マメゾウムシはきょうも

虫目、キノコ目、貝殻目・・・。
小さいものを、じーっと見るのが好き。

はじめての、きのこ観察会

2008-05-24 21:07:34 | きのこ

 千葉の佐倉へ、きのこ観察に行ってきました。不思議なことに、きのこ観にいく、というとわたしも、ぼくも、と人が集まってくる。この日も12人になった。ほとんどがきのこ観察ははじめて、という初心者集団。 娘の同僚のSさんが、当日のセッティングをしてくれた。

 引率してくださったのは、千葉菌類談話会(通称:千葉菌)のHさんとYさん。おふたりとも菌類とともにウン十年という味のあるお人柄の超ベテランきのこ屋さんだ。

  先ずは林の中で車座になって、きのことはなんぞや?きのこはどんな生活をしているか?簡単な分類、などについて、教えていただいた。こういう風に土の上に座っているだけできのこな気分になってくる。

 千葉県で名前のわかっているきのこは700種くらいだそうで、

「きのこはひとつひとつに実際に出会って顔を見ることで、だんだん覚えていくしかないんです。人間でも700人くらいだったら、名前はなんだったかな?という感じでも、顔は見たことあるな、というくらいは、見覚えられるでしょう?きのこも人の顔を覚えるように覚えていくといいです」。この道ウン十年の方の味わい深い言葉に一同深くうなづく。

  この佐倉近辺は、森や林に覆われていて、変化に富んだ地形。 「きょうはあんまり出ていないみたいなんですよねー」とHさんが言うので、早起きして東京から駆けつけた初心者たちは(たぶん)内心「およよ」という感じだったが、歩き始めるとさっそくキララタケというきのこが見つかりました。

 この後も、20種類くらいのきのこが次々と見つかり、なかにはHさんがここにあることはナイショにしてください、というくらい珍しいきれいな青色の猛毒のきのこもあったりして。「きょうはきのこの神様がついていましたね」とHさんにいわれ、初心者一同は「そうなんだぁ!」と、しごく満足。

 私は「ムシ目」と「キノコ目」の間をいったりきたりで、なかなかきのこは見つかりません。でもあちこちから「あーっ、あったよあったよー」という声があがり、人の目で見つけてもらったものを観てばかりだったが、まだ「キノコ目」1日目の私には、それでも充分すぎるくらい楽しいのでした。

みんなで写真を撮ったあとは、そっと引き抜いて、傘の裏側も観察します。

 きのこを地面から引き抜く、というのはあまりしたことがなかったけれど、なんと言うか、とっても気持ちのいいものでした。きのこは土中に広がる菌糸から地上に出ているのですが、この菌糸からひきはがれる手ごたえというのが、独特。めりめり、っていう感じ。

  キノコはだいたい地面近くに生えているものが多いので、下を向いて歩きます。虫は葉っぱの裏とか樹の幹とかを見るので、両方見るとえらい時間がかかり、ただでさえのろい私の歩みは遅くなるばかりです。

 ついいつものクセでムシ目に。これは梅の樹幹で、クモを食べていたヨコヅナサシガメ(カメムシの仲間)。この外来のカメムシは体が大きくて派手なデザイン。最近ではあちこちに出没しているもようです。

 さて、2時間あまり歩き回ったりお弁当を食べたりした後は、林の中の小屋で、採ったきのこを並べ、

HさんとYさんに同定していただいたり、スライドをみたりする勉強タイム。

 さっそく絵に描いている人もいましたよ。

きょう参加したメンバーは、7月に山中湖で予定しているきのこツアーに参加する人も多いので、きょうはその練習会という感じでしたが、やってみると想像をうわまわる楽しい会だったので、みんなの好奇心はぴょ―ン!と跳ね上がったようでした。

 7月のツアーが楽しみですね~。