホテル群のすぐ側（タクシン橋の横）に建設途中で計画が白紙になってしまった巨大な建物があります。その名も『サトーンユニーク;Sathorn Unique』。当初は５つ星ホテルが入る予定だったそうですが、９７年の通貨危機で建設計画が白紙になりそれ以降廃墟となっている奇妙な建物です。

本当の理由はタイ人でもわかりませんが、おそらく一部の人がトムヤムクンのような突然の通貨下落とその後のすっぱい経験にちなんでトムヤムクン危機（辛く酸っぱい危機）と呼んでいるのではないでしょうか。次回訪タイの際にチェックしてみてはいかがですか？

タイ国料理マニータイ札幌
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