マメゾウムシはきょうも

虫目、キノコ目、貝殻目・・・。
小さいものを、じーっと見るのが好き。

メキシコ旅日記4

2008-11-29 20:29:00 | 

 小花もようのシンクがかわいい!

 部屋は232号室。奥まったところにある、ちょっと階段があって家みたいな入り口。

このホテルはちょっとした飾りがとてもセンスがいいので、いるだけで楽しい。

         

部屋はそんなに広くないが、バスルームもいい感じで花のシンクがかわいい。 

 

 飛行機の中でイヤってほど寝たので、少し休んでさっそく町へ出てみることにした。とりあえず何か食べようと、目に付いたレストランへ。入り口で肉をぐるぐるローストしているので、イイ匂いがする。 まずはトルティーヤを注文。牛肉を細かく切ったものをのせたトルティーヤに、タマネギとライム、それに緑色のちょっと辛いソース。シンプルだけど美味しい!イメージしていたメキシコの味そのもの。

 ついに、アニマリートみっけ! 

 とりあえず、ソカロを目指して歩き始める。ソカロとは、どの街や村にもある中央広場みたいなもの。サンクリストバルなんて、超ローカルな場所なので、頼りになるのは「地球の歩き方」の地図だけ。でもこれがあるだけでもかなり助かった。 サンクリストバルの町は、碁盤の目のように区画整理されていて、建物の色がなんともいい。

 

 いろいろな色があるのだが、どれもしっとりしていて、チェコのプラハのように意識して塗られたパステルトーンの建築の色よりもずっと自然な感じ。ある意味どこにもない色ばかりで、どういう感性からこのような色が出てくるのか、不思議だ。

 歩いてまわるのに丁度いい広さの町だが、悩まされたのが石畳。道はすべて狭めで、車道と歩道の境にかなりの段差がある。碁盤の目の四つ角に来るたびに、この段差を降りたり登ったりしなければならず、背の低い私にはかなりの運動量。歩道の幅も狭く、反対方向から歩いてくる人とすれ違うのがやっと。 そんな道を10分ほど歩いて行くと、あっ、市場だ!あっ、アニマリートが並んでる!!!

 突然、目の前に色鮮やかな市場が現れた。いきなりこの旅行の目的に出会って、疲れも何も忘れて突進。 

 

 ここはサンクリストバルという寺院のまわりに広がる青空市場で、どこまでつづくのか、という感じで迷路のようにたくさんの店が、地面にミヤゲものを並べている。 刺繍のブラウス、敷物、織物でつくった袋類などなど、手仕事でつくられたみやげ物や農作物などを売る店がぎっしりと並んでいるが、なんといっても魅力があるのはアニマリート。

 アニマリートは硬い、重い

 実際に手にとってみると、アニマリートはずっしり重くて中身がぎっしり詰まっているのが感じられる。布の切れ端を何種類も使っているのでパッチワークのような組み合わせから生まれるおもしろさもある。 ガチョウ、カメ、カエル、サル、アリクイ、フクロウ、そして、作った人も「なんだかわからない・・・」という不思議な生き物も。 たいていアニマリートを売っているところでは、売り子さんが手に布と針を持って、店番をしながら作っている。  

  

                   おばちゃんは疲れて後ろで寝ていた。

 いくつか店を見て行くうちに、気に入ったものは集中してあることに気がついた。作り手がそのまま売っているので、作る人のセンスや技術、そして動物への思い入れなどが、そのまま売っているものに現れている。  

 そもそもアニマリートというものを知ったきっかけは、メキシコに留学して美術を勉強したというアーティスト荒木珠奈さんの作品だった。彼女は好きなアニマリートつくりの人に頼んで人形をつくってもらい、メキシコの民話をもとにしたアニメーションをつくった。

 その珠奈さんお気に入りのクリスティーナさんも店を出していて、さすがにおもしろいものがある。ガチョウやアリクイの表現が独特で、さっそく購入。店によって、大きさによって値段に多少差があるが、だいたい1個200円から700円くらいが現地での値段だ。ここの物価からすると、けっこう高めかもしれない。 夢中になっているうちに、日が暮れてきた。急に出てきた雲に覆われた空から、ぱらぱらと雨も落ちてきて、気温も薄手のダウンジャケットが欲しいくらい。旅行代理店の人が、「メキシコは一日のうちに四季があります」といっていたのを実感。

  きょうの収穫は、サル、トリ、ネズミ、フクロウ、カエル、ウサギなど8個。

    

         

 夕食はルームサービスにしよう

 5時ごろホテルにもどると、さすがに疲れて、7時ごろまでごろごろした。外に出るのがもう億劫なので、夕食はルームサービスを頼む。ハムとチーズのサンドイッチ、ハートサラダ(ヤシとアーティチョーク、アスパラの芯)それにアステカスープ、というのを頼んでみた。  サンドイッチは普通の味だったが、アステカスープは、初めて食べる味で、さっぱりしていておいしー。チキンのスープをベースに、アボカド、オアハカチーズ、豚の皮を揚げて刻んだもの、裂いたチキン、コリアンダー、黒いパプリカなど、野菜もいっぱい。お昼ごはんにも感じたが、メキシコの味は、なんだかやさしい。

  寝る前に娘に電話したが、出ないので、「アニマリート8個買ったよ!」と留守電を残し、早めに就寝。長い一日だったー。